以前、1年4ヶ月前にも少しご紹介しましたが、約1年の延期を経て、2月12日~2月24日にかけて、第5回高松国際ピアノコンクールが開催中です。

 

 

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例年ですと3月の開催だったので、うっかりしており、気づいた時には第3次審査の1日目を迎えてしまっておりました。

早速、ライブ配信を見てみますと・・・

 

 

 

ん?

高松国際ピアノコンクールの特色でもある、第3次審査のひとつの弦楽との演奏で、チェロを演奏している男性・・確か藝大の河野先生では?

 

確認してみたら、間違いなく、藝大教授の河野文昭氏で、ヴァイオリンも同じく藝大教授の玉井菜採氏、ヴィオラも藝大教授のかたではありませんか!!

 

 

 

しかも、チェロ奏者として、青柳晋さんの盟友?の長谷川陽子さんまで、加わっておられるではありませんか!!

 

しかも、いつの間にやら、藝大名誉教授の植田克己先生まで審査員に加わっておられる様子。

 

 

 

びっくり仰天しつつ、しばらく河野氏の奏でるチェロの音色に耳を傾ける・・・

 

う、うまい!! 

 

当然と言えば、当然なのでしょうが。

 

藝大と言えば、私は、ピアノの師匠が教えてくれた、ブラームスの「ホルン三重奏」という作品を聞きたくて、マイナーな作品のためになかなか聴く機会を得られないために、過去に2度、この曲を聴くために藝大に足を運んでいます。

この作品では、ピアノを藝大生、ホルンとバイオリンを藝大教授陣が担当し、だいたいピアノの藝大生が苦しみの表情で弾き終え、バイオリンの松原勝也氏とホルンの日高氏がとても楽しそうに演奏をしている・・という印象なのですが、松原勝也氏のヴァイオリンがとても艶のある色っぽい音色で、すっかり虜になってしまっている私です(;'∀')

 

 

因みに、藝大のアーカイブよりご紹介。

 

●ブラームス ホルントリオはこちら。

東京藝術大学奏楽堂シリーズ ピアノ・シリーズ2015「音楽の至宝」Vol.3 ブラームス 室内楽のよろこび 第1回

ブラームス:《ホルン三重奏曲》変ホ長調 Op.40
 ホルン   :大野 雄太
 ヴァイオリン:玉井 菜採
 ピアノ   :坂井 千春

 

 

●松原勝也さんのヴァイオリはこちら。

ピアノシリーズ2014「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第3回「傑作の森」

《ヴァイオリン・ソナタ第7番》 ハ短調 作品30-2
  ヴァイオリン:松原 勝也  ピアノ:有森 博

 

 

●高松国際ピアノコンクール副審査員長の青柳晋氏と松原氏の共演はこちら。

東京藝術大学奏楽堂シリーズ ピアノ・シリーズ2015「音楽の至宝」Vol.3 ブラームス 室内楽のよろこび 第2回

《ピアノ四重奏曲 第3番》ハ短調 Op.60
 ピアノ   :青柳 晋
 ヴァイオリン:松原 勝也
 ヴィオラ  :市坪 俊彦
 チェロ   :中木 健二

 

 

●坂井千春氏の弾くベートーヴェンのピアノソナタ第18番もいいですよ。

ピアノシリーズ「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第2回「ウィーン時代中期」

ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 作品31-3
 ピアノ:坂井 千春

 

 

●高松国際コンクール副審査員長の青柳晋氏の、ベートーヴェンのピアノソナタ第17番はこちら。

ピアノシリーズ「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第2回「ウィーン時代中期」

ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2「テンペスト」
 ピアノ:青柳 晋

以前、書いたと思いますが。

リスト弾きのベートーヴェンが微妙と思う気持ちは、やはり変わらずです。

青柳晋氏が自ら仰っておられました。ベートーヴェンをやってきていないので良さがわからない、と。

確か40歳前後あたりの年齢で初めて取り組んだとかのお話だったかと。

プロのピアニストで、リストが弾けるのに、ベートーヴェン弾いてこなかった人なんているの!?

 

そんなことあるの?みたいな感じですが、こちらの17番は青柳晋氏のリサイタルでも聴きましたが、リストを弾いている時のような酔いしれた雰囲気はなく、「ん?」となってしまったのでありました。

とは言え、あれから数年経っておりますし、最近はまた変化がおありかもしれません。

ひとつ言えるのは、常人では理解できないことですが、割と簡単に、リストのような難しい演奏でも、指が回ってしまう天才が存在するのだということですね。羨ましい限りです。

しかし、だからと言って、指が回らないから良い演奏ができないかというとそうでもないのが、音楽の面白いところだと思います。

 

●こちらも、青柳晋氏の弾くベートーヴェン ピアノソナタ。第30番です。

ピアノシリーズ2014「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第4回「ウィーン時代後期」

《ピアノ・ソナタ第30番》 ホ長調 作品109
  ピアノ:青柳 晋

テンペストより楽しそうかな?と思うのは、私だけでしょうか。

 

 

●審査員に加わった様子の、植田克己先生の演奏はこちら。

ピアノシリーズ2014「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第4回「ウィーン時代後期」

《ピアノ・ソナタ第32番》 ハ短調 作品111
  ピアノ:植田 克己

こちらも会場で拝聴いたしましたが、最後のトリルのキラキラは、とても美しかったです。

 

 

●お気に入りの、伊藤恵さん。

ピアノシリーズ2014「音楽の至宝」Vol.2 ベートーヴェンのソナタ 第3回「傑作の森」

《ピアノ・ソナタ第21番》 ハ長調 作品53 「ヴァルトシュタイン」
  ピアノ:伊藤 恵

「過去の作曲家たちが、素晴らしい作品を遺してくれたことに、心から感謝している」と仰る伊藤恵氏。

その心は弟子の北村朋幹氏にもしっかり受け継がれている様子ですが、シューマン弾きの彼女、ベートーヴェンも良いのであります。比較して申し訳ありませんが、青柳さんとは理解と愛の深さが違うなと、思ってしまいます。

ベートーヴェンに対する苦手意識は青柳さんご本人が最も知っておられると思いますが、審査員に加わった松本和将さんはかなりのベートーヴェン弾きなので、とてもバランスは良いのではないかと思います。

お二人が仲良しで嬉しいです。

 

 

閑話休題。

 

すっかり話が逸れました。

第5回高松国際コンクール。

私が存じ上げているかたは青島周平さんのお名前くらいでしかありませんが、世界から集まった新鋭の、豊富な演奏を聴くことができますので、興味のあるかたは是非、配信を聴いてみてください。

ショパンコンクールのような異常な演奏レベルには、やや次いでしまいますが、ショパン以外にも様々な作曲家の作品が聴けること、室内楽との共演など、ショパンコンクールとはまた一味も二味も違った楽しみ方があります。

本選は、ラフマニノフに寄ってしまっていますが、ベートーヴェンとサンサーンスも選曲しているコンテスタントがいるので、楽しみですね。

 

しかし、音大教授陣の演奏をバックにピアノを弾けるなんて、贅沢の極みだと思います。

 

それを同時配信で楽しめる私も、贅沢の極みです。はい。

 

育児をしながら同時進行で傍ら聴けるなんて、奇跡です。はい。

育児しながらなので、潜在意識拝聴です(涙)

 

幸せですね。すみません。

 

感動をありがとう。

 

ちょっと早い?