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こんにちは! Machinakaです!!

 

 

 

今回批評するのはこちら!!

 

 

 

「THE PROMISE 君への誓い」

 

 

 

 

 

「スターウォーズ」のオスカーアイザック、「ハイドリヒを撃て!」のシャルロット・ルボン、「マネー・ショート」のクリスチャン・ベール

 

豪華キャストでトルコを舞台にした歴史大作!

 

こちゃ映画館で見るべきでしょう!

「アラビアのロレンス」とは行かないまでも、たっぷりの134分! 楽しんでいきたいところですね≧(´▽`)≦

 

 

 

 

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それでは「THE PROMISE 君への誓い」批評、いってみよーーーー!!!

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[あらすじ・見どころ]

 

 

「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ監督が、150万人が犠牲となったオスマン帝国によるアルメニア人大量虐殺事件を題材に、事件に翻弄された3人の男女を描いたヒューマンドラマ。オスマン帝国の小さな村に生まれ育ったアルメニア人青年ミカエル。医学を学ぶためにイスタンブールの大学に入学したミカエルはアルメニア人女性アナと出会い、互いに惹かれ合うが、アナにはアメリカ人ジャーナリストの恋人クリスの存在があった。第1次世界大戦とともにアルメニア人への弾圧がさらに強まる中、故郷の村に向かったミカエルはアルメニア人に対する虐殺を目撃する。一方のクリスはトルコの蛮行を世界に伝えるべく奔走し、アナもクリスと行動をともにする。ミカエル役に「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のオスカー・アイザック、アナ役に「イヴ・サンローラン」のシャルロット・ルボン、クリス役には「ダークナイト」3部作のクリスチャン・ベール。

http://eiga.com/movie/86978/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルコを題材にした歴史モノ。しかも、予告編を見ると分かるように「ナチスのユダヤ人大虐殺以前に起こった物語」とか、「ヒトラーが参考にした虐殺の物語」とか、、、我々日本人にとっては、親日家で優しいという印象が強いトルコですけども、100年前にそんな大虐殺をしていたのか、、、

 

ちなみに、虐殺の背景としてはオスマントルコにおける民族主義が強くなり、移民として入ってきたアルメニア人を排除しようと動きが始まったそうな。つまり、レイシズムによる民族虐殺という、人道的に絶対許されない黒歴史がトルコで行われたのです。

 

 

 

 

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しかし、トルコとしてはこのアルメニア大虐殺を否定してるのです。

 

 

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だから、アルメニア大虐殺を報じるドラマ・映画を作るのはトルコにとってはタブー、絶対にあってはならないこと、なのです。

 

監督のインタビューで聞いた話では、この映画を作ったことによって、トルコへの入国が容易ではなくなったそうな、、、

 

もう映画を撮り直しできない、、ってかトルコで映画撮れなくなってしまいましたね。。。

 

おそらく、監督だけじゃなくて、スタッフやキャストの人も入国が普通の人より容易ではなくなったのは間違いないと思います。。

 

オスカーアイザックよ、トルコでスターウォーズ撮るときはどうするんだ? これから大丈夫か!?

 

つまりですね、製作陣はトルコを敵に回してもこの映画を作りたいって情熱があったわけですよ。リスクを背負っているのですよ!! それだけで100億点じゃないですか!?笑

 

 

一方ナチスを取り扱った映画は、もはや悪役の代名詞と言われるほど使われまくっています。やったことは同じなのに、、、つまり、虐殺を取り扱った映画でも、それを認める国と認めない国で映画の製作本数が明らかに違うってこと。ドイツがいかに寛容、、というか罪を償っているのかが分かります。。

 

 

とまぁ、非常に重苦しい前説から入りましたけど、、

 

 

 

 

 

 

それでは映画の感想でっす!!!!

 

 
 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

 

 

・一言感想

ただの歴史大作映画に非ず!!映画の力を信じた監督の執念がこもった社会派作品でありスポットライト映画! 

 

日本では絶対に報じないトルコ黒歴史の事実を目の当たりにせよ!!

オスカー・アイザックの幅の広すぎる演技に感服!そして、、クリスチャン・ベール、映画の度に顔帰るのやめろw 最初誰だか分かんなかったおwww

 
 
 
 

・感想

 

いやぁ、やられました。歴史大作といえばね、「アラビアのロレンス」とか「ガンジー」とか、伝記本が出るような実在の超有名人を描いた作品が多いんですよ。

 

でも、今作の主人公であるミカエル、アナ、クリスは実在の人物でなく、また大きな力を持っている人でもない、言わば「名もなき者」の物語であるのです。ただし、クリスに関しては実際のジャーナリストをミックスされた人物であり、報道がなされたのは事実なのです。ただ、三角関係の恋愛要素を入れる必要があったのか、、?いや、あるんですw 監督曰く、恋愛要素を入れることで観客が感情移入しやすくなる、物語に入りやすくなるんでしょうね。。

 

 

メロドラマが入った架空の歴史大作というジャンルでは、ブラピ主演の「マリアンヌ」がありましたよね。

 

 

しかし、これはメロドラマの名を借りたド迫力CG合戦映画であったり、ブラピのブラ泣き映画であったりしたので、社会派作品ではないんですよね。

ブラピって泣くとすごいカッコ悪くなるんだよなぁ。。。笑

 

 

