[あらすじ]
・「アイマンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック原作で、世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する各作品からヒーローが集結するアクション大作「アベンジャーズ」シリーズの第3作。・アイマンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったシリーズ当初からのヒーローたちに加え、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ドクター・ストレンジ」「スパイダーマン ホームカミング」「ブラックパンサー」からも主要ヒーローが参戦。・6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。監督は「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。
[映画の感想]
バルト9にて深夜最速、鑑賞。。。
深夜0時上映、深夜3時終演。
ため息をつく男性MCUファン達。
泣きだす女性MCUファン達。。。
外国人観客は大声で「Holly Shit!!」と叫ぶ。。。
待ちに待ったアベンジャーズの新作。ワクワク・ドキドキしながら深夜最速に鑑賞したファン達が、泣いている。
嬉し涙で泣いてるのではない。悔し涙で泣いてるのだ。。
ポスターは間違ってなかった。
アベンジャーズ、確かに全滅いたしました。
大多数の人が推しメンを殺され悶え苦しんでいる中、俺はあえてこう言わせてもらう。
絶望を、ありがとう!!!!!!
[戸惑う観客たち]
はい、現在4月27日深夜3時18分。新宿バルト9近くの漫喫でカタカタパソコンを打っている、Machinakaでございます。
正直、戸惑ってます。。。
映画の出来栄えに戸惑ってるのじゃなくて、周りの戸惑う観客に戸惑っているのであります。
上映終了後、観客たちからは「俺の(私の)○○が死んだ!!」「どうしてくれるんだ!!」と、自分の推しメンをサノスに殺された憎しみが伝わってくるセリフを吐きまくっているんですよwwww
後から説明しますけども、アベンジャーズは今回で全滅、、、、とはいかないまでも「半減」するんですよ。「半減」。。。
ちなみにですね、私としては、、、アベンジャーズの中で唯一の推しメンであるアントマンがまさかの自宅謹慎中ということで、被害を免れたのですwwww ラッキーです!!!!!!!!!
マグレですwwwwwww ってか、アントマンが殺されたら、これから公開されるアントマンマンの続編ができなくなるし、上手く作られてるんだなぁと思った次第です!!!
推しメンが死ななくてよかった!!!!!!!!
ただ、他のファンたちには謹んでお見舞い申し上げます。
とにかく、今作は「絶望」というキーワードがふさわしい、近年のコメディ一直線のテイストとは一線を画す内容であったに違いありません。
ただですね、バッドエンドだからって今作を見ない!という方に言っておきますよ。
間違いなく!間違いなくMCUシリーズ最高傑作だったと思います! シビルウォーを更新したに違いない!!!
2008年の「アイアンマン」から見てきた長年のファンにとっても、今作が初めてのMCU参戦の人にとっても、誰もが楽しめる映画であったと思います! いや、思います!じゃなくて確信しています!!!
今回はですね、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとドクターストレンジがアベンジャーズに参戦したため、空間と時間の自由度が飛躍的に拡大した作品になってるんですよね。
[空間の拡大]
物語は大きく分けて宇宙と地球の二つの空間。
宇宙については、まるでスターウォーズのごとく、タイタン、ニダベリア、ノーウェイなど、それぞれ重要な役割がある惑星を次々とトリップしていく物語。
ガーディアンズチームが宇宙飛行中、いきなりマイティー・ソーが宇宙船にぶつかってきたwww そこからソーとピーター・クイルの爆笑漫才が始まって、ドラッグスがまたMVP的笑いをとって、漫談しながらの宇宙旅行が始まる。
ソーが宇宙船にぶつかったのは、実はオープニングでサノスに半殺しにされたんですよね。。で、宇宙漂流中にガーディアンズチームと合流した、と。
宇宙にはアイアンマンとスパイダーマン、ドクターストレンジも参戦し、「シビルウォー」で言うところのアイアンマンチームが宇宙に行くんですね。
一方の地球では、散り散りになったキャプテンアメリカチームが集まっていく。
キャップ、バッキー、ヴィジョン、ブラックパンサーたちが集まっていくんです。
サノスはインフィニティストーンが目的であって、地球を無差別に破壊することが目的ではない。
そこでキャップチームが身を隠したのはあのワガンダ! これなら一般市民を巻き込むことを極力避けることになる。なんせワガンダは戦闘民族ばかりですからな!!! シビルウォーの反省を一番理解してるのは、アイアンマンよりもむしろキャップの方だったのではないか? と思うほど、見事なロケーション!
