以前リップヴァンウィンクルの記事を書いた際、多数のコメントが届きました。私としてはコメントこそが宝! みんなで議論することが映画の喜びなのです!! というわけで以下にコメントをまとめました!!

 読む順番ですが、一番下から上に上がるように読んで頂ければと思います!

読みづらくてすいません。

おまけ はてなブログでのコメント

 

COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/14/2016 23:45:19
Fujita Musubiさん

コメントありがとうございます。

真白が死んだ時に握っていた貝。死ぬ前にもクラゲやサソリなど多くの猛毒生物を飼っていましたね。真白が水槽の中に手を突っ込みそうになるシーンが印象的でした。

おそらくその時に既に、真白は七海を道連れにせずに自殺する決意をしたんだと思います。自殺する時に貝を選んだのは、間違って七海を殺さないように配慮したんだと思います。多分サソリは、七海と心中するために買ったのかもしれませんね。

安室が七海の引越しまでサポートしたのは、真白が依頼したものだと考えていますが、もしかしたら安室にも良心があったのかもしれませんね笑

ベタの考察面白かったです! グラスに入れる動作がどう考えても分からなかったんですが、運命を弄ぶ象徴というのがイイ線だと思います!

これからも本ブログをよろしくお願いいたします。
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COMMENT:
AUTHOR: Fujita Musubi
DATE: 04/14/2016 21:57:26
皆さんが、えっ!と思う解釈をされていて驚きました(面白い)。
1)安室は真白の母の前で本当に泣いていましたか?私にはポーズにしか見えませんでした。
2)イモ貝やその他の猛毒生物は真白が手を伸ばそうとしている、そしてついには伸ばしてしまう死の象徴ですよね?
3)七海はその道連れ(花嫁)になるはずだったのに、真白にはそれができずイモ貝を持った手は七海にイモ貝が触れないようピンと伸びたままでした。これは安室にとっても想定外の真白の心でした。
4)安室には一貫して心は無く(もちろん悪意も善意も無い)、それに繋げられる七海や真白その母といった人間達の関係も空虚でしたが、その中で七海を道連れに出来なかった真白の心が物語を一変させました。
5)その後の安室は予定終了後とも言えるような、これまでとは一環していない行動(リサイクル家具のプレゼント)は、少しの救いを残してくれたのではないか?と・・・思って視てました。

一点不可解だったのは、ベタを2匹同じグラスに入れるような行動をしましたが、この行為はまるで安室が人の運命を弄ぶ存在のように見え、もしそうであるなら、解釈はだいぶん変わってくるのかも解りません。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/12/2016 11:00:20
はやさん

コメントありがとうございます。
ひょっとしたら文金高島田に寄せているところもあるかもしれませんね。純白ですし。
真白と会ってからは、人生のどん底から一転して、幸せの絶頂になりましたからねー。
はやさんや他の読者様から多くのコメントが寄せられているのですが、誰一人として同一の意見はなく、それぞれが独自の解釈が出来ているのがこの作品のすごいところだと思います。

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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/12/2016 11:00:16
はやさん

コメントありがとうございます。
ひょっとしたら文金高島田に寄せているところもあるかもしれませんね。純白ですし。
真白と会ってからは、人生のどん底から一転して、幸せの絶頂になりましたからねー。
はやさんや他の読者様から多くのコメントが寄せられているのですが、誰一人として同一の意見はなく、それぞれが独自の解釈が出来ているのがこの作品のすごいところだと思います。

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COMMENT:
AUTHOR: はや
DATE: 04/12/2016 01:30:04
こんにちは。きょう観てきました。
三時間を長く感じさせない流れがすごかったです。
ちなみにちょっとだけ自分なりにおもったのが
あの被り物は和式の花嫁さんの文金高島田に似ているとおもいました。
すっぽりかふってしまうということが最初の結婚生活というものにはまることであり
後半の真白にどっぷりはまるってことなのかな?とかおもったりもしました。
だから幸せいっぱいの真白とのはまり具合いのほうが笑顔なのかもですね。
イメージによる想像であって解説や解読ではないのですが。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/10/2016 18:42:38
しゅうさん
コメントありがとうございます。

