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https://ameblo.jp/maromarocha/
こんばんは!
Machinakaです!
今回ご紹介する映画はこちら!!
「勝手にふるえてろ」
2018年はどうなってるんだ俺の映画運!!
またしても今年ベストが出てしまったぞ!!!!
今作は2017年12月23日に公開されたから、2017年はチャンピオン枠ですよ!!!
もうね、俺の感想なんて見る必要ないですよ! 見る価値ないっすよ!!
読んでる時間あれば映画館に走れ!!!
ただ、どうしても見たいっていうならやりますよ笑
ということで、「勝手にふるえてろ」批評、いってみよー!!!
[あらすじ]
・芥川賞作家・綿矢りさによる同名小説の映画化で、恋愛経験のない主人公のOLが2つの恋に悩み暴走する様を、松岡茉優の映画初主演で描くコメディ。
・OLのヨシカは同期の「ニ」からの突然の告白に「人生で初めて告られた!」とテンションがあがるが、「ニ」との関係にいまいち乗り切れず、中学時代から同級生の「イチ」への思いもいまだに引きずり続けていた。
・一方的な脳内の片思いとリアルな恋愛の同時進行に、恋愛ド素人のヨシカは「私には彼氏が2人いる」と彼女なりに頭を悩ませていた。そんな中で「一目でいいから、今のイチに会って前のめりに死んでいこう」という奇妙な動機から、ありえない嘘をついて同窓会を計画。
・やがてヨシカとイチの再会の日が訪れるが……。監督は「でーれーガールズ」の大九明子。2017年・第30回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、観客賞を受賞した。
[ポスター&予告編の印象]
ポスターはですね、どう見ても「F1層を狙ってるポスター」のように思ってしまいました。
だって二人の彼氏とか、ラブコメディとか、、、好きだけどさ、でもどこか女性狙いって感じで、不安だったんですよ。。
予告編を見るとですね、まるで「アズミハルコは行方不明」とか、「モラトリアムたまこ」みたいな印象があって、ちょっとこの手の映画はなぁ、お腹いっぱいだなぁ、、、って思って初日に見なかったんですよ。
なんて愚かな行為だったんだ、、、と今では反省しますけども、はい。
反省しても2017年12月23日は戻ってきませんけども、、はい。
ということで、そんな先入観満載の映画を見てまいりました。。。
それでは映画の感想でっす!!
[映画の感想]
今年ベスト級がまたしても来てしまった!!!
こじらせ女子!? いやこじらせというにはあまりにクレイジー!!!
テレビ局主導だから!お金がないから!スケジュールがキツイから!
そんなの言い訳だよ!日本映画でも面白いものは作れるんだよ!!
「500日のサマー」を彷彿とさせる妄想ドタバタシーンが印象的!!!
でも待て待て、、、好きって言われただけじゃんお前ww どんだけこじらせてるんですか!?
ざっくり一言で解説するならば、、、
「モテない女子が10年片思いの子と最近知り合った同僚と同時に付き合ったらどうなるか?」という設定に基づいた壮大な恋愛SFモノっ!!
[こじらせ女子の恋愛SFという新ジャンル]
今作の主人公の松岡茉優さんはですね、可愛い顔が台無しです。本当に。
こじらせ女子なんて可愛い言い方しちゃったけど、内情は本当にひどい。
24歳会社員で経理をしている。しかも制服で仕事。。。
ぶっちゃけOLといったほうが分かりやすい。
仕事中は真面目な印象ですが、昼休みになったら悪口ばかり言うw 上司に「フレディー(クイーン)」ってあだ名をつけるwww
同僚と仲良く喋っているけど、実は同僚を馬鹿にしている。自分が一番上だと思っている。
ぶっちゃけ性格は最悪、最悪ですよ。
実に自己中心的で天上天下唯我独尊。。。明らかに他人を下に見ている、プライドの高い女なんです。
でも、そんな主人公には欠点があって、「今まで誰とも付き合ってことがないし、告白したこともされたこともない」
恋愛経験が全くないんですよ。
ただし、片思いの男の子はいて、まさかの10年片思いっていうww
しかし、そんな松岡茉優ちゃんに転機が訪れて、、、
同窓会をきっかけに10年片思いしていた男の子と10年ぶりに会話すると同時に、職場の同僚(営業)に告白されるんですよねww
好きな子と久しぶりに会ったし、告白されたりで、もうどんだけ自分が愛されてるか分かったもんじゃない。有頂天になっちゃう松岡茉優さんw
でも、松岡茉優さんの恐ろしいところは、「片思いの子とも告白された同僚とも、同時に付き合っている」という妄想を本気でしているんですよwww
つまり、主人公の中では二人とも彼氏w
片思いの子なんて、ただ一言喋っただけなのにww
どう考えても狂気じみている松岡茉優さんの妄想が光る、恋愛SF映画です!!!
