サンケイスポーツ
 これが「おじさん」の夢なのだ。今季、日本球界史上最長の実働27年目となる横浜・工藤公康投手(44)が23日、自主トレ先の沖縄・宜野湾で日本球界引退後に即メジャーに挑戦するプランを熱く語った。プレーヤーとしてだけではなく、メジャーのシステムを学び、ノウハウを持ち帰って日本球界の発展につなげたいという“工藤の考え”。年齢など超越した「スーパービジョン」だ。

 南国の空気がおじさんの口を滑らかにした。2月1日に始まる春季キャンプを前に沖縄・宜野湾に先乗りした44歳。今季、野村克也(現楽天監督)の「実働26年」を抜いて球界史上最長となる工藤が“その先”への思いを切り出した。

 「国内は横浜が最後の球団だと思っている。横浜から『工藤くん、もういいよ』といわれたら向こうにチャレンジしたい」

 以前からメジャーへの思いは口にしていた。しかし、横浜を国内の“死に場所”と位置付けた上で『引退即メジャー』と明言したのは初めて。FA権は持つが“日本卒業後”は自由契約選手として、パイレーツ・桑田のように自らの道を模索する。ただ、それは「プレーヤー」だけの話ではない。壮大な目的がある。

 「むこうのシステムを学んで、日本の野球の発展に生かすことができたらいいなと思う」

 長期的視野でのメジャー挑戦。最終的にマイナー選手でも構わない。将来的には全国規模の野球アカデミー設立構想ももっている。そのためにも、米国のしっかりとしたシステム構築のハウツーが自分に必要と考えている。

 「自分が勝つことだけではなく、投げた試合をどう勝ち試合にもっていくか。横浜が強くいることが大事」。熱い思いを胸に抱いて、44歳が実働27年目のメモリアル・イヤーを果敢に攻める。



将来的には全国規模の野球アカデミー設立構想ももっている。

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