パープル・レイン | ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

ザ・マシンガンズの必殺技(絶望日記)

 心にうつりゆく よしなしごと

昨日からの冷たい雨です。

心は潤うどころか、よけいに乾いていきます。

ぼーっとしていたら、

冬の雨のもの悲しさに引き込まれてしまいます。


ひとには誰しも、心の拠りどころがひとつふたつあるものです。

私にとっては、詩がそのひとつです。

詩は私を、幾度となく支えてきてくれました。

私が今日、ふと読みたくなった詩を紹介します。




自分の感受性くらい

                  茨城のり子


ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて


気難かしくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを

暮しのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ



様々な場面で引用される、あまりにも有名な茨木のり子の代表作。

この詩のどこが優れていて、

何が読むひとを引きつけるのか、

私はここで、それを評するつもりはありませんし、

また、それだけの学識もありません。

ただ、読むたびにまるで感電してしまったように、

頭のてっぺんからつま先まで

体中を得体の知れない何かが駆け抜けるのです。

行き先を見失ったとき、挫けそうなとき、逃げ出したくなったとき、

私はこの詩を何十回、何百回と読み返しては、

導かれ、励まされ、勇気づけられてきました。


さあ、また一からがんばろう。


                                     by スグル