入院中も、簡単なカウンセリングは受けていた。事故によるPTSDっぽい症状があったので。
それと、元々寝付きが悪い。
高校の頃は、学校から自宅までバス乗り継ぎで1時間ちょいかかる上、受験校だし課外授業あるし、美術部の活動もあったから、帰宅も遅い時間だし、けれど英語とかの予習しないとテスト直前だけの勉強じゃ覚えきれないから夜中まで勉強というか準備していた。朝課外なんかもあったから、朝に家を出るのが午前6時前だったりでめちゃくちゃだった。
けれどバスの中では図書館で借りた本をやたら読んだりして、まあまあ楽しい生活だった。お小遣いもちゃんともらっていたので、文庫本サイズの本を集め始めた。澁澤龍彦や夢野久作などに嵌ったのがこの頃。
背が伸びなかったのもこの頃本当に寝てなかったからなんだろう。
ちょくちょく保健室にもお世話になったし、アレルギー性鼻炎なんかもひどい方だった。
その後進学した後も、二年までは郡部からバスで市内までバスで通学した。妹が市内の私立高校に進学するというので、二年になってから市内で2人暮らしを始めた。家賃含めて8万ほどの生活費をもらっていたけど、講義用の教科書というか本が高いものばかりで(教授によっては自筆の本を買わせてくるのが嫌らしい)、それにたまには2人で映画いったりビデオ借りたりしたいからと、バイトを結構頑張った。家庭教師なんで、勉強終わったら晩御飯も生徒と一緒に食べて、チャリンコとばして帰り、少し勉強。やっぱり睡眠足りない。
バイトにうつつを抜かし過ぎて最終年度まで講義を人より余計にとるはめになったが、まあ留年などしなかったから及第点かな、と思う。できたらもっと本を読みたかった。
そんな流れだから就職活動もおざなりな風で、卒業ギリギリに、地元のテレビ局系列のフリーペーパーの編集部に決まった。勿論、定時にあがるような雰囲気ではないし、実際定時に帰る余裕がない。寝ないことは、もう当たり前だった。