はい、こんばんは! 

 

Machinakaです!!

 

 

 

今回は、新作映画じゃなく過去の映画を紹介したいと思います!

 

今回ご紹介する映画はこちら!!

 

 

 

 

2014年公開「6歳のボクが、大人になるまで」

 

 

 

 

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はい、なぜ今さら感想を書くのかというと、主婦層の多いアメブロにうってつけの映画ということと、子育てを終えた母親が主役になっているという、とても珍しい映画でもあるんですね。

 

もちろんDVD化もされてますので、まだ見ていない方には是非お借り頂きたい一品なんですけども、、、

 

 

とにかく、この映画は子を持つ母親の方に是非とも見ていただきたいんです!!

 

 

 

この映画を見た直後、私の実の母親に連絡を取り、「今まで育ててくれてありがとう」と興奮気味にメールして、「急に意味わからんわ」とそっけない返信をもらったことが記憶に新しいですw

 

 

 

 

 

それでは、急に意味わからんタイミングで申し訳ないですが、、、

 

 

 

2014年公開「6歳のボクが、大人になるまで」批評、行ってみよー!!!

 

 

 

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・「ビフォア・ミッドナイト」のリチャード・リンクレイター監督が、ひとりの少年の6歳から18歳までの成長と家族の軌跡を、実際に12年をかけて撮影したドラマ。

・主人公の少年メイソンを演じるエラー・コルトレーンを筆頭に、母親役のパトリシア・アークエット、父親役のイーサン・ホーク、姉役のローレライ・リンクレーターの4人の俳優が、12年間同じ役を演じ続けて完成された。

・第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞ほか計6部門で候補に挙がり、アークエットが助演女優賞を受賞した。米テキサス州に住む6歳の少年メイソンは、キャリアアップのために大学に入学した母に伴われてヒューストンに転居し、その地で多感な思春期を過ごす。

・アラスカから戻って来た父との再会や母の再婚、義父の暴力、初恋などを経験し、大人になっていくメイソンは、やがてアート写真家という将来の夢を見つけ、母親のもとを巣立つ。12年という歳月の中で、母は大学教員になり、ミュージシャンを目指していた父も就職し、再婚して新たな子が生まれるなど、家族にも変化が生まれていた。

http://eiga.com/movie/80704/

 

 

 

 

 

 

はい、あらすじにも書いてありますが、この映画は実際に12年かけて6歳の男の子が18歳の男になるまでを撮影した映画となります。

 

こんな映画、見たことないですwwww

 

 

ただ、ドキュメンタリーではなく劇映画ということで、学生時代の夏休みを利用して年に一回撮影していたそうなんです。だから、学業にも支障がない。

 

 

本当に12年間撮ったの? と疑う人もいるかもしれませんが、これを見てくださいよ!!

 

 

 

 

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撮影当時は6歳だったメイソンくん。それが18歳になってこんなに大きくなって、、、

 

こちらの写真もどうぞ!

 

 

 

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当たり前だけど、6歳の頃から顔変わってないんだよねwww

 

こんな映画ってないよ笑 一人の男の子を12年間追いかけるなんて、ありえないww

 

 

 

ちなみに、メイソンくんは12年間他の映画やドラマに一切出演せず、ひたすら今作だけを撮ってきたそうなんです。絶対に今作の秘密を守るということを引き換えに。

 

 

ちなみに、今作を撮った監督はリチャード・リンクレイターさん

 

 

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日本では「スクールオブロック」が有名だと思います!

 

 

 

 

 

 

日本でいうとですね、いわゆる「クドカン」的な、ロック大好き音楽大好きな監督なわけで、アメリカじゃ超有名人。世界でも知られた映画人です。

 

だから、6歳ながらにして守秘義務契約を交わしたメイソンくんにとっては、リチャードリンクレイターの作品に出るだなんて言いたくて言いたくてしょうがなかったハズ!!!!

