こんにちは! Machinakaです!!

 

今回批評する映画はこちら!

 

「さよなら僕のマンハッタン」

 

 

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公開からかなり経つ映画なので、ネタバレありでいきます。

 

GW中はいろんな映画見ようとして、初日に鑑賞を逃した映画を見てるんですよ。

 

もうね、本当にオススメです。マーク・ウェブ監督なら真っ先に見なければいけないところ、、、遅れてしまって申し訳ないです!!!!

 

 

それでは「さよなら僕のマンハッタン」批評いってみよー!!!!

 

 

 

[あらすじ]

 

 

 

・「(500)日のサマー」「gifted ギフテッド」のマーク・ウェブ監督が、サイモン&ガーファンクルの名曲「ニューヨークの少年(The Only Living Boy in New York)」に乗せ、ニューヨークで暮らす青年の恋愛や成長を描いたヒューマンドラマ。

・大学を卒業して親元を離れたトーマスは、アパートの隣室に越してきた、W・F・ジェラルドと名乗る不思議な中年男性と親しくなり、人生のアドバイスを受けるようになる。

・そんなある日、父のイーサンが愛人と密会している場面を目撃してしまったトーマスは、W・Fの言葉に後押しされ、父の愛人ジョハンナに近づく。謎めいた隣人W・Fと父の愛人ジョハンナとの出会いを通して、それまで退屈で平凡だったトーマスの人生に変化が訪れる。

・未発表の優れた脚本を連ねたハリウッドの「ブラックリスト」に入っていたアラン・ローブによる脚本に、「(500)日のサマー」製作以前のウェブ監督がほれ込み、10年以上をかけて映画化を実現。主演は「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」で主人公の兄テセウス役に抜擢された注目株カラム・ターナー。

http://eiga.com/movie/88212/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

今なら鼻ピアスしたなまくら坊主にだって1000円を渡せる、心がほっこりする映画でございます。。 はふぅぅ。。。

 

会ったことないけど、絶対マーク・ウェブは優しい人だと思う。

 

 

 

[アマゾン・スタジオさんあっぱれ]

 

心が浄化されました。

 

いっつも黒服ばかり着てる俺に、優しい手を差し伸べてくれる映画でした。

 

特に、東京のような都会で暮らしてる人からすると、心があったまる映画でした。

 

今作の舞台はニューヨークで、小説家を夢見るボンクラ青年の家族の物語なんですけど、なかなか小説家として芽が出なくて困ってる。恋愛も上手くいかない。

 

自分の人生が上手くいかないことを「ニューヨークが悪い」って怒ってるような「闇属性」の野郎が主人公なんですよw しかも、そんな嫌なニューヨークに住み続けてる理由が、「母ちゃん病気で可哀想だからさぁ、住んでやってるわけよ!!」みたいな、いかにも自分は未練がないようなセリフを吐く始末www

 

どう見ても恋に仕事に未練タラタラで、ニューヨークで成功することを夢見てるに違いないんですけどね笑 オイ!母ちゃんのせいにするんじゃねぇよ!!!!って突っ込みたくなる。

 

 

自堕落な生活を送ってる彼ですが、彼が住むマンションにとあるおじさんが引っ越してきた。

 

おじさんと仲良くなり、恋に仕事に人生に、相談をする日々。実は、そのおじさんは主人公トーマスにとって何より大切な人だった、、、、

 

さすがにネタバレでもこれ以上は話せませんw 映画で驚いてくださいっ!!!

 

 

今作はすごく素朴で、派手じゃない。まさにインディーズがふさわしい映画なんですよね。

 

監督のマーク・ウェブは超大作映画「アメスパ」以降、フォックスサーチライトの「ギフテッド」を撮って優しい映画作りに目覚めたような印象があります。

 

「ギフテッド」の記事はこちら

 

 

ギフテッドでは「子供の才能を信じ、支えること」をテーマにしていましたが、今作では主人公の家族のファミリーネームを「ウェブ」としているあたり、「自分の才能を信じて進め」と言いたかったような、自叙伝のような映画であると思いました。

 

監督自身、ニューヨーク大学にいたこともあり、主人公トーマスの(彼女+友達)÷2の存在である女の子が、ニューヨーク大学に在籍しているあたり、自分が住んできたニューヨーク像を投影してるのかなぁと感じました。

 

彼自身も、ニューヨークで恋に仕事にもがき苦しんだのでしょうねw まさかあの時は「スパイダーマン」を撮ることなんて考えもしてなかったでしょうねwwww

 

今作のメインはマンハッタンですけど、少しブルックリンの話も出てきます。「スパイダーマン」とは違う、マーク・ウェブのニューヨーク像が垣間見えますよ。

 

