今日も殺人的な暑さが
予想されるなか
8時をまわったから
ふと散策を思いたった
麦わら帽子に水筒
短パンに
汗拭きの手拭い
軽い運動靴を履いて
表にでると
自然、気持ちが弾んでくる
夏の暑さの中を
歩きだすと
必ず思い出すことが二つある
ひとつは
中学時代のクラブ活動
ランニングで
近くの田畑の畦道を
駆け抜けた
青い稲の波と匂いが
まざまざと甦る
もうひとつ
学生時代に何度も足を運んだ
苔寺の参道
登り口には
「静けさや岩にしみいる
蝉のこえ」
の碑があった
いまは
その蝉時雨を二月堂で
聞いている
時折通る
爽やかな風が
何よりのご馳走様