レッドソックスのラリー・ルキーノ球団社長が22日、日本開幕戦(3月25、26日、東京ドーム)の公式発表に出席した。昨オフの松坂獲得、日本開幕戦実現を成し遂げた敏腕社長も、夫人の出産のため参加未定の松坂大輔投手の凱旋(がいせん)マウンドだけは確約できなかった。
レッドソックスのアジア市場拡大の中心的役割を担ってきたのがこのルキーノ社長。若手のエプスタインGMを指揮しながら、昨オフ、巨額契約交渉で難航を極めた松坂の契約を成立させた。
さらに、今回の日本開幕戦計画でも大活躍。チーム選手の大半が、肉体的負担の大きさを理由に反対意見を唱える逆風の中、一時は暗礁に乗り上げた日本開幕戦をワールドシリーズ後にようやくまとめあげた。
ルキーノ社長のアジア戦略は、松坂獲得→松坂の活躍でワールドシリーズ優勝→日本開幕戦→日本ファン獲得…という図式。松坂を中心に描いた青写真は、ここまで見事に軌道に乗っていたが、ここへ来て予想外のおめでたが…。当たり前だが、さすがに倫世夫人の出産までは計算できなかった。
松坂自身は日本凱旋登板に意欲を持っているが、人一倍家族思いの松坂のこと。米国で第2子を出産予定の倫世夫人に同伴する重要性は何物にも代え難い。米国は冠婚葬祭や、ときには子供の授業参観でも選手、監督が試合を休むことがあるお国柄。
西武在籍中ならともかく、大リーガーとなった松坂が、たとえそれが大事な凱旋登板だったとしても無理強いされるいわれはない。松坂のマウンドを楽しみにして、1万8000円のチケットを買うファンにとっては残念だが、これだけは何とも仕方がない。やはり子供は地球の宝だ。
「チーム選手の管理は私の仕事だが、奥さんまではできない。範囲を超えている。松坂が登板したいのもわかっているが、こればかりは手に負えない。予定日を把握していないのでわからない」と苦笑いのルキーノ社長。日本主催側も松坂の登板に期待をつないでいるが、お手上げの状態だ。
別に悔しさを表現したわけではないだろうが、ルキーノ社長は、会見に同席したアスレチックスのゲレン監督の首を絞める場面も。松坂は、現段階では2試合目の先発予定となっているが、実際にマウンドに立つかどうかは、まさに神のみぞ知るところである。
複雑ですね![]()
笑