3日目は直島へ。
先ず小豆島から、船の便数の多い宇野港へ向かう。
そこから直島行きの船に乗るのだけど、皮肉にもこの船、前日行けなかった豊島に寄港する。
まず、直島の賑わいに驚く。
特に白人観光客が多い。
今やネットの情報で世界中に紹介されている訳だけど、それにしても海外に来ているような雰囲気。
まずは地中美術館へ。
美術館までのアプローチ。
この子はちょっと、お疲れモードでたそがれ中。
安藤忠雄の建物は、いつもワクワク感が広がる。
館内の作品の絵画はモネの5点。
晩年の作品とされているが、私の心の扉が開いていくような感触だった。
自然光での鑑賞がこれほど優しい空気を包むものなのかと思う。
白内障のために視力をかなり失っていたと言われている画家の恐るべき情熱が、その作品に
刻まれて、先日のマティスも然り。
次の作品も衝撃的だった。
ウォルター・デ・マリアの「見えて/見えず 知って/知れず」
(HPより拝借)
他にジェームズ・タレルの光アート。
私の目も心臓も脳もキラキラ、ドクドク、ガンガン。
五感が全てフル稼働。
建物と作品がピッタリ、融合している。
作品数は少ないけど、十分満足した。
カフェで瀬戸内海を眺めながらいっぷく。
この島の最も代表的なものは…
夫が偶然見つけたこんなものも…
こんな小さな島に世界中の人が訪ねて来ている。
芸術の力ってすごいと思った。
翌日、最終日は高松市の栗林公園へ。
中学生の頃、来た事があるけどその頃の私には残念ながら何の感動もなかった。
歳を重ねた今の私がどんな思いを持つのかとても興味深かった。
文化財庭園として日本一の広さを誇る。
回遊式庭園として、池泉や築山などを配し、園内を散策しながら多彩な景観を楽しませる見事な庭園。
広大な庭園の手入れが行き届いているのも素晴らしい。
手入れが行き届いていると言えば、高松市内もゴミを見かける事がなく、日本には珍しく自転車道と歩道を広めに設定されていて感心した。
ヨーロッパでは当たり前だけど、日本はまだ車道に申し訳ない程度の自転車道で、殆ど歩道を通行しているのが現状。
こういう街は行政と住民の意識が高いと思う。
この後、市内の美術館を2ヶ所鑑賞した。
香川と言えばこれを食せず帰るわけには行かず…
こうして身も心も満たされて機上の人となった。