私はファッション、グルメと共にこの国に敬意を払うものに人生を謳歌するフランス人の国民性。
最も顕著に示すのがシャンソンだ。
フランス人ほど「人生」というキーワードを日常的に口にする国民はいないと思う。
玉村豊男さんの著書『今日よりよい明日はない』の中に
フランスの「ワインと女は古いほどよい」という諺を紹介していたのを以前のブログで紹介した。
先日読み終えた本。
著者は40年近く外交官としてさまざまな国に勤務し、退職後フランスの修道会の老人ホームで10年間ボランティア活動した。
老後を楽しみにするフランス人。
老後に不安を覚える日本人。
ジョークはエスプリ
高齢期の性愛をタブー視しない
老いは「熟した果実」であり高齢期は「人生の実りと収穫の秋」
老後になってもジョークを忘れず、ときめきを持ち続ける恋愛大国。
「人生は美しい C'est beau la vie」
と叫び続け自分達を鼓舞する呼びかけに使っている。
「一番よいスープができるのは古い鍋の中である」
という老いを賛美、自負する諺。
心の持ち方次第で、人は誰もがその美しさを最後まで紡ぎ出す事ができる
フランス人は年を重ねたからこそ見える人生の素晴らしい景色があることをよく知っている。
フランス人の中にも勿論、若い人を好む人もゴシップを好む人がいないわけではない。
それはどこの国にでも、そう。
しかし明らかな相違は投票率。
フランスは成熟した市民社会が出来上がっている。
フランス人はテレビより新聞を好む
我が国のくだらないバラエティ番組や時間の無駄と思える薄っぺらなドラマの数々。
果たしてこういう番組が無くならないというのはやはり視聴者がいるから?
投票率の数字がその国のレベルを示していると思う。
日本の今の政治家は余りにも酷すぎる。
有権者の意識の低さがこの結果なのだ。
"成熟した社会"
今の日本は真逆で幼稚な社会。
最後にこの言葉は胸に刺さった。
本当の老いとは「学ばない」こと