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ヒカンザクラの咲くブルペンで、捕手を座らせて投球練習を行った由規。2月27日の実戦デビューで“サクラ咲く”を目指す

 号泣王子Vs怪物-夢の対決が沖縄で実現する。ヤクルトの高校生ドラフト1巡目ルーキー、佐藤由規投手(18)=仙台育英、登録名・由規(よしのり)=の実戦初登板が、27日の日本ハムとの練習試合(名護)になることが4日、有力となった。中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=とは注目の初対決。沖縄・浦添キャンプの第1クール最終日、期待の右腕は初めて捕手を座らせ、46球の熱投を見せた。

 衝撃デビューへ、目標がはっきりと見えてきた。注目のデビュー戦に設定されたのは2・27。相手は同級生のライバル、中田がいるパ・リーグ王者の日本ハム。18歳の胸が大きく高鳴った。

 登板は中継ぎで1、2回の予定。由規は06年夏から3季連続、中田は05、06年夏と07年春に甲子園に出場しているが、対戦はなかった。

 「日本ハム戦? 試合で投げたいという気持ちが強いので、しっかりと準備をしたいと思います。中田と対戦できたらうれしいですね」

 投手の本能がうずいた。前日の雨から一転、好天に恵まれた第1クール最終日。陽気に誘われた由規が、ブルペンで初めて捕手を座らせて投球練習を行った。高田監督の前でカーブ、スライダー、フォークを交えて46球。仕上がりの良さを猛アピールし、笑顔で第1クールを打ち上げた。

 偵察に訪れた巨人・田畑スコアラーは「球の勢いがすごい。マウンド度胸も良さそうだし、ローテに当然入ってくるでしょう。対策を練らないといけない」。中日・前田スコアラーも「どんどん良くなっている。これからどうなるのか、見続けないといけませんね」と要警戒を口にした。

 ライバル球団の007が目を丸くする逸材について、高田監督はコーチ陣と慎重に調整法を練ってきた。荒木投手コーチは「天気もよくて調整が順調にいけば」と前置きした上で、「デビュー戦の第1候補は日本ハム戦です」と明らかにした。大学生・社会人ドラフト1巡目の加藤(慶大)は21日の韓国・サムスン戦(浦添)で先発デビュー。黄金ルーキー2枚看板は沖縄で実戦デビューを果たす。

 話題だけでなく、確かな成長の跡も残している。最速157キロ右腕は「練習で体つきが違ってきました。腰回りが大きくなった」。昨夏の甲子園時は73キロだった体重が、オフのトレーニングで81キロに増量した。

 28日に仙台育英の卒業式があるため、登板後は仙台へ一時帰郷する予定。プロ初キャンプを締めくくる“卒業試験”の意味も込められる。

 「一番近い目標はローテーションに入ること。そのためにがんばっていきたいと思います」。沖縄の空の下、進化した“号泣王子”がベールを脱ぐ。


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