こんにちは! Machinakaです!!

 

今回批評する映画はこちら!

 

 

 

「ハイドリヒを撃て!」

 

 

どうです、このイケメン? 彼は第二次世界大戦中に活躍した兵士なんですけど、カッコイイですよねぇ、、、。

 

騙されちゃいけません!!! こいつは極悪犯ですよ! なんたってナチスドイツで、ヒトラーの右腕と呼ばれた重大戦犯なのですから!!!!

 

コイツこそ、タイトルにも書いてある通りハイドリヒなんです。今回はコイツを撃つことが映画の目的、映画のゴールなのです!!! ちなみに、ハイドリヒが「ユダヤ人虐殺」を実質的に推進し実行したと言われています。本当に一切の同情の余地がない。

 

 

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この映画のジャンルは、戦争モノと言ってもいわゆる「ナチス映画」、「ナチ映画」などと言われています。

 

ナチスドイツが圧倒的な悪で、ナチスドイツをやっつけるのが主題の映画が「ナチ映画」で、一見するとB級映画にも見えるんですが、、、

 

 

この映画は別格です!!! 今年公開された戦争映画でも、屈指の出来栄えだと思います!!

 

今日ブログを書いてる日は奇しくも終戦の日、是非とも見ていただきたいと思います。

 

 

 

それでは、「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」批評、いってみよ〜〜!!!!!

 

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・ヒトラー、ヒムラーに次ぐ、ナチス第3の男ラインハルト・ハイドリヒの暗殺を、史実をもとに描いたサスペンス。

・第2次世界大戦直下、占拠地域をヨーロッパのほぼ全土に広げていたナチスで、ヒトラーの後継者と呼ばれたナチス高官ラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。

・ハイドリヒ暗殺計画を企てたイギリス政府とチェコスロバキア亡命政府は、ヨゼフ、ヤンら7人の暗殺部隊をパラシュートによってチェコ領内に送り込む。プラハの反ナチス組織や家族との接触など計画は進み、不可能に思われた暗殺のミッションは成功。しかし、ハイドリヒへの襲撃に憤慨したナチスは、常軌を逸した報復を展開する。

・ヨゼフ役を「ダークナイト」3部作、「インセプション」のキリアン・マーフィ、ヤン役を「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェイミー・ドーナンがそれぞれ演じる。

http://eiga.com/movie/86851/

 

 

 

 

 

 

ナチスモノですが、舞台はチェコです。チェコはナチスドイツに無条件で国を明け渡し、無政府状態となっていました。ナチスはチェコを占領し、ヒトラーの右腕であるハイドリヒがチェコにやってきたのです。

チェコは政府自体消滅しましたが、兵隊は秘密裏に動いていました。イギリスを始めとする連合軍は、ハイドリヒを暗殺するためにプラハで作戦を立てていました。それが今回の主人公たちです。

 

 

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彼らはチェコ出身の反ナチ組織に入り、ハイドリヒを殺す機会を伺っているのでした。。

 

 

ちなみに今作は実話です。史実では「エンスラポイド作戦」と語られています。あまり調べるとネタバレになってしまうので、調べるのは自己責任でどうぞ。

 

この映画を製作するにあたり、監督のショーン・エリスはおよそ15年掛けて史実を調査し、徹底的にリアリズムを追求したそうです。ちょっと普通じゃないですよね。史実を徹底的に勉強するのはいいんですが、それにしても15年掛かったって、、、、もし売れなかったらどうするんだろう? と思いもしました。

 

 

 

概要をかいつまんで説明すると、主人公含む7人の反ナチ組織が、5000人のナチスドイツ兵に立ち向かうという恐ろしい映画です。もう一度言いますけど、実話です。

 

 

それでは、映画の解説に参りましょう!!!

 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

ナチス映画の大傑作! 

 

極悪人のハイドリヒを殺すだけのはずが、チェコという国を大きく変えてしまうことになるとは、、、、

 

ナチス大将を殺すリスクはこれほどにも大きく、そして恐ろしいのだ。

 

家族を守るか、国を守るか。人を変えるか、社会を変えるか。

 

リアルな戦闘シーン、拷問シーンにあなたは耐えられる!? 

 

戦争の恐ろしさ、虚しさが痛いほどよく伝わる歴史的意義の高い映画! であると同時に、アクション映画としても申し分ない良作でございましたっ!!!!

 

 

 

 

 

 

[リアル過ぎて目を覆いたくなる]

 

今作は構想に15年掛かったこともあり、本当にリアルでクオリティが高かったです。ナチス映画の傑作と言われることも、よくわかります。

 

ナチスドイツはチェコを支配していたということですが、今回はナチス親衛隊の恐ろしさがよく伝わる作りとなっていました。

ナチス親衛隊とは、日本でいう憲兵のようなものです。住民を脅し、ユダヤ兵やスパイがいたら問答無用で家宅捜索。協力したドイツ人もボッコボコ!にする悪魔のような存在です。

 

今回の主人公たちはそんな悪魔たちと戦う英雄のようにも見えました。

 

この映画で最も印象的だったのは、描写のリアルさです。「ハクソーリッジ」でも戦争の恐ろしさを映像で見せつけてくれましたが、今回もグロい。圧倒的にグロい。

まるでゾンビ映画なんじゃないかと思うほど、メルギブソンもビックリのグロ描写のオンパレードで。

 

特に、拷問が超絶エグい。主人公たちに家を提供し、匿っていた家族が親衛隊に拷問されるのですが、この記事では書けないほどグロいものとなっていました。隣のおばちゃん、、いやおば様は、目を伏せてましたね。

 

私はかなりグロ耐性ある方なんですけど、あのシーンが出てきた時には「うわっ、ここまでやる必要ないだろ!!」と怒るくらいでした。

 

 

ハイドリヒを撃て!というタイトルを聞くと、あたかもジャンル映画のような安っぽい映画に見えますが、そうではありません。ハイドリヒを撃つというチーム戦がカタルシスに置かれていないのです。

 

結論から言えば、ハイドリヒを殺す瞬間は何もカタルシスのない作りになっています。殺す瞬間よりも、殺した後の方が恐ろしいのです。

 

大将が占領国の残党兵に殺されて、ナチスドイツはどう感じるでしょうか。何をしなければいけないでしょうか。

 

殺した残党兵を一秒でも早く見つけ、殺すことです。そして、殺人に直接関係した人間だけでなく、彼らに協力したドイツ市民も徹底的に殺すことが、ナチスドイツにとっては重要だったのです。

 

なので、今作はハイドリヒを殺すまでのチーム戦、ハイドリヒが殺された後の逃亡劇の二部構成になっているのですが、今作は後者がメインになっております。

 

ナチスドイツを本気で怒らせるとどうなるか、この映画でその恐ろしさを味わってください。きっと、語られるセリフのひとつひとつが正気の沙汰ではないと思います。

 

日本も戦争中は常軌を逸した行動で連合軍から恐れられましたが、ナチスドイツの残虐性はもっと怖い。大将一人が殺されただけで、村一つを全滅させてしまうのです。

 

そんな恐ろしい映画です。見るときは体調の良い時に。お気をつけて。

 

 

 

 

 

 

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