最近読んだ本。
森沢明夫は去年から17、8冊読んで、ちょっと使い回しのセンテンスが気になり、休んでいた。
しかし、去年予約しようと思っていた一冊を見つけ、ページをめくってみた。
やはりこの人のストーリーは優しさの空気が漂い「いいなぁ」と思う。
読み進んでいく中に、目に止まる一文があった。
自分の人生を愛せないと嘆くなら、愛せるように自分が生きるしかない。
他に何がある?
10年以上も前のブログにこんな詩を書いていた。
もうひと昔も前なのにこの一文に出会い、自分のこの詩を思い出したのだ。
きっとこの頃の私は、自分の人生を振り返ってみてまんざら悪くないと思っていたのだと思う。
中にはどうしても自分を愛せないという人はいるだろう。
私は自分を愛するというより、この世に生を受けてさまざまな人々と出逢った自分の人生を愛したいと思った。
このブログの一年前に父を送ったあの頃。
父がよく
「出会う人に恵まれた」
という言葉を口にしていて、自分も同じ思いが重なったからだと思う。
人生の価値を決めるのは、その人に起こった事象ではなくて、その人が抱いた感情なのだ。
今朝のニッコウキツゲは一段と元気よく咲いていた。
1日だけの命を思いっきり誇らしげに。