横浜の新外国人・デーブ・ウィリアムス投手(28)が2日、“8色の変化球”で先発ローテーション入りを強烈にアピールした。1メートル88の長身左腕は、初ブルペンでスリークオーターとサイドの投球フォームからそれぞれ4種類の変化球を披露。少年時代を日本で過ごした異色の“サムライ助っ人”が変幻自在の投法で打者を幻惑する。

投げた瞬間に、ブルペンの周囲からざわめきが起きた。スリークオーターで10球を投げ終えると、次はサイドスローに“変身”。フォームが変わってもカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップの4種類の変化球を低めに集める制球力は変わらなかった。

44球を投げ終えたウィリアムスは「バッターの構え、特徴を考えて、どの角度から投げるのかを探っている。まだリリースポイントにばらつきがある」と浮かない表情。しかし、中日の佐藤スコアラーは「もう少しスピードは出る。サイドでも制球が良かったら厄介だね」と警戒を口にした。

5人の新外国人の中では最も物静かだが、秘めた闘志は熱い。05年にパイレーツで10勝を挙げた左腕は昨年オフ、メジャー2球団のオファーを断り横浜に入団した。「ウインターミーティング前に横浜から誘われた。その後に他のチームから話が来ても気持ちを貫きたかった」。義理人情に熱い男は日本と不思議な縁で結ばれている。

空軍で働く父親の都合で7歳から約3年半、横田基地に住み、少年野球チーム「横田タイガース」に所属した。「楽しい思い出がたくさんある。駄菓子屋にも通った。カルピスとするめの味が忘れられない」と笑顔で振り返る。今回のキャンプでも「かっぱえびせん」など日本のお菓子を購入。“第2の故郷”の味を堪能した。

ビデオで相手打者の投球を徹底的に研究し、ノートを取る勤勉な姿勢は日本に来ても変わらない。「1年間ケガなく投げ続けたい。横浜に契約しないと言われるまでは他球団にも行くつもりはない」。忠誠心の強い“青い目のサムライ”がローテーションの一角を狙う。


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