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話に戻るとですね笑、今作はメロドラマ的な要素を入れつつも、メインとしてはトルコのアルメニア虐殺を取り扱ったものであり、テレビでは報道しない隠された事実にスポットライトを当てよう、とする映画なんですよね。

 

映画でいうと、文字通り「スポットライト」がアカデミー賞を獲りましたし、スピルバーグ監督の最新作「ペンタゴン・ペーパーズ」なんかもスポットライト映画なんですよね。

 

今回は、スポットライト映画として堂々たる社会派作品であると同時に、美しくも険しい地形を利用した戦争アクションもあり、メロドラマもあり、アガる要素がテンコ盛りで、非常に魅力的な要素が多かったです。

 

まずはオスカー・アイザックさんの好演!インテリ大学生から三角関係に悩む恋の悩み人、そしてトルコ軍と戦う民兵。。これを2時間ちょっとの映画で転々と演じたのですから、すごい。特にですね、ネタバレになりますけども、アナが死んだと分かった時のあの表情、驚きを隠せなくて何も喋れない。喋れないけど伝わってくる演技、、、思い出しただけで泣けてきます。

 

また、ざわちんもビビるほどのクリスチャンベールの顔面の変化にも驚きました。ただヒゲを付けただけじゃあそこまでリアルじゃないよ。クリスチャンベイルよ、お前はいくつ顔を持ってるんだw

 

 

・裏話

 

この映画はトルコでは撮影できなくて、実際はスペインで撮影されたそうです。そりゃあねぇ、税関に聞かれた時に「トルコ人の虐殺映画撮るからさ」なんて言えないですよね。「アルゴ」なら上手く通り抜けたかもしれないけども笑

 

また、制作費の9千万ドルのうち大半は、かつては世界で40位の富豪だった故カーク・コーリアンがお金を払ったそうです。残念ながら映画が公開される前の2015年に亡くなってしまいました。彼はこのアルメニア人大虐殺に巻き込まれたアルメニア人で、見事に生き延びてアメリカで成功したそう。

 

今作もアメリカに居場所を求めたオスカー・アイザックとその家族を写して映画は終わりますけども、もしかしたらカーク・コーリアンの人生を投影したものかもしれませんね。。。

 

 

 

 

[日本のテレビでは絶対に流れない]

 

今回の映画、よく日本で公開されたなぁと思いました。
 
何故なら、日本政府はトルコと大変仲が良く、トルコとは切っても切れない縁があるからです。
 
それを証明するのが「海難1890」という映画
 

 

 

なんと安倍首相とトルコのレジェップ大統領が一緒に鑑賞会をしたこともあるのです!!! この映画、キナくせぇぇ!!!
 
 
安倍晋三内閣総理大臣が現地時間13日、トルコ共和国のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とイスタンブールで、内野聖陽主演の映画『海難1890』(田中光敏監督、12月5日公開)を鑑賞した。同作は、125年前に和歌山県串本町樫野崎沖で遭難したトルコ軍船の乗組員を現地の日本人が救助した「エルトゥールル号海難事故」と、その95年後にイラン・イラク戦争時の在イラン日本人をトルコ人が救出した出来事の二つの史実を基にした日本・トルコ合作映画。配給の東映によると、「合作とはいえ、両国のトップが一つの作品を鑑賞することは極めて異例のこと」だという。

https://www.cinematoday.jp/news/N0078086

 

 

 

え? この映画の内容は?

 

そりゃあね、これだけ政治色強ければクソになりますよw ただ日本でトルコ人を助けて、トルコで日本人を助けた話をくっつけただけっすよww

 

なんとね、このクソ映画は日本アカデミー賞で10部門ノミネートですって!! キナくせぇぇぇ!!!!!

 

つまりですね、トルコは良い国、優しい国、虐殺なんて絶対にやってないよ、過去の過ちなんてもういいよ、みたいに思ってる国同士なんですよね、日本とトルコって。だから絶対に今作のようなトルコの黒歴史を描いた映画は製作できない。

 

そんな中、あくまでも映画として、歴史大作者として公開してくれた意義は大きいですよ、本当に。だってトルコの歴史とか関係なく見に来る人が多いじゃないですか!! 知らずに見に行って、ラストの衝撃を受けてトルコの歴史を調べ始めるって、これが一番良いことだと思いますけどね〜。

 

最近上映した「否定と肯定」でもあったように、虐殺の事実なんてない!とか声高らかに嘘を叫ぶ輩もいます。でも、そんな人がこの映画を見てトルコの黒歴史を目の当たりにしてください。

 

追記になりますけどね、自分の国がやってきた過ちって、ちゃんと後世に伝えるべきですよ。なんたって日本は大悪党ナチスと組んで第二次世界大戦を描いたからね。悪の中の悪ですよ。

 

でも、テレビでも教科書でもほとんど「日本軍が悪かった」なんて書かないんですよね。大体が原爆と神風特攻隊の話になる。やたらと被害者ヅラした情報ばかり出てくるんですよね。

 

日本ももっと加害者としての第二次世界大戦を説明するべきですよ。日本統治下の中国や台湾で日本がどれだけ酷いことをしたか? 台湾は感謝してるなんて言うけどさ、あなた「セデック・バレ」見たことありますか?って話ですよ。

 

日本であろうとなかろうと、侵略・支配した国ってのはちゃんと反省しなきゃいけない。もっと教科書で勉強すべきだと思います。それを今後のThe Promiseにしてください!!

 

 

 

 

 

 

 

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