 

 

よく我慢したよね、偉いよ(-^□^-)

 

 

ちなみに、メイソン君にはサマンサという姉がいるんですけど、、、

 

はい、もちろんサマンサちゃんも12年間誰にも内緒で、この映画を撮り続けてるんですけど、、、

 

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サマンサちゃんは、リチャードリンクレイター監督の実の娘なんですよwwww

 

 

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ありえないよねw 

 

実の娘を映画に出させるのはいいけど、12年間って、、、、、、

 

にしても、娘もよく我慢した。リチャードリンクレイターの作品に出るって、友達に死ぬほど自慢したかったろうに、、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんなメイソン君の12年間を追った映画なんですけど、その内容はいかに、、、

 

 

 

 

 

[平坦な道ではない12年間]

 

 

さて、このメイソン君ですが、最初から色々問題を抱えています。

 

 

具体的には、両親が、ですけど、、、

 

 

 

メイソン君の両親は、メイソン君が6歳の頃には離婚していて、母親一人で育ててるんですよね。

 

 

で、当然のことながら母親も12年間歳を取るわけですが、、

 

 

最初はこんな感じ。まだ若いお母さんなんですけど

 

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12年経った時のお姿がこちら

 

 

 

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女性に対してすごく失礼だとは承知で言うけど、どう考えても12年間という月日の割には老けすぎていると思いました。

 

 

実はこの母親、パトリシア・アークエットという女優さんで、実人生で結婚と離婚を繰り返している方で、最初の結婚&離婚があのニコラス・ケイジなんですよねwww

 

結婚し離婚すること3回、想像を絶するほどの苦労を経てきた人なんですね。

 

 

 

で、結論から言うと、この映画でも合計3回結婚と離婚を繰り返してるんですよねw

 

 

どう考えても実人生を反映させたとしか思えない((((((ノ゚⊿゚)ノ

 

 

そんな複雑な環境で生まれ育ったメイソン君。

 

離婚し、父親と毎日会えない辛さと戦って日々を生きてきたのです。

 

 

そんな家庭環境もあってか、中学になるとちょっとグレますw

 

グレるといっても、タバコやお酒を嗜む程度ですよw

 

ちなみに、日本とアメリカでは法律違いますから単純比較はできないですよ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

 

でも、それがリアルですよね。

 

大人じゃないけど、大人に憧れて、大人しか出来ないことに手を出す。

 

私の周りでは、そんな人を沢山見てきました笑

 

 

さて、メイソン君は中学・高校と進んでいくわけですが、多少ハッチャけながらも順調に進路を進んでいくんですよね。

 

正直言って、あまりにも淡々とフツーに描くので、映画的には面白くもなんともないように見えるんですけど、、、

 

リチャードリンクレイター監督のテキパキとした話運び、思春期のあるあるなどが詰まっていて、何回見ても飽きない作りになってるんですよ!

 

 

で、話の中に離婚が3回も起こって、その都度父親が変わっていくので、申し訳ないけど飽きないよねww

 

 

いや、フィクションだから申し訳ないとかいらないんだけどさ笑

 

 

とにかく、メイソン君は平坦ではない人生を歩んでいくのです。

 

そして、メイソン君に常に寄り添っている母親も当然、平坦ではない道を自分で選択しているんですよ・°・(ノД`)・°・

 

 

なんでこんなに母親が再婚せざるを得ないのか。単に結婚したいからじゃないですよ、遠野なぎこじゃないんだからw

 

要は、アメリカでシングルマザーしていくってことは本当に難しいことなんですよ。

 

もちろん日本でもシングルマザーの女性って大変だと思うんですけど、アメリカも大変。収入格差も、女性と男性の権力の差も凄くある。

 

そして、パトリシア・アークエットさんご自身も、女優ではあるけど、大したヒット作にも恵まれず、あまり活躍しなかった。金銭面でも苦しんでいたことは間違いないんです。

 

そうしなきゃ、一人で生きていくのはもちろん、子供を育てることなんて出来なかったと思うんですね。

 

 

ただ、結婚しても離婚を繰り返すばかり。ここのシーンは、映画に直接関係あるかといえばそうでもなくて、本当にパトリシア・アークエットさんご本人の離婚話が反映されているとしか思えないのです。