[今年ベスト級の笑い]
メッチャ笑えます。
笑いすぎて腹筋崩壊しそうになりました。
監督はおそらく、アメリカのコメディが好きだと思うんですよ。原作もそうかもしれませんけども、シンプソンズの下りが出てきたり、大声で松岡茉優に「ファック!」って言わせたり、会社辞める時に段ボールに荷物を詰めながら同僚と話し、当日に荷物ごと退勤するとか、、、あまりにアメリカ的社会を匂わせる要素が多すぎる。。。
私はアメリカのコメディが大好きなので、大好物なんですけど、、
キャラクターは本気で真面目にやってるけど、観客にはどう考えても笑ってしまうシーンが多くあって、映画的な笑いの王道を行っていると思いました。
映画の笑いって、あくまでもキャラクターはふざけず真面目にやる必要があって、絶対に「笑わせに行こう」って演技・演出をやると笑えなくなるんですよね。ただ、テレビだと笑わせる演出が多いから、今の邦画ってつまらないんですよね。
でも今作は違う。本人はいたって真面目なんです。
有吉さんもビビるほどの、劇中での松岡茉優があだ名をつける癖は、本人にとっては真面目だし。
劇中での片桐はいりさんは、一切笑わせようとしてないでしょ!
でも笑っちゃうんだけどねww
つまり、映画的な笑いを本当に知ってる人が脚本・演出を作ってるんだなぁと感嘆しました。ちなみに脚本も大九監督が兼任されてるってことで、監督の過去作がとても気になってしまいました。 監督、センスありすぎ、、、
一言で言うとですね、映画の笑いってのは、「シュールさ」「オフビート」が大事なんですよ。。
以上の文脈を踏まえると、今作で一番笑ったのは片桐はいりとその彼氏、、、
本人はいたって真面目なのに、ってか黙って松岡茉優を見つめてるだけなのに、、、映画館だと笑えて笑えて仕方がないwwwwwww
加えて、この片桐はいりカップルシーンに代表されるように、今作の笑いは、カットが切り替わった際にギャグのオチを用意しているのが特徴で。
なんだか、吉田恵輔監督の「ヒメアノ〜ル」での合コンに来る美人と噂された女の子がまさかの、、、、というシーンを思い出していただければと思うんですよねw 見てない人はごめんねw
[恋愛に憧れるすべての人へ]
今作の主人公はですね、恋愛をしたことがないから恋愛に憧れ、憧れ、憧れ、、、
恋愛憧れにこじらせている女なんですよ。
だから今作のように告白されたら有頂天になってしまうw
彼女は劇中にひたすら恋愛してる奴を馬鹿にして、特に同僚の恋愛を馬鹿にしてw しまってるけど、実は恋愛に憧れているから、悔しくて仕方がないんだなぁと思いました。とにかく彼女は、被害妄想が激しい、恨み嫉みがひどい。。。
[小ネタ解説 アンモナイトのメタファー]
劇中に出てくるアンモナイトの下りが非常に印象的でしたね。
アンモナイトは既に絶滅している生物ですが、地球の変化に耐えられなくて絶滅した、と言っていました。
映画では明らかに、絶滅したアンモナイトが片思いの男の子イチとの恋と重ねられてましたね。
男の子イチとは10年越しの片思いという、24歳の主人公の人生
史上では、極めて過去の出来事なんですよ。なので、同僚に告白された時期を比較すれば、アンモナイトが絶滅したのはイチを意識した時期に遡れるのです。
また、アンモナイトの形を見れば分かるんですけども、アンモナイトの甲羅?貝? ってねじまき型なんですが、必ず内向きなんですよね。
これは明らかに「自閉」のメタファーでしょうね。松岡茉優が妄想でイチと恋愛していて、「自分の殻に閉じこもっている状態」であると思います。
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