今年も私のお気に入りにスポットに見事な枝垂れ桜が咲いた。

 

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やや急いで、駅に向かい久しぶりの友人と再会した。

 

 

このご縁も不思議。

 

 

かつて大阪転勤時代、子供のスイミングスクールで出会った。

週2回のレッスンで、ガラス越しの我が子の姿を見ながらなぜか波長が合うおしゃべり。

それも1年足らずで彼女の方が先に東京に帰った。

 

 

彼女の住所を聞くと、なんとそのお隣さんは私の結婚式の主賓として参加していただいた当時国務大臣だった人だった。

 

 

会っていた回数も多くないのに、思い出はたくさん。

 

 

先ず、幼児を抱えた子育て真っ最中に、当時大人気だった金子由香里さんのディナーショーに招待して頂いた。

 

 

大阪のホテルで素敵なシャンソンとお料理。

私のディナショーデビュー。

夢のひとときだった。

 

 

 

あの頃の忘れられないエピソード。

 

当時、うちの兄妹のケンカが始まりだし、私は一計を案じた。

5歳の息子に

「あなた達は喧嘩ばかりで仲良くできないから、Mちゃん(娘)には可哀想だけど、Iさん(友人)にもらってもらいましょう」

と、言った。

 

息子は

「お願い!これから仲良くするから、可哀想だからそんな事しないで!」

と言うと…想定していた。

 

 

ところが!

 

妹に向かって

「Mちゃん、よかったね。

Iさんは優しい人だから、よかったね」

 

 

はあ?

まるでコントの世界。

 

 

 

 

彼女が帰京してからは、たまに手紙のやり取りで、そのうち年賀状だけになった。

 

夫の東京勤務で私も大阪を離れ、子育てが一段落した頃の年賀状で

「会いませんか?」

というながれになり、10数年ぶりに会った。

 


 

そうして、また都内での女子会が始まった。

 

 

都内の名店を網羅している彼女とどれだけ美味しいお料理を堪能したことか。

お料理ばかりでは無く、お喋りの途中、話の流れで何気に彼女が三好達治の詩を誦じたことも。

 

 

太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。

次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

 

 

 

その語らいは学生時代を彷彿とさせ、とても懐かしく幸せな気分になった。

 

 

 

コロナ禍で、高齢の母親と同居する彼女に、会うことは憚れ、ようやく再会が叶った。

 

 

 

今回は彼女のホームグランドである自由が丘で、お勧めのランチを頂き、スイーツのお店でおしゃべりに花を咲かせた。

 

 

友人は私の欠けたものを気づかせてくれる。

 

さりげない心遣いに驚かされる。

 

 

 

帰りにパンコンテストで世界一になった九品仏の「Comme'N TOKYO」のパンを頂いた。

 

 

 

歳を重ねて来て、平凡ではあったけど、こんなにも豊かな思い出を数多く私は与えられて来たという事に感動した1日だった。