さて、入院の話にもどすと。

 

結構時間が経つのが遅いんだ、仕事してないから。私は本をひたすら読んだ。ゲームボーイやったり音楽も聴いていたけど。

散歩はめちゃくちゃやった。院内も歩き回るし天気良ければ公園も近いし。

 

子供・160センチ用の赤いジャージ風上下で、金髪で…(今なら呼び名カズレーザーだろうな)。

 

昼間は診察や施術(鍼治療もたまに受けた)などでバタバタしていて、合間に食事して、夜になると本は読めないから、また暇そうな人探したりするため真夜中の病院を探検するのです。夜中の病院はちょっとまずいんじゃ?と思うでしょ?何もありません(まあ空気感とか病院の建物の佇まいがすでに違和感のあるような怪しい病院もありますが、私がいた病院は風光明媚でそんな負のオーラというか存在はなかった、多分)。それにあらゆる場所に公衆電話とか自動販売機とか火災報知器とかATMとか、明かり一晩中切れません。

 

病院は皆さんご存知のとおり、誰かが亡くなってというのが日常。でも新しい命が誕生する場でもあります。魂の消滅~一方新たな小さな魂の誕生~、そういう命の営みが絶え間なく流れている場所。だからモノノ怪が出現したところで、そうそう負ける患者も居なさそうな。特に私がいた病棟では、良くも悪くもアグレッシヴな患者さん多かったし、人魂の一つが浮遊していようが、写メ撮って終わり、程度の扱いになりそう。

 

幽霊くらい可愛いもんだよね、うちの病棟ではサイフ泥棒と冷蔵庫荒らしがひどかった。今思い出しても怒りで震えるのはこいつらかな。許さん。