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ちょいコワおかんのつれづれ

2児の子育て中のおかん。
怒ったらコワイ!
毎日がドラマチック。
子育てするオカンは、実は管理栄養士で、地域食堂や健康ランチなどで活動中。
/子育てしながら、自分も育つ/今日よりちょっといい明日にしよう/
そんな日々の色々を書いていきます。



先日、2度目の100㎞ウォークに参加してきました!

完歩できました。よかった。

 

2月の大阪マラソンの振り返りも途中なままですが、100㎞の振り返りをしよう。インスタには書けなかった部分を書いておきます。

 

昨年は夫婦で参加しましたが、今年は旦那の都合がつかず、一人で参加。

終盤の気力体力がぎりぎりの局面で、昨年は疲れと痛みでペースが遅れ気味の旦那を引っ張り気味に歩いた点と、ゴール後によさこいのステージになんとしても間に合わせたかった点があり、続けられた部分があります。それが、今回はないということで、どんな状態になるのかが楽しみでした。ワクワク、ドキドキ、入り混じる感じです。

 

ただ、絶対に歩き切ろう、という気合は去年より強めでした。去年はとにかく初めて挑戦するワクワクが大きくて、そのほかに目的のようなものはなかったですが、今回は子どもたちや身の回りで頑張っている人たちに負けないよう、しんどいことに立ち向かって、しんどい思いをして、そこを乗り越えよう、乗り越えた先の景色を見よう!という思いを持って現地に向かいました。

 

そして、楽しんで歩く。無理はしすぎない。

 

1回目に味わった「楽しかった」を今年もお土産に持って帰ろう!

 

100㎞ウォーク、数多く大会がありますが、私が参加しているのは「エクストリームウォーク100」」です。東京、関西で開催されています。関西は1000人ほどの参加者がいて、完歩率は80%くらい、コースには案内係さんが配置されていて、道に迷うことも、夜道で不安になることもありません、

 

スタート会場は姫路城付近の公園。たくさんの参加者でにぎやか、早朝に家を出て、新幹線に乗るだけで旅行気分で既に楽しかった!

 

現地に着いたのは8時くらい。スタート時間はだいたい8時半くらい。ゼッケン番号で大まかにスタート時間が区切られてるけど、そこを過ぎてもスタートは認められています。受付と、ゴール地点へ荷物を送ってもらう手続きをして、あとは安全に怪我なく歩くための装備を準備していきます。

 

5本指ソックスは、履き替え分を数足用意。汗などで蒸れると、マメができやすくなるので、途中で履き替えるとよいそうです。

 

足の裏にテーピング、これは疲労や筋肉痛対策です。避けては通れないけれど、ダメージをできるだけ軽減するという効果があります。

 

足の指や裏、甲、足首など摩擦や衝撃を受ける部分にはワセリンを塗ります。これもマメ予防です。

 

サプリメント類、痛み止めも用意しました。筋肉の攣り予防になるサプリ、筋肉の素早くエネルギー源となるサプリ、これはお守り代わりです。痛み止めは必須アイテムです、慣れればいらないかもしれませんが。100㎞歩き続けるのは相当過酷で、痛みは出てきます。

 

おそらくは、日ごろのトレーニングや食生活、生活習慣によってコンディションは決まってきていて、サプリや薬はその場しのぎのアイテムなんだろうなとは思います。やっぱり日ごろの積み重ねがものをいうんだ、これは終盤になるほど突き刺さってくる事実です。

 

とはいえ、備えをすることはとても大事で、これをすることでメンタル面での安定が図れます。不安要素を一つでも減らしておくことが、本番でベストを尽くすために必要だからです。だから、面倒くさがらずにできる準備は全て行うことにしています。その上で、「さぁ、思いっきり楽しもう!!」って自分を盛り立てていきます。

 

それでも、予想外の問題が起きることはよくある話で、今回はバッテリー問題が早々に起きました。

 

大会で必須の持ち物がいくつかありますが、そのうちの一つにスマホがあります。ゴールまで充電が切れないように準備するように指示があります。これはリタイアなど急遽連絡を取れるようにするため、安全確保のためなどですが、参加者としてはランニングアプリなどでレース中の記録を取るためにもバッテリー切れは避けたいところです。

 

昨年まったく問題なかった充電器を持参していて、スマホの充電も満タンにしていったんですが、早々にスマホのバッテリーが減ってきたので、充電器を使いだすと、これまた急激に減ってしまって、ゴールまで持たない残量になっていくのでした。最悪の場合、充電が切れた状態でゴールまで行って、絶対にリタイヤもトラブルもなければいいか…とも思いましたが、100㎞なめたらあかんよな、夜中に一人で倒れたら、それこそ大問題だし。

 

というわけで、横断歩道で止まってる間や、チェックポイントの休憩時間に調べました。そして、コンビニのバッテリーレンタルサービスをみつけ、早速利用することにしました。幸いなことに都市型の大会なので、コース上にコンビニはたくさんあるので、借りるのも返すのも便利でした。レンタル料は多少かかりますが、それほど高額ではありません。

