まだまだ寒い日が続きますが、暦のうえでは立春を過ぎて、
そろそろ三寒四温の日が来ないかな、と春を楽しみにして
います。

今年の正月には、楽しみにしていた例の蕎麦屋さんのそばを
閉店時間に間に合わなかったため逃してしまい、それからと
いうもの早くあの蕎麦が食べたいなと思っていました(笑)。

そんな理由と晴れ上がった空に誘われて、大井川 まで約1
時間半。いつもの水が甘い蕎麦屋さんにやってきました。

ここのそばは、以前は知る人ぞ知るというものだったのです
が、昨今はマスメディアへの露出が増えて、多くのファンが
いる様子。以前には見かけなかったようなタイプのお客さ
んもちらほら見掛けました。

ここは藪系ですので、そばつゆは醤油辛く、本当にちょっと
だけつけないと辛くて食べられないくらいですが、今回は
以前より若干甘めでした。

つゆが甘いのを幸いに、板わさ、鴨の合焼き等々、いくつか
頼んで少しゆっくりさせてもらいましたが、そばを食べ終わっ
て蕎麦湯を飲んでいるときに、他の店ではおそらくはやって
いないだろうことに気づきました。

これをおかみさんに尋ねてみると、両手を合わせて「それは
ごめんなさい」と。ズバリ核心を突いたかもしれません。

もちろん、誰でも行かれるお店で、誰でも食べられますから、
ある意味では秘密でも何でもないことでしょうが、この味を
実現するには、ありとあらゆる素材を吟味して選び抜き、
最善の味を実現すべく努力を貫徹する。

こうして、他の店では作ることの出来ない唯一無二の蕎麦が
出来上がります。

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感謝!