こ、これは・・・

 

目から鱗です。

 

私自身は、ふるさと納税をしている人が周りに多少いるものの、興味はあっても手を出したことはありません。

 

「手間を惜しまなくて頑張ってるな~」くらいにしか思ってませんでした。

 

しかし、しかし。

 

社会の仕組みを歪ませてしまう、純粋ではない仕組みであるという点。

税の存在意義、国家の役割、これは捨て置けない恐ろしい存在です。

国民の善意を利用した詐欺まがいのシステムですよ。

 

結果的に、ふるさと納税で誰が得をしているかというと、ポータルサイトとのこと。

根本的にふるさとを活性化したいなら、インフラ整備に力を入れたり、もっと他の方法があると。

そしてそれは国民が寄付をすることで賄うことではなく、国家が財源となってやるべきであると。

この辺は、もう、藤井先生の十八番ですが。

 

返礼品も人気の高いものに偏ってしまい、市場のバランスが崩れ。

寄付者の住いの税収はガッツリ減り、住いのサービスの質が落ち。

本来しなくていいはずの事務仕事が増え。

節税対策したい高所得者達の水抜きが出来なくなり、格差が広がり。

それを高みの見物で責任放棄の国家がますます甘んじる。

 

それぞれ、おのおのが、置かれた立場の役割を果たして、今住んでる住所に貢献していくべきなのではないでしょうか。

よほど強いふるさとへの気持ちがあるなら、住民票をふるさとに置けば良いのでは。

 

今、自分が住まわせてもらっている場所に居ながら、よその自治に干渉する形って、どうなんでしょう。

内政干渉はいけないと、教わった気がしますが・・。

 

「ふるさと納税やってないの?損してるね!」

 

なーんて寝ぼけたこと言ってる場合じゃありません。

恐ろしい未来に繋がりつつある、システムです。

健全な国家の崩壊ですよ。今更だが。

 

 

室伏謙一さん「お金の奪い合いをするのではなくて、地方公共団体が連携して地方交付金を増やすことを国に言わなければいけない。ふるさと納税に過剰に力を使うのではなくて、もっと国の財政出動を増やす方向に力を使って頂きたい。」

 

森井じゅんさん「寄付というものが良いものかどうか考えてほしい。本来国がするべきことを寄付で賄うようになると、自治でなくて資本家の統治になってしまう。」

 

室伏さん「国が寄付を促すということは、責任放棄、店じまいを始めているに等しい」

 

森井さん「寄付をする資本家が発言力、力を持つ、という時代がすぐそこにあります。資本家が統治することの何がいけないかというと、等しい一票が等しくなくなってくる。資本家に媚びていかなければいけない世の中になってしまう。本来税制と言うのは、資本家から力を抜く役割を持っているのに。」

 

 

国家はお金を出すべき、と、三橋さんも、藤井さんも、少なくとも10年以上は声を上げておられますが。

 

いやー怖いわ。

 

ふるさと納税で地方応援して節税してるつもりが、偏った企業だけが潤って結果ますます地方が衰退し、元住所の自治サービスは質が落ち、「2000円なら買ったけど10000円じゃ買わない」と物の価値を見定める目を失い、資本家に統治される未来が待っている・・・

 

いや、怖すぎるでしょ。

 

 

というか、森井じゅんさん、おもろいな!

将来政治家になってそう。お友達になりたいなぁ。