宇宙にはアイアンマン、地球にはキャップ。シビルウォーの時と全く同じチーム構成じゃないけど、アイアンマンとキャップは決して混じりえないんです。ま、次回に期待ですね。。
宇宙と地球。空間を二分することで、単に空間が広がっただけではなく、シリアスな地球チームとお笑いスペース漫談チームに分けたことで、シリアスとコメディの空間に分けたことが大正解だったと思います。。
[時間の拡大]
時間についてはですね、ドクターストレンジがいるから何度でもやり直せるんじゃないの!? だからサノスが最強でもなんども戦えるんじゃないの!? と考える方もいるでしょう!! 私も思ってました。。
ドクターストレンジがいたらチートじゃん。って思ってました。
でも、違うんです!! ドクターストレンジが時間を巻き戻して戦いまくるわけじゃない。チート技は使わないんです。
ただ脚本の都合で使わないんじゃなくて、時間を戻せない理由があるんです。それは、ドクターストレンジといえども時間を戻すためにはガジェットが必要だということ、ガジェットならではの致命的欠陥があるんです。
でも、時間を巻き戻すシーンはあるんです!ラスト10分前くらいに何回も何回も時間を巻き戻すんです!!
でも、時間を巻き戻すのはドクターストレンジじゃないんです。。。。。
こればっかりは、いくらネタバレあり感想といっても言えないことがあります。。。。
劇場で確認してください!!
[今作からでも十分間に合う]
盛大なネタバレばかりしましたけど、今更ながらで申し訳ないんですけど、MCU初心者でも十分に楽しめる作品だったと思います!!
むしろ、今作が初めてでもいいかもしれません!!!
ていうか、今作が初めてのMCUの人は幸せかもしれません!!
今作でアベンジャーズはサノスにより「半滅」しますが、MCU初心者の人は過去作を知らないんです。
つまり、MCU初心者の方は「過去の事実」を知らずに過去作を見れる。つまり、まっさらな状態で過去に戻れる。
過去をやり直せる、ということなんですよ!!!!
過去作で散々笑い、楽しませてもらい、勝利の味を噛み締めてきたMCUベテランウォッチャーには絶対に味わえない鑑賞ができるんですよ!!
今作がMCU初めてというビギナーウォッチャーが、これを機にMCUにはまり、2008年の「アイアンマン」でまさかの号泣。。
という異様な感想を持つかもしれません。
そんな新規性のある感想を読みたいですね!!
だから、初心者でも今作をみてください!!!!
「まだMCU見てないなんて、人生の半分損してるよ」
って言ってるMCU死ねフィル共!!!!! ザマァwwww
実は現在初心者の方がMCUを更に楽しめるかもしれないのだ!!!
[サノスの真の目的]
はい、やっと本題に入ります。これまでは感想。これからは解説です。
私がタイトルに書いた「サノスの真の目的」について解説したいと思います。
予告編やポスターなどで明らかになってますが、サノスの目的は「宇宙の人類の半分を殺すこと」なわけですね。
で、私はずーと疑問に思ってたわけです。
「なぜ半分なのか?」
サノスは最強最悪のヴィラン。だから文字通り「全滅」させたいんじゃないの?
不思議に思いませんでしたか?
なぜ半分なんだろう? 疑問を感じながら鑑賞したわけですけど、、、
ラスト15分前になって、サノスの真の目的と、今作のテーマがわかりましたよ!!!