この映画は色々考える余地があって、みんなであれこれ語らうのが正しい見方だと思います。

今の日本映画って「誰が見ても分かる」映画じゃないと企画が通らなかったりするみたいなので、こういう映画が公開されるのは本当に嬉しく思います。

今回の映画公開にちなんで、色んな出版社やラジオなどで監督インタビューされているので、そちらも調べて頂くとより理解が深まると思います。

これからも本ブログをよろしくお願いします。新作映画を積極的に記事にしていますので。
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COMMENT:
AUTHOR: しゅう
DATE: 04/10/2016 17:51:16
昨日映画を観てきまして、いろいろ思うことがあったので検索していたらこちらのブログに辿り着きました。コメント欄でのかけあいも、疑問のままにせず様々な角度から考察されていて、とても興味深く、読ませていただきました。

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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/09/2016 12:35:49
sh.fさん

コメントありがとうございます。

ガンダムネタに走った直接的な理由はありませんが、監督曰く、とにかく胡散臭い名前にしたかったそうなんです。
安室の下の名前は「行升ーゆきます」ですが、これは「アムロ、行きまーす」という名ゼリフのパロディをしていて、ガンダム好きにはたまらないネタなんですよ笑

真白の職業がAV女優ということもあり、男性にしかウケないネタも多かったですね。
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COMMENT:
AUTHOR: sh.f
DATE: 04/08/2016 11:20:35
「ランバラルの友達ですから。」
この「ランバ・ラル」は、ガンダムからとったもの、
と監督自身がメイキング映像の中で、黒木さんと綾野さんに説明していました。
「ランバ・ラル」の説明は省きますが、私はガンダムに詳しくないので、非常に興味深かったです。
最後に、どの方の感想も(同じく)いろいろと興味深かったです。yahoo!などで書かれている感想にはイマイチ、ピンとこなかったので、ここにたどり着いてうれしいです!

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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 04/02/2016 22:16:47
Nさん。コメントありがとうございます。

七海、真白、安室。この3人を軸に物語は回っていくわけですが、やっぱり普通の人とは違いますよね。何かしらの役割を与えられた、まさに「役者」に徹しているキャラクターだと思います。

安室の上に誰かがいるって発想はしてなかったです。発注したのは、、、岩井監督かな笑

映画に色んな解釈ができるのも岩井監督の魅力だと思います。映画ブログを始めて、ここまでコメント欄が盛り上がったのもこの映画記事が初めてです。

アドリブで喋ったり、「あのー」が多かったり、普通のセリフ回しとは明らかに違う、違和感が多かった映画でしたが、なんだかんだ言って楽しめた映画でした。
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COMMENT:
AUTHOR: N
DATE: 04/02/2016 16:40:07
私はあまり映画に詳しくないのでベタに岩井俊二が好きなので先日映画を観てきました。

不明な箇所がいくつかあったので色々検索していたら最初にここにたどり着いたので読ませていただきました。


正直なところ、
ネコのかぶり物をすぐにSNSのアイコンと気付かないところや、
わざわざ疑問に思って書き出している箇所、驚きました。

私は岩井俊二本人じゃないから、最終的にどういう意味でこの映画をつくったのか、何を伝えたかったのか
の答えは知りませんが、
私は、あなたが思っていることよりもっともっと深いというかそこじゃないというか、とにかくちょっと受け取っている部分が違うとこだと感じました。

安室が真白の母親の前で泣いた理由なんて疑問に思う部分でもないし、
真白が貝をもって死んでいたのも疑問に思う部分でもない。
ベタを2匹与えたのも、ネコの白いかぶり物をしているのも。
そこはそこまで重要な部分ではないというか、深く考えなくてもすぐに理解できる箇所というか。

それよりわたしは、
安室が何度も「ランバラルさんのお知り合いですから」と言っていたのがとても気になりました。
そして、旦那の浮気相手の彼氏が安室がしむけた一連のことだったこととか
七海自体が最初から安室にコントロールされた、
この安室自体が実は七海を幸せにするために誰かが発注した人だったように感じました。
最後には解明されるのかなとか思ったけど
最後まで「優しい他人」を貫き通していて、しかし七海はそこに疑問を一切感じていなく接していて
そのすべてが不気味というか。。
映画だからね
って感じなのか。
でも岩井俊二だからさ
って感じもするし。。

映画は人それぞれの受け取り方で、
それが答えだし、岩井俊二もそう思っていると私は思うんだけど。
私はあなたと感じることが全然違ったな
という感じです。


ちなみに、
真白が、
世界の人達の優しさに潰されちゃう
だからお金を払う
みたいなことを言っていたけど、
それをただ今みたいに文字にしたり
そこだけ言うと、嘘くさいしきれいごとすぎて嫌な感じになるけど、
その言葉を本当のことにするために、
あの2時間半くらいがあったというか、
ここまで持っていくそのチカラが本当にすごいなと、思いました。