 

バッテリー問題はこれでなんとか解決して、また歩くことに集中できました。

 

解決しておいてよかったなと後で思ったことがあって、それは家族からの電話、友達からの連絡を受け取れたことです。「頑張ってな」「今どんな感じ?」「応援してるよ!」「無理せんでいいよ」とちょこちょこ励ましの言葉を受け取れたことが、やっぱりうれしかったです。とにかく序盤からしんどかったので(笑)タイムを上げたかったので、最初から速いペースの人たちについていったんですが、そのために去年よりは早めに筋肉痛が出始めたんです。まだ半分も歩いていない時点で痛みが出てしまうと、しんどさ倍増(笑)そんな時に電話で励ましてもらうと、ほんとに元気出るんですよね!!!!!

 

娘や息子は、それぞれ部活や習い事や友達との約束があったりして、いろいろすんでから電話をくれました。旦那も1日目は休みだったので、スタート時と夜に電話をくれました。近くに住んでいるお義母さんを呼んで、鍋を食べたんだそうで、後でお義母さんも電話をくれました。夜中と早朝にも電話をくれて、痛みや眠気と闘ってる絶妙なタイミングで激励してくれて、改めてその気遣いのすごさに感動しました。

 

実家の両親もLINEで応援してくれました。母は無理しすぎをいつも心配してくれてますが、「楽しんで」というメッセージが入っててうれしかったです。自分も子育てをする立場になって、最近つくづく思うのは「心配」は伝染してしまうとういうこと。親だから心配するのは当たり前なんだけど、それと同じくらい子どもに影響があるのは「心からの信頼」。危ない橋を渡ろうとしても、無駄なことだとわかっていても、子どもを一回ひとりで歩かせる。こわい、いやだ、どうしよう、と不安をみせても、一回行かせる。「あなたなら大丈夫」と静かに見守る。勇気のいることですが、今、親の立場も子どもの立場も両方経験できるライフステージにおいて、意識したい心の持ち様です。

 

それから、コース上で通りがかりの方や、街の方、車道の車の中から、新聞配達中の方から、声をかけてもらいました。「何の大会なの?」「どこから来たの?」「がんばってね!」「がんばれー!」と昼も夜も朝も元気を分けてくださいました。なんの縁もゆかりもない大会参加者にむけて、温かいエールを送る方たちは本当にすごいエネルギーを持っておられると思います。これはフルマラソンに参加した時にも感じました。人を応援するって、本当にすごい。応援する側からすると、頑張っている人をみて元気をもらう、応援することで自分も一緒に頑張れる、みたいなところがありますよね。応援される側を体験するようになってきて感じるのは、やはり応援される方が喜びも受け取るエネルギーも大きいなということ。

 

参加者同士もだんだん仲間意識が生まれていくのが感じられます。これはフルマラソンよりも100㎞ウォークの方がより強く感じられる気がします。レース時間も長いですし、しんどさも大きいので、同じゴールを目指す同志のような感覚になるのかもしれません。「きついですね」「がんばりましょう」「もうすこしですね」と、声を掛け合うシーンはよくあります。

 

そんなこんなで総じてキツイ過酷な大会ではありますが、参加者の皆さんは実に明るくウキウキしています。楽しくおしゃべりしているグループ、きれいな景色を写真におさめる人、電話で現在位置を確認しあいながら離れててもレースを自分のペースで進めている人たち、チェックポイントで記念写真をとる人たち、足にも腰にも肩にもメンタルにもどんどん疲労がきてても、その表情は希望の光を失っていなくて。それを証拠に、「がんばってください」の声に「ありがとう」って笑顔で返すんですよね。なんですか、この底力は!?どこから湧いてくるんだよ。

 

そこへ夜明けの空。夜が明ける、空が白み始める、朝日がさす、この瞬間に体に湧き上がるエネルギーはものすごいです。朝が来ることのすばらしさを体いっぱい感じられるのは、この大会ならではの醍醐味だと思います。

 

結果、たくさんの人からのエネルギーを受け取り、自然のエネルギーを受け取り、感謝と感動をたくさん抱えて、きつい終盤を夢中で歩いていました。確かにきついけど、もうやめようとは1ミリもよぎりませんでした。「できる」イメージしか出てこなかったんです。一人で参加したけど、一人だった気はしていません。これが、完歩できた大きな要因です。

 

おかれた場所で咲く。きっと厳しくてつらい場所に身を置くことは人生の中では多いけど、そこで何を見るか、何を聞くか、何を信じるのかで景色が変わるし、考え方も変わる。いきたい方向を見失わないで、一歩一歩進めばいい。必ずいきたいところへたどり着ける!

 

無事に歩き切れたことを感謝します。

そして、来年もぜひ参加できる元気な体を保っていこう。