こんにちは! Machinakaです!!

 

 

 

今回批評する映画はこちら!!

 

 

 

「シェイプオブウォーター」

 

 

 

 

 

 

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ギレルモ・デルトロの最新作! 

 

日本人ならば、もう知名度が高くなっているので知ってる方も多いのでは?

 

まぁほとんどが「パシフィックリム」で知ったという方が多いのでしょうけども。。

 

しかし、今回はロボットは一切出てきません! 特撮もほとんどありませんw 

 

出てくるのは半魚人と掃除のおばさん!

 
まさかの二人の恋愛物語なんですよね。。
 
この映画はですね、パシフィック・リムのような特撮系じゃなく、「パンズ・ラビリンス」だったり「ヘルボーイ」などの不気味な「クリーチャーもの」としてのデルトロ映画でございます!!!
 
アカデミーノミネート最多、作品賞に最も近いと言われている超超超話題作でございます。。
 

 

 

 

 

 

 

それでは「シェイプ・オブ・ウォーター」批評、いってみよーーーー!!!

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

[あらすじ・見どころ]

 

 

・「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手がけ、2017年・第74回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したファンタジーラブストーリー。

・1962年、冷戦下のアメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働く女性イライザは、研究所内に密かに運び込まれた不思議な生き物を目撃する。

・イライザはアマゾンで神のように崇拝されていたという“彼”にすっかり心を奪われ、こっそり会いに行くように。幼少期のトラウマで声が出せないイライザだったが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は不要で、2人は少しずつ心を通わせていく。

・そんな矢先、イライザは“彼”が実験の犠牲になることを知る。「ブルージャスミン」のサリー・ホーキンスがイライザ役で主演を務め、イライザを支える友人役に「ドリーム」のオクタビア・スペンサーと「扉をたたく人」のリチャード・ジェンキンス、イライザと“彼”を追い詰める軍人ストリックランド役に「マン・オブ・スティール」のマイケル・シャノン。

http://eiga.com/movie/87780/

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議すぎる映画ですよね、まず「若くてカッコ良い(可愛い)俳優」が一切出ていないこと。

 

今回のヒロインは、まさかのサリー・ホーキンスですよw パディントンではお母さんですよww 世間ではお母さん役を演じるくらいの、言っちゃ悪いけど「おばさん」がヒロイン。

 

でも、ギレルモ監督には寵愛されていたようで、なんと今作はサリー・ホーキンスが主役というアテ書きで脚本が進行したようです。あと、マイケル・シャノンがいることも想定していたみたい、、、

 

 

Director Guillermo del Toro said about Sally Hawkins, "Not only was she the first choice, she was the only choice. I wrote the movie for Sally, I wrote the movie for Michael [Shannon]... Sally is - I wanted the character of Elisa to be beautiful, in her own way, not in a way that is like a perfume commercial kind of way. That you could believe that this character, this woman would be sitting next to you on the bus. But at the same time she would have a luminosity, a beauty, almost magical, ethereal."

http://www.imdb.com/title/tt5580390/trivia

 

 

 

そして男の主役は、、、

 

 

 

 

すいません、左は「ヘルボーイ」の方の半魚人ですw 今回の主役は、、、、、

 

ドンッ!!!

 

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なんとも醜いお顔、、、すいませんw

 

だってですよ? 魚と人間が混じったから表面がヌメヌメで、鼻がなくて、、、何よりですね、彼に最適な生活環境というのが、水中に大量の藻と塩を入れるという見た目がちょっと・・・・もう見てられないw

 

ちなみに、彼はダグ・ジョーンズさんが演じていて、どうやらギレルモ作品では常連の方みたいですねw

 

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そして二人の恋を阻むのはマイケル・シャノンさん!!!

 

いよっ! 名悪役!!! 私の肌感覚でも、悪役が多いなぁと感じるほど、、、

 

「バッドマンVSスーパーマン」ではゾッド将軍、「ドリーム・ホーム 99%を操る男たち」ではリーマンショックで差し押さえになった家を強制退去させる仕事を銀行から請け負っていたリック・カーバーという外道を演じておりwww(褒めてます)

 

私的には悪役が非常に向いていて、大好きな人です!

アメリカ人の中でも特に彫りが深くて、あえて陰影を付けるように照明を当てると、悪役にぴったりな目のクマとかが出しやすくなるんでしょうね(`∀´)

 

 

 

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個人的に、この人エマ・ストーンにめっちゃ似てると前から思っててw  もしエマ・ストーンがおじさんになったら、絶対マイケル・シャノンみたいな顔になってるから!!!! って勝手なこと言ってすいませんww

 

 

 

 

はい、最後にサリー・ホーキンスの掃除仲間を演じるのはオクタビア・スペンサー!! 彼女の普通のおばちゃん感がサイコーですねwww

 

アメリカの掃除のおばちゃんに、ガチでああいう人がいそうwww そんなおばちゃんとサリー・ホーキンスのどんな化学反応が生まれるのか?