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COMMENT:
AUTHOR: T2O
DATE: 03/30/2016 18:46:38
ご丁寧に回答ありがとうございました。

そのエピソードは知りませんでした。興味深いですね。

ねこかんむりについて、
もうひとつ単純な言葉を忘れていました。
「猫を被る(うわべをおとなしくみせかける)」

色々と余白があって面白い映画でした。ちょっと長すぎるけど。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 03/30/2016 11:58:17
linさん

ご指摘ありがとうございました。
後ほど修正させて頂きます。
ラストの引越しのシーンでも、ベタ2匹を飾っていたのが印象的でしたね。
安室が2匹のベタを持って、コップの水の量を変えているのが不思議で仕方ありませんでした。
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COMMENT:
AUTHOR: lin
DATE: 03/30/2016 10:35:00
はじめまして。
考察を楽しく読ませて頂きました。
ペット屋さんが真白に与えた魚は、金魚ではなく、ベタですよね?
この魚の性質は二人の存在そのもので、よく出来た舞台道具だと、思っています。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 03/30/2016 10:05:00
T2Oさん
コメントありがとうございます。考察面白く読ませて頂きました。

・ねこかんむりについて
SNSのアイコンにもなってたのですか、初めて気付きました。
演じることの暗喩でもあるかもしれませんね。安室は別名義で役者の仕事もしてるって明言してますし、真白は七海には本業を隠してますし。とにかく、嘘の多い映画でしたね。

・裸のシーンについて
激しく泣くシーンは、どう考えてもオーバーアクトですよね。 安室は役者として、「傾奇者」の演技をしていたのかも笑

 

何故裸になったかですが、単純に考えればAV女優としての真白に少しでも近づきたかったんだと思います。

涙のシーンの考察はここまでですが、真白の母親を出したのには理由があるみたいです。

そもそも、真白の職業をAV女優にしたのは理由があって、岩井監督が別の映画を撮影中に、キャストの一人が突然AV女優に転身してしまい撮影が中断したそうなんですね。その子は芸術表現のためにAVに出ると言ったみたいです。
岩井監督が実家に電話したら、母親が監督に対して非常に怒っていたみたいなんです。親からすれば、岩井美学に魅せられたせいで、娘がAVの世界に行ってしまったと思ってるのかもしれません。
その時の電話が強烈に頭に焼き付いていたみたいですね。
映画秘宝(4月号かな?)のインタビューに書いてありましたので、興味があったら是非。
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COMMENT:
AUTHOR: T2O
DATE: 03/30/2016 02:42:54
*「裸になる」ことは「何かを演じる」ことの逆説で、これまで嘘をつき続けてきた安室が、真白の母の姿に感化されたのだと素直に思いたいのですが、あまりにも突然MAXにまで感情の発露があり、必要以上にオーバーなのはどういうことなのかと、鑑賞後からいまだに考えています。

嘘つきの安室は、素直な七海や真白、真白の母を見下していましたが、どこか感化されるものがあったのかもしれません。過剰な反応は、照れ隠しか、、ああいう表現しかできない人物なのかもしれません。

ラストシーンの彼は、嘘をつかずに粗大ゴミだと本当のことを言います。
改心したのか?(長文失礼しました)
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COMMENT:
AUTHOR: T2O
DATE: 03/30/2016 02:16:28
初コメします。考察面白かったです。
私の考えを書きます。

*ねこかんむりは、SNSのアイコンの形でした。SNS上だけでなく、主人公は劇中で、様々な役割を演じます。先生、コンビニ店員、妻、披露宴出席者、メイド、花嫁・・・なので、ストレートに、「何かを演じること」「嘘をつくこと」の暗喩ではないかと思いました。

夫に捨てられて何物でも無くなったとき、彼女は混乱しました。ラストシーンも、同様ですが、様々な体験をして成長したため、何も演じていない自分を肯定できたように見えました。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 03/29/2016 01:55:45
hkrさん

猫の被り物は公式だったのですね。勉強になりました。

この映画は説明描写を省いてるのと、多くの嘘が挿入されています。さらに、ストーリーの論理を欠落させ、不確定要素を多く残したまま終わります。
そのため、観客はあれこれ考えて、議論を重ねるのです。

議論ができる映画って良いと思います。面白い映画でしたね。
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COMMENT:
AUTHOR: hkr
DATE: 03/28/2016 23:36:11
丁寧な回答どうもありがとうございました!

