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こんばんは。 

 

Machinakaです。

 

今回はですね、新作映画の紹介ではなく、今日取り上げられたニュースについて話したいと思います。

 

主婦の多いアメブロでお話しするのも憚られるのですが、新潟市の大桃珠生さんが小林遼容疑者によって殺された事件です。

 

 

 

 

 

テレビでもトップニュースとして挙げられましたが、少し違和感があったんですよね、自分の中で。

 

なぜこの事件をトップニュースにしたのか?って考えてしまったんですよ。

 

7歳という、死ぬにはあまりにも早い年齢。

 

犯人は近所に住む会社員男性。

 

番組を見ている私にとっては、犯人には憎しみを覚えるし、被害者及びその家族にはお悔やみを申し上げるしかない。

 

しかし、このニュースが全国のトップニュースになり、朝から晩まで番組で流れることに違和感があるんですよ。

 

もちろん、子供が殺されるというのは大変嘆かわしいこと、日本全体にとっても大きな損失です。

これから、どうやって子供を守っていくのか。これ以上被害を減らすにはどうすればいいのか? について、考える必要があるのは確かです。

 

でも、今のテレビってどういう報道してますか?

 

朝のニュースを流し見している私にとっては、殺害現場に花が積まれていく様子と、犯人の人物像の話。今もこの二大トピックが報道内容の中心になっているでしょう。

 

つまり、今後どんな対策をするべきか、という話題には展開せず、被害者と加害者の深掘りばかりしているんですね。

 

そんな偏向的な報道を見ていて、これ以上テレビで報道する意味があるのか?と思いました。

 

だって、おかしくないですか?

テレビがどれだけ報道しても、亡くなったお子様は生き返らない。当たり前の話をして申し訳ないですが、これは事実です。

 

一方で、この事件をきっかけに、通学中の子供を守るための議論がテレビで行われているかというと、ほとんど見られない。

 

この報道には、意味があるのでしょうか?

 

殺された被害者のご家族は普段テレビに出てる人じゃないです。だから、いきなり大量のマスコミが来られると、そもそも対応の方法が分からない。加えて、ご家族はお子様を近所の若者に殺されたという、なんとも整理のつかない事件に巻き込まれている渦中です。

 

若い命が奪われた、大変心の痛い事件です。でも、今回は過剰に報道しすぎだと思います。

 

この過剰な報道に一番神経を擦り減らされているのは間違い無く渦中のご家族です。マスコミの報道について、以下のようにコメントされています。

 

新潟市の小学2年大桃珠生さん(7)の遺族が16日、新潟県警を通じて公表したコメント全文は次の通り。
 私たち家族は、大切な存在である娘を今回の思いがけない出来事で失い、悲しみの中におります。この状況を受け止めることは難しく、また、犯人が捕まったとしても娘が戻ってくることはありません。今は、一日も早く地域の方々や私たち家族が穏やかな生活を取り戻せることを願うばかりです。
 どうかこのような心情をご理解いただき、今後、家族や親族等に対する取材、撮影等についてはご遠慮いただきたいと思います。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051601255&g=soc

 

 

この「家族や親族等に対する取材、撮影等についてはご遠慮いただきたい」というコメントを見ても分かる通り、ご家族の悲痛が感じ取れます。

 

テレビでもこのコメントについて報道してましたが、「取材、撮影」する張本人であるテレビが「分かりました、報道をやめます」とは言えるわけもありません。

 

そもそも、なぜ児童殺人のニュースがテレビのトップニュースで話題になるのか? なぜここまで執拗にテレビは児童殺人の事件について報道するのか?

 

テレビ、特に民放は株式会社であり利益を追求することが使命。テレビで大々的に報道し、視聴率を稼ぐことが大事なんです。

 

これについては、テレビ局の社員でもなく株主でもない部外者の私が何を言っても無意味というか、言う権利はない。利益のために報道に奔走するのは、否定できない。

 

でも、「報道番組」だけ専門でやってる局は日本ではまずなくて、「報道」していた内容が「娯楽番組」というジャンルに変わることが往々にしてあるんですよ。

 

https://www.2nn.jp/mnewsplus/1507601596/

 

 

この「衝撃スクープ」という番組の視聴率のニュース。16.8%は大変高い数字だと素人の私でも感じます。

 

ちなみに、この番組の予告はこちら。

 

 

 

ってかドラマ?もはや報道でもなんでもないですよね。「宮崎勤」というヴィラン=悪役を使ったサスペンスドラマになってる。

 

私が今回の事件で心配しているのは、テレビ局が大量に取材・報道を繰り返した結果、そのデータが「局の資産」となり、「報道番組」から「バラエティー番組」に変わってしまうこと。

 

これによって、テレビ局における「報道班」と「ドラマ班」がフル稼働して、視聴率が取れる「クオリティの高い番組」が出来てしまうのが怖いんです。

 

だから、今マスコミが必死に報道してるのも、いずれ報道したデータが「娯楽番組」に利用されてしまうのではないかと、ハラハラしてるんです。

 

そうなったら、ご家族の気持ちはどうなるんでしょう? そっとしておいて欲しいという願いはかなわないでしょう。

 

こうして、報道が娯楽番組となり、ドラマ化してしまう例まである。こういうの、マスコミは本当に好きですよね。特に宮崎勤以降かな? テレビ局の18番になってると思います。

 

この現象を、私なりの言葉で表現するなら「児殺ポルノ」だと考えます。児童が殺害される事件を執拗に取材して、後にドラマなどの娯楽番組と化すことです。

 

障害者が頑張る姿を見せて視聴率を稼ぐ「感動ポルノ」が少し前に話題になり、24時間テレビが叩かれていたことがありましたね。

 

これと同じで、児童が殺害されるという非常にセンセーショナルな事件を取り上げることで視聴率を上げる「児殺ポルノ」が今、全国のお茶の間で流されているんです。児殺ポルノは視聴率が上がるポイントなのでしょうか。

 

 

この児殺ポルノ、私は少しでも減らしていきたいです。なぜなら、最初は報道として取り上げるので被害者は実名で家もテレビで晒されることになり、家族の個人情報が全て漏れてしまうのですから。

 

 

まとめると、総務省に届け出をして公共の電波を使ってテレビで報道する以上は、これ以上子供の被害者が出ないために今後の対策について、議論するような番組を流して欲しい。

 

そして、この事件をドラマ化したりバラエティー番組で取り扱ったり、「娯楽化」はやめてほしい。

 

宮崎勤の事件で味をしめてしまったのでしょうかね、、児殺ポルノはマスコミの病です。

 

 

 

 

 

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