昨日、交通事故で保護した猫ですが、今朝7時10分 亡くなったと
病院から連絡がありました。
彼は たった一日だけの「まちねこのおうち」の猫ちゃんでした。
朝のお世話が済んでから彼を引き取りにいきました。
地域猫でも、「まちねこのおうち」の猫でもなかった彼ですが、
オーナーが「まちねこのおうち」へいったん連れ帰り、
そこから再度お空へ旅立つ準備をしてあげたいという
強い気持ちから連れ帰りました。
結局、彼の死因は強打打撲による内臓損傷が一番の原因でした。
保護した時点では、自ら逃げようとする元気がまだあったのですが、
強打打撲による肺の損傷で肺に空気が入ってしまい、そしてそれが原因で
心臓までも押し上げられ息が苦しい状態だったであろうと・・・。
彼が助かるなら・・と出来る限りの治療を先生に私たちはお願いしました。
先生は彼を助けるため、たった一日といえあらゆる検査、治療してくれました。
もちろんあらゆる検査、治療をしたということはそれに比例する
びっくりするほど高額な医療費でした。
私たちは彼の死からいろいろ考えさせられました。
先生が言うには、彼は野良猫であったがために人間を恐れ、治療しようとして
近づくとおびえて暴れる。治療するには麻酔を都度かけるしかない。
その麻酔すら肺が破れていると苦しく辛くなるらしい。
辛くなるがためにまた暴れる・・・麻酔をたびたびかけていても
肺にチューブをいれて空気を抜く治療はかなり大変らしい。
先生は夜中も様子を見てくださったそうで大変だったろうと思います。
私たちが「出来る限りの治療」をお願いした。
でも出来る限り精一杯の治療行為そのものが、彼を苦しめて
死なせることになったのではないか。
「出来る限りの事をしてやりたい」と思って彼を獣医に丸投げし
治療方針を任せたが、初めて経験する病院での治療、初めて人間と
接する恐怖だけでなく、苦しみや痛みが伴う治療が原因で苦しい
最期が予想できていたなら、せめて少しでも楽に死なせてあげるほうが
良かったのではないかと・・
「出来る限りの治療」この行為は人間のエゴ、私たちの自己満足で
しかなかったのではなかろうか・・。とそうオーナーは言う・・・。
彼を連れてかえってきてから、彼の亡骸を見つめながら
皆で涙しながら話しました。
「今後も彼のような瀕死の猫がいても、見て見ぬふりはしないで
絶対保護してほしい、ただ保護した後、その子を出来るだけ
苦しませないように、その子のその後や治療方針を
私たち3人できめるべきではないか」と・・。
彼は亡くなってからも口から血がしばらくは出続けていました。
やはりそれほど内臓の圧迫や損傷が激しかったのでしょう。
かわいそうなことをしましたが、あのままあの場所で警察官に
任せていたら警察署につれていかれ隅っこに置かれて物扱いされ
段ボール箱のなかで一夜を過ごし、もっと苦しくみじめな最期であった
かもしれないと思うとこれで良かったのだと思いたい・・。
彼を車で轢いても、そのまま立ち去った人間
彼が道路に横たわり、動けず苦しそうにしていても知らぬ顔で立ち去る人間
警察官が怪我をして動けない彼のそばでずっと見守っていても
「どうしましたか?」と警察官に声すらかけない人間
彼が横たわっている横を自転車で「なんじゃ!猫かいな」と捨て台詞で
立ち去ったオッサン!! 天罰が下れと願いたいくらい。
レントゲンに写った彼のお腹は空っぽでした。
ただ体格からしてどこかで食べてはいただろうけど、毎日きちんと
食べていたかどうかは定かではない。ご飯を探しさ迷っている途中に
事故にあったのか・・。
どんな野良猫も絶対飢えることがあってほしくない。
どんな動物も幸せに生きる権利はあるのに・・・。
人間はそんな偉いのでしょうか。
彼がもしも人間なら 「男性が倒れています!」とすぐ119番通報でしょう。
いつもいつも思います。
人間と動物の生きる姿や「命」にどれほどの違いがあるのかと・・・。
彼の亡骸に花を飾ってくれたのはオーナーです。
はさみでサイズを合わせて切ってくれて、アレンジ花のように可愛く
彼の亡骸に添えてくれました。
いま彼は痛みから苦しみから楽になったと思います。
私が見つけて頼まれてもしないのに、怖いのに、勝手に良かれと
病院へ連れていったこと許してね・・・
痛かったよね。怖かったよね。
過酷な人間社会で精一杯頑張って生きた彼の証は「まちねこのおうち」に
残してやりたいと思います。
名前を付ける暇がなかった。
最初で最後 一回だけこう呼ぶね
「僕」君 お疲れ様でした。
まちねこのおうち「僕」君
2015.1.26 7:10 永眠 合掌

昨日、やっと箱にいれ保護し病院へ到着して先生が箱をあけたときに
見せた彼の顔です。この時はまだ元気そうでした。
君はこのとき私を怒っていたんだね・・・・怪我して痛いのに
僕になにするの?って。ごめんね・・ほんとごめん。
