退院の朝だ
腎生検から扁桃腺摘出
そして
今週末から三日間の
ステロイド投与

これが
寛解への道だと
先生からボンヤリ暗示をうけた
昨年秋
最初
家内に打ち明けると
「そんな方法しかないのか?」
とすこし
語気を荒げた

「セカンドオピニオンをつかったら!」

家内は肝臓の方だが
やはり生検の経験が二度ある
私も
既にいちど経験した
出来ることなら
あの苦痛は二度と味わいたくない
家内の言葉に従いたい
という思いが沸々と
湧いてでる

しかし
その会話も忘れかけた
今年2月
頂いたIgA腎症の治療方法の
パンフレットが目にはいった

タンパク尿と
血尿が検出されるようになって
IgA腎症の
進行が開始された折
先生からなにげなしに
渡されていたものだ

扁桃腺摘出ステロイドパルス療法は
「クレアチンの値が
2を超えてしまうと
効果が見込めなくなる」
の文字が飛び込んでくる
「処置後4割程度の寛解への道が広がる」
と記してある文言も
割と
好意的に映った

4割の寛解
数年後かもしれない人工透析
の天秤か


その2月の検診の折
なんとなく
申し出てた
「先生を信じて生検しますわ」

今になって思えば
「先生を信じては」
カスハラだったか

3月生検実施
間違いなくIgA腎症であるの判定
となれば
間髪おかず、即、扁桃腺摘出
その喉の痛みも
ここにきてやっと癒えてきた

最初のステロイド投与のワンクール
今日終えて

もう少しかと一息ついた
気になっていたが
どうしてどうして
まだまだ
長いステロイドとお付き合いが
控えていた

寛解の道とは
カロリーや塩分の摂取に
注意をして
運動と水分摂取に
配慮してお利口さんの
生活習慣だけじゃないのね

しかたないけど
これが
私の生きる道

寛解への道だったら
強気でいくよ