この感動を他の観客と共有したかったんですけど、周りは「誰々が死んだ!ちくしょー」みたいな話しかしてないし、、、全く。。。外国人に関しては、大声で「HOLLY SHIT!!」って叫んでましたからねwww
はい、本題に戻りますね。
本作のテーマ、そしてサノスの真の目的。実はこの二つは共通してこの言葉に言い換えられるでしょう。。
ズバリ、、、、「愛の破壊」
サノスは単なるヴィランでも破壊者でもない。
サノスの正体は、「愛の破壊者」
であったと思います。
そもそも、人類の半分を殺すとどうなるでしょうか?
夫婦なら、夫が死んで妻が生きる。
恋人達なら、彼氏が死んで彼女が生きる。
おすぎとピーコなら、おすぎが死んでピーコが生きる。
仮に自分が生きるとしたら、最も愛する一人を失ってしまうという理屈になってるんです。
ただね、半分死ぬ、というだけの理屈だったら、確率論的に愛する一人が死ぬ確率は50%じゃないだろ! というツッコミもあるかもしれませんね。
でも、今作を見た人ならわかるはず。
今作はオープニングからラストまで、固い絆で結ばれた愛し合う二人組みを狙って、その二人組みの中でどちらか一人を殺してるんです。片方を生かして片方を殺す。全滅よりも辛い最悪な結末を迎えるんです。
書くのは辛いですが、事実なので、覚えている限り「愛する一人殺し」の事例を書いていきます。
・ソーが生きてロキが死ぬ
・ロケットが生きてグルートが死ぬ
・ワンダが生きてヴィジョンが死ぬ
そして、、
・サノスが生きてガモーラが死ぬ
・スターロードが生きてガモーラが死ぬ
という構造になってるんですよね。
この「片方を生かして片方を殺す」というやり口は、実はサノスも経験している。サノスはガモーラの父。血は繋がってないけど、育ての親。
人類を半分殺すのは食料危機から逃れるためだ、と言っていたサノスですが、実際に人類を半分殺すシーンはガモーラが死んだ後です。
これを踏まえて、私の考えとしては、、、サノスの真の真の目的は、ガモーラを犠牲にした自分の悲しみを宇宙中の生物に共有させることなんだよ!!
どんだけエゴなことしてるんだよ!!
映画史を塗り替えるレベルの自己中男がサノスだ!!
正直、人類を半分殺さなくても自分の国は作れる。食料危機なんてインフィニティストーンをカンストした男にはどうとでもなるでしょう。
全部を殺すのではなく、半分を殺す。
自分が殺されるよりも、愛する人を失った時の悲しみの方がよっぽど悲しいに違いありません。
人間の物理的破壊を目的とするのではなく、人間の根源的な必要不可欠要素である愛を破壊することを目的とするのが、サノスなわけです。
「人」という字は人と人が支えあって成り立っている。という話はどこかの教師番組で聞いたことあるでしょう。
私なりにもう一つ補足を加えるならば、、
「人」という字は二画で成り立っている。
一画目の「ノ」と二画目の「\」。
一画目と二画目それぞれが一人の人。つまり「人」という字は二人の人で成り立っていると仮定すると、サノスの破壊によって、「人」という字は「ノ」か「\」になってしまう。
二つのうち一つがサノスによって破壊されて消える。すると、「人」という字は成り立たないんです。
「ノ」か「\」。
どちらも数字の「1」か漢数字の「一」、または一人称を表す「I (アイ)」に見えるんです。
「人」という字は不思議ですね。。
[おまけ]
はい、長々と失礼しました! 最後はまさかの金八先生オチという、映画ブログの中でも異質なオチになってしまって申し訳ありませんwww でも、金八先生は「僕は死にましぇーーーーん!」って言って一人生き残るかもしれませんねw
・・・はい、もう言いませんw
絶望だ、全滅だ、反滅だ、半殺しだ、物騒なワードばかり並べてしまって申し訳ありません。
このブログを見る限り、今作は絶望しかないと思っている方もいらっしゃるでしょう。
でもみなさん!安心してください!
最後に希望があります。
ネタバレは出来ません! 出来ませんが、ヒントだけ差し上げます。。。
それは、、、、、
マザァ、ファッッッ・・・・