ええと、まず白い被り物は「ねこかんむり」という名称で公式から販売されているようなので猫で間違いないかと。
それと、劇中にて真白が「にゃーん」と鳴きながら七海にすり寄り甘えるという描写があるので猫=真白はあながち間違ってはいないかなあと……。

安室に関しては謎が多く、人間というより天使みたいな存在なのかもしれませんね。行動原理がわからないと感情移入も難しいのですが、お母さんに同調したというご意見は納得しましたしおそらくそうなのだろうと思います。

説明を省き解釈を観客に委ねるタイプの作品ですが、こうしていろんな方のお声を聞くとなるほど!と気付かされることが多いです。
レスと、こういう場を設けて頂き本当にありがとうございましたm(__)m

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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 03/28/2016 14:21:17
hkrさん

コメントありがとうございます。
順に説明をさせて頂きます。

・猫の被り物の意味

猫=真白のメタファーかどうかですが、あの被り物が真白を象徴しているのかどうかは分かりません。もっと言えば、本当に猫と断定して良いのか? とも感じます。
ただ、真白とは密接な関係がありそうですね。hkrさんのご指摘で気づいたのですが、あの被り物って白い色をしてますよね。
真っ白の被りもの=真白なのかもしれませんね。

・安室が号泣する理由

安室の行動原理って本当に分かりませんよね。これが話をややこしくしていると思います笑
まず最初に述べておきたいのは、この映画は監督が100%コントロールした作品ではない、ということです。
実際の映画のセリフ回しやメイキング映像を見ても分かりますが、監督がハッキリと「まぁアドリブで」と綾野剛に伝えたりしています。なので、号泣したのは安室役の綾野剛がアドリブでやったことかもしれないです。もちろん、監督が指示した可能性もありますけども。

ただ、それだけでは答えになってないので、あくまでも映画で出てきた事実だけを整理して考えてみると、、、

・安室と真白は、七海と出会うよりかなり前から知り合いの関係にある。(結婚式のアルバイトで、真白だけ慣れたような素振りを見せていたので。)
・安室は、お金さえ払えば完璧に仕事をやり遂げる男である。

真白は安室に1000万円の大金を支払っていましたね。七海が浮気調査に支払った金額の30万円を考えると、とてつもなく高い金額です。
手際の良さを考えると、葬儀を依頼したり、相続の取りまとめを行ったのは、真白との契約内容に含まれていたんだと思います。
号泣したのは、「お母さんのことをしっかりフォローしてあげて」という契約が含まれていたのかもしれませんね。
つまり、安室はちゃんと仕事をやりのけた、と。また、あの号泣は真白に対してではなく、いち早く号泣したお母さんのために同調して泣いたのかもしれません。

他にもご質問あれば受け付けます!
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COMMENT:
AUTHOR: hkr
DATE: 03/28/2016 12:43:44
連投申し訳ございません、自分なりに考えてわからなかったところを挙げてみたのですが、どうやら猫の被り物に関しては見当違いだったようですね。
安室が不思議の国のアリスで言うところの白兎である、という記述は何度か目にしています。それにしても泣きすぎじゃね?と思ったので質問させて頂いたのですがどのようなお考えをお持ちですか?

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COMMENT:
AUTHOR: hkr
DATE: 03/28/2016 12:33:51
はじめまして、リップヴァンウィンクルの~についての記事、楽しく読ませて頂きました。
その上でやっぱりわからない箇所があるので質問させて頂いてよろしいでしょうか?

・猫の被り物の意味
ラストで唐突に出てきて頭を抱えてしまったのですが、
猫=真白のメタファーで七海は彼女亡き後もリップヴァンウィンクルの花嫁であり続けた、という解釈でよろしいのでしょうか?

・安室が号泣する理由
これが一番わからなかったのだけれど、親族でも恋人でもないはずの安室はなぜあんなに泣いていたのでしょう?
理屈で測れないものというのは確かにあるのかもしれませんが、未だに腑に落ちないので回答なり解釈があれば教えてください。

一方的に書き殴ってしまいましたが、ひとまず失礼致します。
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COMMENT:
AUTHOR: Machinaka
DATE: 03/28/2016 12:14:48
youtubeで動画があったので見てしまいました。9分を超える動画だったので、触りだけ確認しようと思ったのですが、結局全部観ちゃいました。松田優作の演技に引きこまれたというか、、、。
monkeyさんって本当に色んな映画見てますねー。勉強になります!
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COMMENT:
AUTHOR: monkey1119
DATE: 03/28/2016 11:13:11
お疲れ様です!
リップヴァンウィンクルっていったら「人間の証明」の松田優作です!
めっちゃ恐ろしく語りますよ!!
むしろそれしか印象がない・・・。
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