In Our Hands夕方、家の近くを散歩していたら、 やや年配の女性が、すれ違い様に、 四つ葉のクローバーを差し出した。 「僕にはそんなひと見えなかった」 受け取って困惑しているところに、 冗談半分に、ぼそっとそう呟くと、 鳥肌が立つほど驚いたと言った君。 ゆったりと流れていく時間の中で、 陽光を浴びて煌めく幸福の粒子が、 辺り一帯を包んでいくのが見えた。 by スグル