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ロッキー!
ロッキー!
ロッキー!
ロッキー!
ロッキー!
こんばんは! Machinakaです。
「ロッキーは人生のバイブル」
「ロッキーを見て生きる力が湧いてきた」
「ロッキーは理想の男」
などなど、映画「ロッキー」を見て人生を救われた方が世界で何十億といることでしょうか。
映画を見ない人でもロッキーの名前くらい知ってるでしょう。いかにロッキーが人類に与えた影響が大きいか、、、
どんな人でも、ロッキーのひたむきな努力と諦めない精神が胸を打つことでしょう。初めてロッキーを見た人の感想は、未だに新鮮なものです。
しかし、ロッキーを始めて観て、
「え?これ俺じゃん?俺の人生じゃん!」
ってなる人は世界に一人しかいないでしょう。
そんな奇特な人が主人公の映画が、今回ご紹介する「チャック ロッキーになった男」です。
あらすじをご紹介します。と思って毎度おなじみの映画ドットコムさんを調べたのですが、、、なんと解説ナシ! そしてCheck-in3人wwww レビューナシwww
どんだけだw ロッキーのモデルとなった男の話なのに、なんでこんなに情報が少ないんだ!?
予告編はありましたよ! でも英語、、、
それもそのはずですね、これは日本の劇場で公開されなかったんですから。日本では劇場公開されなくてDVDで初めて出る映画をDVDストレートとかって言うんですけど、この映画はWOWOWストレートと名付けた方がいいですね笑
そう、WOWOWで初めて日本初公開したんですよ。WOWOWを契約した人しか見れないという、なんとも限定的な映画です。正直アクセス数とか何も期待してないですw
さ、あらすじの話に戻りますけども、簡単に書きますと、、、
・映画「ロッキー」のロッキーのモデルとなったボクサーであるチャックの実人生を劇映画化
・モハメド・アリに無謀な戦いを挑み、15Rの途中まで戦った実績が買われテレビで大人気に。
・その後、プロデューサーから電話があり、映画「ロッキー」のモデルにしたいとの連絡が。
・ロッキーを見たチャックは調子に乗って「俺がロッキーだ」と喧伝し豪遊する生活。ロッキーがアカデミー賞を獲って、さらに調子に乗る。
・自分=ロッキーと完全に思い込み、スタローンに会わせろと接触計画を立てる。しかし、気づいた頃にはもう、ロッキーが自分を追い越していた。。。
はい、こんな感じ。
ロッキーのモデルとなったチャックはですね、イタリア系アメリカ人でもなくニューヨーク州生まれのザ・アメリカ人。ってか似ても似つかねぇ、、、
ただ、彼の生い立ちはスタローンと通じるところがあって、ニューヨークのスラム街で少年院・刑務所の二冠を達成、出所後にボクサーを目指すという、エリートヤンキーなのです。
映画でも出てきますが、モハメド・アリと戦い有名になった後、アンドレ・ザ・ジャイアントと戦ったり、なんとアントニオ猪木とも戦ったらしいんですよね!!!
動画がありましたよw ファンがいるもんですねぇ、、、
アンドレと戦ったのは76年、猪木と戦ったのは77年。ロッキーが公開されたのは1976年ですから、この頃が彼の人生のピークだったのです。
そして、この頃はチャック>>>超えられない壁>>ロッキーであった。
しかし、ご存知の通りロッキーはアカデミー賞を獲り、続編も決まり、ロッキーは世界が知るスターとなりましたね。
一方のチャックは、体も老いて仕事も少なくなる。
完全にロッキー>>超えられない壁>>チャックとなっていくんです。でも、本人のチャックはこれを認めない。
間違いなくロッキーは自分をモデル化したものであり、ロッキー=自分、ロッキーの活躍=自分の活躍。
彼は頼まれてもないのに見知らぬ人に「おい、ロッキー見たか?」「#ロッキーはいいぞ」みたいなオフラインTwitterを始めるんですよwwww
もちろん家族にも「おい見ろ、ロッキーが出てきたぞ!」みたいな話を子どもや妻に話してばかり。この時点で既にチャックはチャックでなく、ロッキーになってしまったのです。
もちろん視聴者の私は自分がロッキーだと思ってないですから、客観的に見てたんですけどね、チャックのロッキー宣伝、というか自慢話が本当にイタくてイタくて、、、
ボクサーとしてアリと戦ったのは偉いんですけど、でも映画に関してはチャックって何もしてないんだよねw だから映画に対して主張されても、仕事してないじゃんってw
映画史上最強の自己中男かもしれません。本当にイタいやつです。。
ひたすら自慢話をするチャックは、「ブルージャスミン」で仕事できるアピールを散々していたイタい女、ケイト・ブランシェットを彷彿とさせました。。。こいつもイタかった
自己満って誰にでもある話だし、俺自身もすっごい自慢話しちゃうんですよ。まぁ、ロッキーのモデルになった!みたいなデカい話はしないけど、アクセス数よかった時とかTwitterでつぶやくし、自己紹介がてらに映画ブログやってますとか言っちゃうし(映画のつながりが欲しいからアピールしてるんですけど)
でも、自己満話って客観的に見るとこれほどイタいんだ。辛すぎる、と率直に感じましたよ。もう二度と自慢話なんてしたくないって思うくらい、、、
もう報知映画賞出たって自慢話しないからなっ!!!
自慢は時には人生を滅ぼす。そう感じた映画でした。
そして、映画という虚構のボクサーであるロッキーが、実在のボクサーであるチャックを追い越していくのが本当に切なくて、、、
もちろんトレーニングはしてるし努力しているけど、スタローンはガチの世界タイトル戦やってないんだよ! いや、スタローンは大好きだけどさ、この映画を見ると、なんで実際にタイトル戦やったチャックがこれほど浮かばれないんだよって、切なくなってしまうほどです。
ロッキー=自分と完全に思い込んでしまったチャックは、まるで「ロッキー2」を予言していたかのような転落人生を送ってしまいます。もしかしてチャックの堕落人生をスタローンは見ていたのか?と感じるほどです。
アメリカンドリームを映画でも実際でも掴んだスタローンと比べ、アメリカンドリームを掴み損ねた男の物語です。
「現実VS虚構」というのが某邦画のキャッチコピーとなりましたが、この映画にキャッチコピーを付けるならば、
「現実<虚構」ですよ
映画の力の素晴らしさを感じるとともに、恐ろしさも感じた一作です。ぜひご覧あれ!
下の写真は、この映画を見ていればなんとも哀愁漂うシーンです。
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