日本の便乗文化、さもあらばあれ。
フィギュアスケートの世界大会で天才少女が金メダルをとれば、
こぞって我が子に習わようとする。
トリノ冬季五輪でカーリング女子日本代表が強豪を破れば、
カーリング場への問い合わせが殺到する。
巷では、イナバウワー。
某議員がメール問題で責任を問われれば、
こぞって敵対する政党からの出馬を希望する。
あまりにお粗末で、ことばが見つかりません。
勢いを増して押し寄せる統一化の波。
個性の尊重を訴えるひとたちの勘違い。
いったい行き先はどこなのでしょうか。
ずいぶん前のことですが、
ノーネクタイで就職活動をする青年を取り上げたテレビ番組を観ました。
彼いわく「僕の個性を評価してほしい」のだそうです。
結果は、どの企業も彼を採用しませんでした。
一様に口を揃えて「個性を履き違えている」と。
個性とは、どう生きてきたかということです。
生きていく過程で培われるものなのです。
奇をてらった小手先の細工では、取り繕うことはできません。
盲目的に一方向へ走る人々に、
私は、レミングを重ね見てしまいます。
便乗はすれど、せめて行く先は見据えておきたいものです。
by スグル