 

離婚話が相当強烈なダメージだったのか、劇中の離婚シーンは本当に見ていて辛くなります。

 

こんな記事を書いてる私ですが、私の両親も離婚していまして、離婚を決定付けたとある出来事は未だに記憶から消えないのであります。

いい加減記憶から消えて欲しいんですけど笑 でも、親が離婚したことは、子供は一生覚えているものなんですよね。

 

そして、親が離婚すると、世の中の常識を信用できなくなってしまうんですよね。結婚したら死ぬまで家族は仲良く暮らすとか、そんな話を信用できなくなってしまう。

 

まぁいいや笑 もう置いておこう笑

 

とにかく、この映画の面白いところは離婚シーンが異常にリアルなんですよね、やりすぎと言ってもいい笑

 

 

 

 

 

[18歳になったメイソンと母]

 

はい、高校生になって立派な男になったメイソン君。

 

大学も合格し、ついに母親の元を離れることになるんですよ。

 

ちなみに、姉のサマンサは弟よりも早く大学の寮に入っていて、メイソン君が高3の頃には既にいなくなっているんですけども。

 

 

で、メイソン君が大学の寮に旅立つ日、母親と一緒に暮らす最後の日に、事件は起こります。

 

ここのシーンこそが、この映画のベストシーンであり、タイトルにも付けた「子供が大人になった時、母は何を想うか」の回答にもなるんですけど、、、

 

 

寮に向かう直前。自宅で身の回りを整理しているメイソン君。

母親とどうでもいい話をしてるんですよね。

 

母親は、最後に暖かい言葉を息子に掛けると思いきや、、、

 

 

 

 

そこで、母親は急に泣き出すんですよ。

 

 

 

 

 

 

そこで、12年間我慢してきたことを全て吐き出すんですよ。

 

日本語に直すと、、、

 

 

「今日は人生最悪の日よ。 結婚して子供を産んで、離婚して、結婚して離婚して、子供を育てて、学校へ行かせて、、、(姉の)サマンサを大学へ送って、そしてアナタも大学へ旅立ってしまう。で、その次は何をすればいいの!? これからの私の人生は!? これが私の人生の全てよ!」

 

そして、最後の一言、、、

 

 

 

 

「I just thought there would be more.」

 

 

 

 

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日本語に直しますと、「(私の人生)もっと長いと思った!あっと言う間だったわ!」

 

 

 

 

出産して、子供を産んで、子育てする人生って、もっと長いと思っていたらしいんです。

 

 

でも、母親の人生ってあっという間。そして、子供は母親の苦労など知らずに、当たり前に大学に行って、当たり前に親の元を離れていくんですよね。

 

 

ちなみに、パトリシア・アークエットさんご自身も娘と息子がいて、まさに劇中のサマンサとメイソン君のような家族構成だったそう。

 

何度も言うけど、映画と実人生が結びついてるんですよ。

 

 

そんなパトリシア・アークエットさんが放ったセリフ「もっと長いと思ってた」は、本当に心に突き刺さりました。

 

私は母親じゃないけど、母親は当時こんなことを思ってたのかなぁと思うばかりで、、、

 

私も、大学を機に実家を出てしまったので、母親もこんな思いで私を送ったのかなぁと思うと、この映画を見終わった後、母親に連絡を取りたくて取りたくて仕方なかったのです。

 

 

はい、そんなパトリシア・アークエットさんはこの映画をきっかけとしてアカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得します。

 

 

 

 

 

ここで彼女がスピーチで放った言葉は、

 

 

「女性に平等な権利を!」

 

 

結婚と離婚を繰り返し、一人で生きていくことが出来ないアメリカのシングルマザーの実情を訴えたパトリシアさんのスピーチに、私も鳥肌が立ちました。

 

 

 

俳優の実人生が反映された映画こそ、本当に面白い。

 

私はこの映画と出会って、本当に思うようになりました。

 

 

オススメです!!!

 

 

 

 

 

 

 

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