この国の戦争の爪痕は以前より影が薄れていました。
弾痕が残る建物は、次々と新しく建てかけられ復興は着実に進んでいます。
その中で最も象徴的なものは…
スタリモスト。
16世紀に建てられた美しい造形的なアーチを描く石橋です。
この時代の建築技術にも驚かされます。
この橋が爆破されたのは1993年。
その後復興工事が行われ、2004年完成。
翌年、国内初の世界遺産に登録されました。
以前訪れた時と変わらず、このパフォーマンス。
チップが貯まったら飛び込むというシステム。
なかなか飛び込まないので、取り敢えず記念写真。
この人たちも
「まだかよ」
シャッターチャンス、ややはずれ。
ランチはベストポジション。
ますます観光化していたモスタルの町でした。
昼食を終えた後、首都サラエボへ。
サラエボって地名は大抵の人はご存知のはず。
1984年冬季オリンピックの開催地です。
わずか6年後に紛争勃発。
この街にもその爪痕を目にしました。
しかし、こんな風景も。
サラエボって聞くともう一つ浮かぶキーワード。
社会の教科書に載っていた、サラエボ事件。
1914年オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子夫婦が、セルビア人の青年に銃で暗殺され、当時オーストリア領だったボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボを視察中に起こった出来事だったため、「サラエボ事件」と呼ばれています。
こうしてオーストリア=ハンガリー帝国は、1914年7月28日、セルビアに宣戦布告。「第一次世界大戦」が開戦しました。
ここがその事件現場。
隣は市庁舎。
この街の名産、金銀細工。
夕食のレストランで、私が何気に
「写真とってもいいですか?」と
お姉さんに言ったら、
「もちろん!」と快くOK。
すると、もう一人のお姉さんは、夫に
「一緒に」
と声をかけ、このポーズ。
随分ニヤけた表情デス。
この子たちも、いずれ・・・?
こうしてサラエボの夜は更けていったのでした。