
ようやく鑑賞できた話題作。日本語吹き替え版での鑑賞となったが、ミュージカルナンバーも含めて全く違和感はない。
姫君と邪悪な魔女に白馬の王子、で成立するディズニーの定番と言えば「白雪姫」「眠れる森の美女」である。それに、闇の世界が再び光に包まれるという「ライオンキング」のミュージカルエッセンスを加味して、ヒット間違いなしの愛すべき作品が生まれた。
ただし、今の時代らしいひねりがある。まず、邪悪な魔女は出てこない。善悪の対立がここでは姉妹の葛藤に置き換わり、コントロールするすべを知らないために暴走してしまう超能力を身に付けてしまった姉の哀しみとして描かれる。
白馬の王子は一応登場するが、実は・・・・という趣向になっている。最後の栄光は愛によってもたらされるが、それは男女の愛というよりは姉妹の間の家族愛である。という具合に、ディズニーの変奏が奏でられる。
フルCGで描かれる氷や雪の質感と色彩の美しさには目を見張る。さらに楽しい楽曲も加わって至福の時を味わうことができる。

