転職してからのことは確か書いたと思う。
編集部のこととか、完全にダブっていて読みづらいと思いますが、ご了承ください。
退院後、大嫌いな江戸っ子部長にうるさく言われ、まだ完治とはいえない体調で、復職した。
入院前にペンディングしておいた企画書などの仕事は、やっぱり綺麗に残してあり、代理担当者など居ない。まあ当然なのだが。
その頃のオフィスは、現場の納品ペースをいかに上げるかという方向性しか見ておらず、その中で別プロジェクトのチームメンバーに担当させられていた私のことを、職場の皆は、パソコンで遊んでいるだけ、生産の手伝いもしない役立たずだと捉えていた。
阿呆らしくて弁解する気もなかったが、精神的には、堪えていたのだろう。
たまに、会社のトイレなどで飲酒したりすることが増えた。
話は変わるが、飲みすぎて寝ちゃった、などと言う方がいるけれど、私は逆に目がさえてしまう。だけど、この頃は酒量は大したことはなかった。会社帰りにバーにかよっていた頃なんて、ワイン5杯くらいのんで帰って、さらにワインのボトルをあけたりしていたから(これでも少ない方ではないかな)。
その後は、どんどん精神が蝕まれていったのだろう、一睡も眠れなくなる。
さすがに出張とか会議とかで体力も必要だったので、一睡もせずにミーティングなんかしたって、ただの無能にしか見えないだろう。
※プロジェクトチームでは私だけが女だったので、なめられちゃいかん!と必死に企画書かいたりリーダとしていろんなメソッドを活用したりしていた。
東京本社のメンバーは、どこから見ても、キレ者。たぶんいずれ独立してコンサル業やるんだろうなって人ばかりで、この時期は本当に自分の非力さに呆れた。
それでもフォローしてくれたりする彼らの懐の深さには泣いた。
でもこれだけの苦労をしても、いや、努力すればするほど、うちの上司や派遣の女性達の反感を買っていたと思う。
ある日、東京から飛行機で戻り、直帰した。部屋に荷物を置いてすぐ、
マンションから500メートルくらいの場所にある心療内科に飛び込んだ。
身体もだいぶ酷使していたようで、点滴をして、軽い眠剤を処方してもらった。
小さな医院だから、気楽に通えて安心した。