入院するにあたって
古本屋にあたって持参した
乃南アサの小説を読んだ
一つは
6月19日の花嫁

一年前に記憶を失っ花嫁が
失われた記憶の中で
結ばれる筈だった恋人と
原始の記憶をたどる
サスペンス

面白いと思ったが

もう一冊のほう
風の墓碑銘
を読み出すと
こちらの方は、もっと面白い

音道シリーズだから?
話は佳境に入って
解決に向かうかと思って
読み進めていると
どうも
ページ数が足りない

50頁を残したところで
気がついた
(これ、上巻やん)

読者の予想を目一杯
膨らませたところで
話は続くとなった

このシリーズ
実に男と女の機微が
緻密に興味深く描かれているのが
堪らない
2冊分の味がする

作者の頭の中で
典型的な
男の生き方が見事なまでに
類型化されているのを
見せつけられて
男の読者は恥ずかしい

女性についても
同様なのだが
面白みは男程ではない

ひとつ
悔しいのは
このシリーズが映画かテレビドラマ化
されてたのを
ほんの少しだったが
見てしまった事がある

音道は
小池栄子がやってた
くそ〜!
それからと言うもの
小説の音道のイメージが
小池栄子に
侵略されてしまってる

ホントは
もっと違うはずなのに

すっごい
しっかりしてるキャスト
に思えるのも
確か

滝沢は?
こちらも知りたくはない