 

 

それでは映画の感想でっす!!!!

 

 
 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

<一言感想>

 

 

・124分間ずーーーと映画の世界に「浸る」ことのできる大大大大傑作!!

 

・すべてのシーンが美しく、絵本のようにファンシーで、、、

だけど、ギレルモ監督らしいゴシック・ホラーのためダークでダーティな小物や演出に「塗れて」ゾクゾクする場面もあり、、、

 

・そして、画面のほとんどを支配した「青緑」に隠されたメッセージに感動した!!これから解説しますww

 

・美男美女だけじゃない、おばちゃんと怪物が恋に落ちてもいいじゃん!! そんな愛の多様性を、形なきカタチ=水のカタチに置き換えたアート映画であり、監督が豪語していた「俺が考えた「美女と野獣」やで!!」を見事に再現していた、素晴らしい恋愛物語でした!!!!

 

これはデルトロ版「美女と野獣」だっ!!!

 

 

 

 

 

 

<解説>

 
 
 

・俺が考えた美女と野獣

 
 
はい、すでに映画を見終えたMachinakaでございます!
 
いやぁ、、、楽しい!そして美しい!!!
 
ギレルモ監督らしいアートワークが冴えた恋愛物語でございました。
 
この映画はですね、彼の過去作「パンズ・ラビリンス」や「クリムゾン・ピーク」でもやっていたように「ゴシック・ホラーの様式美」が根底にある作品だと思ってました。
 
冷戦の真っ只中にあえてゴシック・ホラーで勝負する。気持ち悪いキャラをより気持ち悪く、エロいシーンを過剰にエロく、エログロホラーの中に恋愛要素を入れるという、ギレルモ監督しか出来ない脚本で映画を作っていけたと思います。よくやるわ、本当に。。
 
 
そしてこの物語が「美女と野獣」を意識して作られていたこと、わかりますか?
 
声を失ったサリー・ホーキンス演じるイライザが突然喋りだし、謎の生物と歌って踊るシークエンス。あれ完全に美女と野獣でしょw
 
でも、今作では野獣がイケメン男子になることなく、気持ち悪いまま踊ってる、サリーホーキンスも特に若返ることもなく、二人がありのままに踊っている。。。 これぞ「俺が考えた美女と野獣」を表すシーンだったのでは?
 
ただし、ディズニー産の「美女と野獣」とはアートワークがまるで異なっていて、「汚いものも見せる」主義のギレルモ版「美女と野獣」として見てくださいね!
 

その差異をいち早く伝えようとしたのか、今作のオープニングでは思わず「アッ!!!!」と叫んでしまうシーンがあります。

 
今作はアメリカではR18指定の成人映画、これを証明するかのようにオープニングではまさかの。。。これで女性は一歩も二歩も引いてしまうかもしれませんw がまだ帰らないでくださいねwww
 
個人的には、「皆が考えている美女と野獣とは全く違うんだぞ!」という意思表示を見せるシーンだったのかもしれませんね。
 
監督としては、「美女と野獣は嘘つきだ。美女と野獣が恋すると思ったら、結局カッコ良い男に変身するなんて間違ってる。本当の美女と野獣の恋愛はこうあるべきだ!」と思っていたのかもw
 
詳しくは町山さんの話を聞いてください!
 

 

 

 

 

 

美しき二人の恋愛を盛り立てたのが、間違いなくマイケル・シャノン演じる「外道軍人」でしょうw 何度も言いますが、褒めてますw 

今作のマイケル・シャノンが彼女の生活を脅かし、悪役を全て背負っていましたね! 普通ならさ、悪役ってもっといるものだけど、直接的に彼女と怪獣を攻撃するのはシャノンだけなんですよw とっても変な演出ですよw でも、監督的にはシャノンの悪役っぷりをより強調させたかったのかなぁ、、、

 

 

 

 

 

・美しく規則的なカラーコーディネイトに込められた意味

 
 
おそらく、今作のクオリティを格段に押し上げたのは「カラーコーディネイト」だと思っております。
 
映画の世界観に入り込めたのも、おとぎ話のように感じられたのも、全ては非現実的なカラーコディネイトによる画面構成を2時間ずっと継続して作り込まれていたからです。
 
 
 
私がずーと言ってることなんですけど、「映画は色を見れば分かる」んですよ。
物語を追いかけるよりも「色の意味」を追いかけてほしい。
 
色から映画を読み取ってほしいと本気で願っている私からすれば、今作は私にとって大好物な映画であるのは間違いない!!! ヨダレ垂らしながら鑑賞することができましたおwwwww
 
そして、今回は非常に分かりやすい色彩設計がされていましたね。まず画面全体を構成していた「青緑」の色
 
壁も水槽の表面も、ヒロインのスカートも、、、、とにかく全てが青緑で構成されている。自然と目がずっと「青緑」を受容している。。。こんな映像体験は珍しいですよね?
 
