こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
今回批評する映画はこちら!
 
 
さようなら、コダクローム
 
 
 
はい、なんだかタワレコみたいなデザインのポスターなんですけどもw 
 
それは置いといて笑
 
今回ご紹介する映画は、「コダクローム」と言うんですけども、このキーワードを聞いてピン!てきた方いらっしゃいますかね?
 
コダックというメーカーのコダクロームという商品です。
 
なんと1935年に発売され、2009年の製造終了まで74年も使われていたフィルムのこと。
 
なぜそんなにコダックフィルムが長く愛用されたのか? iphoneなんてたかだか10年くらいなのに、、、、
 
 
ところで、この写真はコダクロームで撮られた写真なんですが、いつの頃か分かりますか?
 
 
 
10年前? いやいや20年前?
 
正解は、、、
 
 
なんと70年以上前! 第2次世界大戦中に撮られた歌手の写真なんだそう!!!
 
 
こちらもコダクロームで撮られた写真ん、赤や黄色の色がすごく綺麗に出てますよね!
 
 
これほどまでに綺麗な写真が撮れるコダクロームが、今作の舞台となっているんですね。
 
 
「さようなら、コダクローム」
 
さようなら、とはどんな意味なんでしょうか?
 
まずは、あらすじ紹介です。
 
 
 

[あらすじ]

 

 

 

 

 

・うだつのあがらない中年音楽プロデューサー・マットの元に、自身の父・ベンを看護してる女性・ゾーイから連絡がある。
・父と最後に会ったのは子供の頃。母とは離婚し、音信不通。自分を捨てた父をひどく憎んでいる。
・父ベンは世界的に有名なフォトグラファーで、仕事に不倫に忙しかったベンは、マットの家庭を大事にしていなかった。
・ゾーイから突然「あなたのお父さんは余命わずかです。最後にアナタと一緒にコダクロームのフィルムを現像する旅に出たいそうです」と言われる。
・ひょんなことから、父ベン、息子マット、ベンの看護師ゾーイとの奇妙な旅が始まる。。。
 
 
 
 
自分で書いてても不思議に感じるほど、非常に強引な設定だと思います。父親ベンのあまりにも勝手なお願い。
 
自分の息子とはいえ、生まれて早々離婚した息子に突然連絡して、「フィルムを現像しに連れてってくれ」ってお願いするなんてwwwww
 
 
フィルムなんてビックカメラとかで現像すればいいじゃない?って思うかもしれませんが、先ほども話した通り、コダクロームは2009年に製造を終了。フィルムの現像サービスも、期限が設けられたのです。父親ベンが依頼した時には場所も限られており、ニューヨークから遠く離れたカンザス州まで現像をさせられるんですよ。なんて可哀想な息子なんだ。。
 
 
さて、突然連絡してきた父親ベンにも、それなりの理由がありました。ベンは余命わずかで、息子に会えるのも最後の最後だったんです。
そこで、息子と一緒にフィルムを現像しに行く。
 
もうこのプロットだけで、どんなフィルムを現像したいのか?
映画好きには分かりそうな話ですねww
 
 
この時点でピン!ときたなら、もうあなたは最後の結末を知ったことになりますw そう、この映画は特段意外なことが起きない、不意打ちしようともしない、非常に淡々と質素なロードムービーなんですよね。
 
ニューヨークからカンザスまでの長旅、直線距離的には北海道から沖縄までくらいの距離でしょうかね。。
 
 
その旅で父子との絆が深まり、最後にガッチり抱擁、、、みたいな映画を期待したら、大間違いです!!!!!
 
この映画のラストの切れ味、父がどうしても現像したかったフィルムは何か? どれをとっても映画のカタルシスが非常に大きい作品となっています。
 
ラストはもう、涙なしでは見れません。特に、子供を持つ親には涙が止まらないのではないでしょうか?
 
 
 
 

[赤ちゃんの写真を記録する理由]

 

 

 

ネタバレなしなのであまり言えませんけど、今作で感じたのは赤ちゃんの写真を記録することの大事さです。

 

あら、もうこの見出し自体がネタバレになってるのかな!?

 

うん、だとしたら、以降の感想は見ないでくださいねw

 

世界的に有名な写真家である父親ベン。そのベンが最後に現像したかった写真。それはかつての息子と妻の写真でした。

 

強引ながらも、息子と一緒に旅をした理由というのは、すべてこの現像した写真を見せるためだったんですね。つまり、自分が息子に対して愛情を注いでいたという証拠を見せるために。自分の愛を伝えるために。

 

映画では、父親ベンと息子マットはもはや犬猿の仲。マットはベンに捨てられた、と思い込んでおり、どれだけ「大事にしてたよ」と言ってもマットは耳を貸さない。

 

ここでようやく、数十年前に撮った写真に価値が出てくるのです。

 

子供の頃の記憶は、0歳はもちろん、1−2歳の頃は全く覚えてないと言われてます。そんな赤子時代の記憶を辿るためには、写真がうってつけなのです。

 

ただ昔の写真を記録するのが写真じゃないんです。自分と親が確かな絆で結ばれ、愛し合っていたという記憶を記録しているものが写真の存在意義なんです。

 

アメブロでも多くの子育てブログがあり、多くの赤ちゃんの写真が毎日・毎分・毎秒アップされています。

 

今は被写体の赤ちゃんは言葉もしゃべれないし、自分の写真に対して何か意見することができないし、自分が写っている写真について何を感じることもできない。

 

でも、写真を撮って記事に上げてから数十年後。。ブログ主さんは高齢になって寝たきりになって、既に新しい家庭を築いてる子供とは疎遠になっている。。

 

このままでは自分の愛情が完全に伝わらずに死んでしまう。電話をしても、「はいはい、わかったよお母さん」くらいしか返事してくれない。

 

自分の愛情が伝わらない、死期は迫る。そんな時、自分の子育てブログのアドレスを息子に伝える。息子が自分のブログを初めて見た時、どれだけ親が自分を愛していたのかを知ることができる。

 

今作はコダックフィルムという非常にアナログな写真ですけども、ブログにも同じことが言えると思います。

 

つまるところ、自分の赤ちゃんの写真を撮るということは、あなたが思ってる以上に価値のあることで、子育ての記録をブログに書くことは、子供を愛した証になるのです。

 

その記事を数十年後になって、子供が見返すことで本当の価値を発揮するものだと思います。

 

 

 

いやぁ、、何か今作の結末をすべて言ってしまったような気もするけどもwwwwww

 

 

でも仕方ない! ってかもう設定だけで結末わかるしww

 

 

是非みてください! オススメです!!

 

 

 

 

 
 

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