こんばんは![]()
着物は
選ぶもの
ではない
着物が、
人を
選ぶのだ。
ある本でこのくだりを読んだ時
ふと、、あの着物の事を想いだした。
母の命日
母は私が10歳の時に他界。
記憶に残っている限り、、
たぶん、人生で初めての葬儀。
それが母親だったのだ。
随分前の話、、。
田舎の叔母から嫁いだ姉の一人に
電話があった。
ねぇ、、ちょっと聞きたいんだけど、、
昨夜、お母さんの夢を見たの。
お母さんの着物をお嫁にもって行った?
なんか、、竹のような模様で、、
お母さんがとても気にいってた着物だそうだけど、、?
私の経験上
このような夢は当事者より
他人に見せる事が多い。
叔母の話によると夢で母がでてきて
姉が母の形見としてお嫁に持って行ったある着物を
私に渡して欲しい、、と言ったそうなのだ。
その着物はたいそう母が気に入っていた着物。
私としてもちょっと複雑な気持ち。
いくら私が小さい頃に他界した母が
私を不憫に想ったとしても、、?
姉はきっと、、?
同じ娘なのに、、私じゃなくて、
どうして、、?
妹なの、、と想っただろう。
逆の立場だったら、、?
私だってそう、、想うはず。
姉に、、
お姉ちゃんはいいじゃん、、!
お母さんと長い時間過ごせたのだから、、
私はたった10年間だけしか
お母さんといられなかったのだから、、
そうだね、、そうかもしれない、、と姉は静かに言った。
この着物
母が私の授業参観に一度だけ着てくれた。
とても嬉しかった事を覚えている。
もしかして、、
あの時に、、ひょっとして?
私は選ばれたのかもしれない、、
今夜もお越し頂きありがとうございます。
おやすみなさいませ。![]()