 
 
青緑が映える色と言えば「キャロル」を思い出しますよね。ルーニー・マーラのパーソナルカラーが今作のシェイプオブウォーターと似ている色を使ってましたね。
 
また、青緑色と反して赤色も積極的に使っていて、青緑色を引き立たせる赤色を使っておりました。いわゆる補色効果というやつです。
 
詳しくは、映画ブログの書き方のひな形を作った伝説的人物、シェイプ・オブ・映画ブロガーもといキング・オブ・映画ブロガーのモンキーさんのブログを参考にしてください!
 
 
 
モンキーさんの補色の考察に新たな「色」を加えるならば、監督は青と赤の補色が好きなんですよ。クリムゾンピークも青と赤を積極的に使って、両者を強調させるアートワークだったし、、、
 
 
 
また、映画後半に増えていく赤色について考察を、、
 
赤色はサリー・ホーキンスの恋の進展を表していると考えられます。
 
最初は靴だけ赤くなっていったのに、コートや髪飾りも赤くなっていく、、
 
 
 
ちなみに、映画が進むにつれて赤色が増えていくのは「パディントン」も一緒ですよ!!! どんだけサリー・ホーキンス赤色が好きなのwwww
 
 
 
©Paddington 考察:Machinakaの日記 2016/1/17
 
また、他の色にもちゃんと意味があって、ドアの色などもちゃんと理由があったみたいですね。オクタビア・スペンサーの家はオレンジで太陽を表わすとか、気付かなかったなぁ、、、
 

ギレルモ・デル・トロ監督:もちろんです。パイやキャンディ、車のほか、(イライザたちが働いているアメリカ政府の機密機関の)研究室にも緑を用いています。そして、イライザのアパートの室内も。水の中のように、青緑色で統一されています。一方、隣人のジャイルズや同僚のゼルダ、ホフステトラー博士など彼女以外の登場人物の家には、オレンジや琥珀など温かみのある色が使われていて、太陽や風などを彷彿とさせます。

ただ、イライザのアパートで唯一異なる色が使われているのが、ドア。外の世界へと通じるこのドアは、階下にある映画館の扉と同じく、赤に塗られています。また、「彼」と恋におちたイライザは、赤色のものを身に着け始めますね。赤は、愛や血などを表現する場合に用いています。

 
 
 
 
 

・青緑色に込められた意味とは?

 
 
画面全体を構成した青緑色。水の中を表すような色と監督は仰ってましたが、本当はもっと意味があるんじゃないか?
と思って詳しく調べてみました。
 
みなさん覚えてますかね? 彼が青緑色の車を買いましたよね? 
 
ちなみに、あれは間違いなくイライザへの愛情を表すシーンだったと思います(青緑がパーソナルカラーのイライザと同化したい=青緑色を身につける、という意味で)
また、主人公たちが逃走中に、車をぶつけられて破損するというのは恋の破局を表しているんでしょうね。
 
で、部下から「良い車ですね、青緑ですか?」と聞かれると、「違う!ティールだ!」と怒るシーンがあります。
 
ティール?なにそれ? と思って調べてみると、「ティール色」ってのがあるみたいなんですよ。。。
 
色名:Teal, sRGB= 0 , 128 , 128
 
 
 
 
驚くのは、RGB的に見てもGreenとBlueの比が同じ(128)というね!!!
 
また、ティール色が何を表すかというと、、、
 

ティールは、小鴨のことを指します。鴨の頭部の羽毛の色、濃い青緑色で、日本の色名では、「真鴨色」にあたります。青みが強いものはティールブルー、緑みが強いティールグリーンもあります。

20世紀に入ってからの色名なので、比較的新しい色です。

池や湖畔でみられる真鴨を観察して、ティールブルーをぜひ確認してみてください。

http://www.colornavi.net/color_dic/teal.php

 

 

ティールは小鴨色ということで、鴨やアヒルの頭部の色を指しているんですよ、、、

これ、私的には「醜いアヒルの子」という意味で「ティール=アヒル」色を使ったんだと勝手に興奮していました

 

つまり、ティール=アヒルの中にも醜いアヒル=(今作の怪獣)が混じっていて、「水」を眺めて「どうして他の人と違うのか」と言っていたのかも、、、

 

 

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醜いアヒルの子=怪獣を主役にして、生物の多様性、恋することの多様性を謳った映画だと思いました。

 

 

 

 

 

以上! 超オススメです!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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