 

これを映画化してくれたAmazon Studiosさんにはただただ感謝しかないですね。画作りは低予算っぽいんですけど、何気にジェフ・ブリッジスとピアース・ブロスナンを使ってるあたり、Amazonの底知れぬお財布の大きさを知ったような気がしました。。

 

 

 

[君は一人じゃないんだよって言ってもらえる]

 

 

 

 

この映画の素晴らしいところは、「才能を信じて進む事」をテーマにしてるにも関わらず、その事がいかに難しいかをリアルに描いてる点が、多くの観客に共感を与えるものだと思いました。

 

トーマスはねぇ、結局才能の片鱗をまるで感じないんですよ。出版社に小説を送ってもまるでダメだし。。最後まで彼が小説家として成果を上げたという証拠がない。

 

それでも、彼の隣人であるおじさんの交流を通じて、「俺、まだやってみるかな」みたいなエールを少しもらってるとこが凄く良くてね。

 

ニューヨークじゃないけど、東京にいるとたまぁに見知らぬおじさんに声を掛けられて、一緒にお酒を飲むことありませんか?

 

たまたま知り合った他人に勇気付けられたこと、あると思うんですけど。

 

私の見方としては、「都会でも自分を支えてくれる人がいる。それが見知らぬおじさんであっても、優しい人はいるんだ」と、都会を肯定してくれる映画のように感じて。

 

一人暮らしで独身。親が遠く離れている場所に住んでる私からすると、「東京にいても君は安心だよ」とそっと抱きしめられてるような感覚がして、ほっこりしたような気持ちになったんですよね。

 

今作に登場するキャラクター全員が、最後幸せに暮らすんですよ。あのヤリマン・ビッチでさえ、マーク監督は優しく彼女を見つめるんですよ。会ったことないけど、本当に優しい人だと思う、うん。

 

 

 

[サイモン&ガーファンクルの歌が染みる]

 

今作で流れるサイモン&ガーファンクルの「The Only Living Boy In New York」が物語を読み解く鍵になってるんですよね。

 

 

 

Tom, get your plane right on time
なあトム、飛行機には乗り遅れるなよ
I know your part'll go fine
君の仕事はきっとうまくいく
Fly down to Mexico
メキシコまで飛んで行くそうだね
Do-n-do-d-do-n-do and here I am,
でも、ぼくはここにいる
The only living boy in New York
ニューヨークでひとりぼっちだ
 

I get the news I need on the weather report
知りたい情報なんて何もない
I can gather all the news I need on the weather report
天気予報さえ眺めてればそれで充分さ
Hey, I've got nothing to do today but smile
だって、今日は何もすることがないんだ。作り笑いを浮かべているだけ
Do-n-doh-d-doh-n-doh and here I am
トム、ぼくはここにいるよ
The only living boy in New York
ニューヨークでひとりぼっちだ

Half of the time we're gone

いつだって一緒に過ごしてきたけど
But we don't know where,
僕ら、この先どこへ向かうんだろう
And we don't know where
分からないよ

Half of the time we're gone
何でも2人で乗り越えてきたね
But we don't know where,
でも、いまは完全に
And we don't know where
自分たちの行き先を見失っている

Tom, get your plane right on time
トム、飛行機には乗り遅れるな
I know that you've been eager to fly now
君はずっと自由になりたがっていた
Hey,  let your honesty shine, shine, shine now
今こそ、ありのままに輝く時だ
Do-n-doh-d-doh-n-doh like it shines on me
かつて僕を照らしてくれたようにね
The only living boy in New York
僕はいまニューヨークにひとりぼっちだ
The only living boy in New York
ひとりぼっちさ

Here I am
ここにいる
Here I am 
僕はここにいる 

http://blog.livedoor.jp/simon0320/archives/66628256.html

 

 

特にですね、

 

Hey,  let your honesty shine, shine, shine now
今こそ、ありのままに輝く時だ

http://blog.livedoor.jp/simon0320/archives/66628256.html

 

 

と書いてるところが、まさに主人公トーマスの才能を、生き方を肯定するようなメッセージに感じる。

 

この曲ではサイモンがガーファンクルに宛てた「君が心配だ、大丈夫かな」という心配な気持ちを歌ってるんですけど、今作では主人公のトーマス(トム、とも略せてこの曲と繋がってくる)にはおじさんがいて、一人じゃない。

 

家族もニューヨークに住んでて、すぐ会いに行ける距離にある。まるでニューヨークが自分の家族かと思うほど、ニューヨークに住むことを全肯定してくれるのです。

 

 

優しい映画です、オススメ!!!

 

 

 

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