先週末、夫の久しぶりの宿泊出張で姉の家に出かけた。
普段、ラインや電話でしょっちゅう話しているから、ご無沙汰感はないけど思えば会うのは1年半ぶりだ。
向こうも
「来て、来て」
と歓迎してくれる。
やはり女きょうだいの気安さ。
私の来訪をあんなに楽しみにしてくれるなんて。
つくづく幸せを感じる。
姉に続き、兄、私と全員が東京の学校に行った時、
「一人ぐらい近くに置いて置けばいいのに」
と母に言った人がいたそうだが、母はきょうだいが一緒にいた方がいつでも会えて助け合っていけるからいいと言ったそう。
自分の寂しさを堪えて…
「お昼用意しているからね」
との言葉に早々と出かけた。
最寄駅に早めに着いたのに、姪はもう車で迎えに来てくれていた。
15分ほどで到着。
ただただ、その広さに驚き。
まるで、外国のよう。
何度も来てる姉がアオサギを見せたいと、案内しようとするけど彼女の入る場所と駐車場が全く違うため迷う。
それに輪をかけて姉のあまりの方向音痴に姪と大笑い。
何度もすれ違う人に道を聞く。
「東京の人って意外と親切だね」
楽しい夕暮れの散歩を終え夕食はしゃぶしゃぶ。
彼女ご自慢のごまだれと松坂牛。
「通常牛肉の脂は体に良くないって言われるけど、この肉は餌が特別だから大丈夫よ」
うーん、美味しい!
そして、真夜中までノンストップトーキング。
思いっきり笑って、お喋りして…
翌日の朝食はホットサンド。
ミネストローネは鶏ガラからの美味しいスープと濃厚なトマトジュース。
彼女の料理は決して手を抜かない。
姪が「うちは冷凍食品を使ったことがないって言ったら友達に驚かれた」と言ってた。
美食家な義兄のおかげで高級料理も沢山食べに出かけて行ってたけど、完璧な料理を求められた事で姉はずっとストレスを抱えて台所に立っていたらしい。
それが今、自由に好きなものを作れる事で料理が楽しくてしょうがないという。
翌日、見送ってくれた姉の顔が一瞬泣きそうな表情になった。
そういえば前回も
「小町ちゃんが帰った後、無性に悲しくなった」
とラインを送ってきたっけ。
夫、弟、大学時代の友人、と数年のうち次々大事な人を送った姉にとって残された時間は長くないと痛感していると思う。
それは私も同じ。
しかし彼女の家から帰ってくると、いつもいろんなエネルギーがチャージされる。
もっと生活を豊かに、おしゃれに、楽しく…と。
家に帰ったら娘に
「随分、おしゃべりして笑ったでしょう」
と言われた。
「声がかすれているもん」
そのかすれは2日間治らなかった。