沖縄・名護で春季キャンプ中の日本ハム高校生ドラフト1巡目、中田翔が7日、プロ初実戦となる紅白戦に、紅組の「4番・三塁」で出場。2500人の観衆が見守る中、注目の4度の打席で快音は轟かず、2つの空振り三振を含む3打数無安打とプロの洗礼を浴びた。課題の守備でも1エラーとホロ苦デビューとなった。
真新しいビジターユニホームの背番号6。中田の実戦デビューの日、名護はキャンプイン以来、初めての好天に恵まれた。名護湾が祝砲を待ち受けるかのように、風はバックスクリーン方向へ追い風。
しかし、ここまで大物ぶりを発揮してきた中田だが、プロの世界はやはりそう甘くはなかった。四球、左飛と倒れた後の4回表の第3打席は、2死走者なしから、白組3人目の左腕・歌藤に対し、2-2から外低めのチェンジアップで空振り三振に切って取られた。
6回表の第4打席には4番手・星野に対し、2-1から低めの変化球を当てにいったが、フェアゾーンに転がったのはバットだけ。またも痛恨の空振り三振に終わった。
この日注目の初打席は1回表、1死二、三塁といきなり絶好機で回ってきた。白組先発の2年目吉川は試合前、中田との対戦について「とりあえず振らせないと。四球を出してKYにならないように」と話していたが、意識しすぎたかストレートの四球となった。
1死走者なしで迎えた3回表の2打席目は、2番手の菊地に対し、1-0からの2球目、高めの直球に手を出して平凡な左飛だった。
中田は昨6日、「緊張します。少し怖いッス」と率直に胸の内を明かしつつも、「思いっきり自分の力を見せつけるだけ。ダメなら自分の力不足ということ。がんばってヒット1本でも打ちたい」と意気込みを語っていた。
この日も母・香織さんから「がんばれ」と電話で激励を受け、「やるしかないッス。前に飛ばないかもしれないけど、初球から思い切っていきたい」と話して球場入りしたが、結果はあえなく3タコとなった。
しかも前後を打つ田中賢、金子洋が本塁打を放つなど相手投手の出来は低調で自軍は10得点を挙げただけに、ひとりプロの洗礼を浴びた格好だ。
それでもただで終わらないのが中田。最も観衆を沸かせたのは打席でも守備でもなくベンチだった。3回表、自軍の2番・村田のライナー性のファウルが、ファウルゾーンにしつらえられた臨時ベンチに座る中田を猛襲。中田はベンチごと後ろに倒れる荒業で大惨事を間一髪免れ、爆笑を誘った。
懸念された守備では、3回裏の最初の守備機会に、三塁ゴロを無難にさばいて併殺打とした。ところが5回裏には、記録上はエラーにはならなかったものの、三遊間のゴロをはじいた。6回裏にはついに悪送球で初エラーを記録した。
実はこのキャンプ、中田は目を見張るような場外弾を放つ一方で、打撃の状態は決して芳しいものではない。
平野打撃コーチは「タイミングがめちゃくちゃになっている」と指摘。
「フォームはそれぞれ違っても、打つタイミングはみんな同じもの。中田はもともと器用に合わせられるはずが、今は後ろ足が浮いたり、前に突っ込んだり。集中しきれていない結果だろう」
それでも「練習では(タイミングが)バラバラでも、試合になるとポンと合う選手もいる。外国人とかね」と話し、紅白戦で「片鱗を見たい」と大化けを願っていた。
この日も試合前練習のフリー打撃では場外弾を含む6本のサク越え。期待を抱かせたが、この日に限っては『優良助っ人』ではなく、『ダメ外人』を彷彿とさせる結果となった。
怪物に目覚めのときは来るのか。
やはり
目覚めろ怪物![]()
笑