入院していた時の会社の前に、新卒でとある媒体の編集をやっていた。

 

その頃から妹がパグ好きなあまり、自腹きって買ってきた。フォーンの女の子。

名前は何がいいかきいてきたんで、その頃ツイン・ピークスにハマっていたこともあり「ローラ」に決定してしまう。

 

ローラは可愛い子で、いつも父の膝にのって寝ていた。

散歩いくと途中で疲れてしまうんで抱いて帰ってくるハメになる。

おやつのワンコクッキーを、ベッドの隙間に隠すが、どこに隠したか忘れて後日クッキーが出て来るなんてザラ。ぺちゃんこな鼻でクイクイとクッキーを布の重なったとこに押す仕草は本当に可愛かった。

 

ローラはしばらくして子犬を5匹産んだ。一匹は身体がかなり貧弱な子で、数日で死んでしまったが、ほかの連中はすくすく育った。でもそうでかい家でもないし、世話しきれないだろうし、獣医さんの紹介で里子に出した。

 

母が子宮の手術で入院したとき、ローラはショック受けたようで、ちょっとおかしくなった。病院に見舞いにいくときに一度だけ連れていったが、その時ローラは母を怪訝そうに見てた。当時もうローラはおばちゃん犬だったし、でもすごい勢いで呆けていくのが衝撃だった。

 

母がリハビリ終えて退院したあとは、少し若返ったローラ。

けど後ろ足が弱ったりで、そう長くはないのかもと思っていた。

 

私はローラの晩年には出張だらけの日々だったんであまり顔あわせてなかったんだけど、母から休日に電話があった。ローラの様子がおかしいと。

バス乗り継いで実家に帰った。

ローラはこたつで寝てた。じーっとしてるけど、いきなり狼のような吠え声でないた。

その後は起きることはなかった。

 

みんな泣いて、でも我慢して。

 

数年後、黒パグを偶然迎えることになって。

真っ黒のプリンちゃんは、虐待されていたような子で、でもいい子だった。

プリンちゃんはローラのように14歳まで、なんて生きられず、短命だった。

母は犬用のおむつやおやつなど全部を捨てた。

 

もううちは犬は飼わない。