夕刊フジ
Photo
スタメン落ちした中田はベンチで大あくび。怪物もさすがにお疲れ?

 日本ハム高校生ドラフト1巡目の中田翔は、9打席連続ノーヒットと開幕1軍に向けて正念場を迎えている。これまでの野球人生は“オレ流”を貫いてきたが、プロでぶつかった壁も1人で乗り越えるのか。

 中田は21日の韓国・SK戦で、紅白戦、練習試合を通じて初めてスタメンを外れた。途中出場で唯一回ってきた打席は遊ゴロに倒れた。

 梨田監督は「他にも使いたい選手はいるし、競争の世界ですから。スタメンを外れても全くおかしくない」とこれまでになくドライに語り、「スタメンを取るという気持ちがないと」と中田に奮起を促した。

 3試合音なし。表情には精彩がなく、オモシロ発言も鳴りを潜めた。中田が自ら築き上げてきた作品、「天才打者・中田」が揺らいでいる。

 打つことに関して、これまでおそらく中田の辞書に「教わる」という文字はなかった。

 シニア時代の恩師、国吉和夫さんいわく、中田は「いろいろ自分で考えてやるタイプ」。打ち方も人に習ったものではなく、自分で考え工夫を重ねてきたものだ。現在の構えもすでに高校時代とはまるで変わっている。

 また、高校時代は監督に野球日記をつけるよう言われたが、「1年前のスランプと今のスランプは違う。振り返ることは無意味」とさっさと投げ出した。それでも結果を出し続けることで、外部からの干渉を絶ってきたのだ。

 だが、開幕まで1カ月を切った今、中田は正念場を迎えている。

 この日の試合後、中田はプロ入り後初めて、ロングティーを137本打ち込んだ。また、自費でビデオカメラを買い、自分の打ち方をチェックするつもりでいる。もちろん、いずれも自分で考え出した打開策だ。

 これまで梨田監督をはじめ首脳陣は、「いろいろ言いたいことはあるけどね」としつつも、中田に対して一切、技術指導をしていない。もちろん一様に「聞きに来たら教える」という姿勢だ。

 中島打撃コーチは「まあ、打つまで待ちまショウってことだよ」というダジャレとともに、意味深な笑みを浮かべる。

 野球人生で初めて、天性の大砲が周囲に教えを請うことになるのか。

最初はまあねえヒトヵヶ゙