夕暮れ
某社オフィス
隣のデスクで黙々と何かを書き連ねている一人の女性がいる
南条 理絵
良く言えば『仕事の出来るクールビューティ』
言い換えれば『仕事以外に興味のない冷血女』
周りも一歩退いて接している
しかし
この俺は違う
そんな冷たさにグッとくるんだよなぁ
これまで様々なアプローチを試みたが全て撃沈
難攻不落もいいとこだ
しかぁし
そのほうが燃えるってもんだ
よし
今日も懲りずに頑張るか
『リエさ~ん』
「…」
相変わらずだ
だが俺はめげない
『リ~エ~さ~ん』
「…」
『リエ~』
「……」
だめか…
『南条さ~ん』
「……何。」
苗字で呼ばないと反応してくれないんだもんなぁ
しかもこっち見ないし
『ちょっとコレみてくださいよ。』
そう言って
俺は引き出しからチケットを取り出そうとしたら…
「…後にして。」
う…
『すぐ済む…かもしれないんで…。』
「…………………」
カリカリカリカリカリカリ…
あぁ~
あの真剣な眼差しがたまらない
「………ふぅ、…で?何?」
『あ、これこれ、今近くに有名なサーカス来て…』
「興味無い。」
ぐ…
『いや、最後まで…』
「チケット手に入ったから一緒に行こうって言うんでしょ? 分かり易すぎ、そして行かない、すぐ済んだわね。」
そう言うと
リエさんはまた何かを書き始めた
マジで難攻不落
だが負けない
『いやいや、違うというか、今度の企画であそこのサーカス団を取り上げるんで、課長から取材の命令と、よかったらついでに観てこいって…。』
「何で私なの?別の人と行きなさいよ。」
ってなるよねぇ
『他の女の子にも聞いたんだけど、皆デートとかで…。』
「別に取材なんだから女の子と行かなくてもいいでしょ。」
『いや、せめてサーカス観る時は女の子と見たいじゃないすか』
吹雪の中を笑顔で歩いてる気分だ…
でも
こんなに会話出来る機会も少ないし、ありがたいね
「それは笹井君の勝手でしょ、押し付けないで」
くぅぅ…
『リ…南条さん、お願いします』
手を合わせてお願いしてみる
相変わらずリエさんは何かを書いている
しばらく沈黙の後、リエさんはペンを置き天井を見上げると…
「今日、今からくらいしかヒマ無いんだけど」
え…
えぇぇぇー!
『え、あ…』
あまりの衝撃に言葉を失ってると
「何?駄目なの?じゃあ残念ね…」
『いやいやいやいや、今日で大丈夫です!今日行きましょう。』
俺は慌てて同意した
食い下がりはしたけど
半ば諦めていたから本当に驚いた
「じゃあ行きましょう」
そう言うとリエさんは荷物をまとめバッグに入れ始めた
やばい
あのリエさんとサーカスだよ!
初デートだよ!
めちゃめちゃ緊張するわ
つか取材をどうごまかそうかな…
取材なんて真っ赤な嘘だし…
ま
何とかなるか
「早く行くわよ」
『あ、はい!』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
妄想爆裂w
あぁ~続き書きたいけど眠いw