ねこ太(中3)は、
ただいま受験生のようなのですが、
どうにも勉強が嫌いなようです。
ほんとに嫌いなようで、
毎日朝30分、夜1時間やろうと私が決めているのですが、
今週二度ほど
「今日は学校で宿題を終わらせてきた。
だから夜は30分でいいと思う」などと言いだし、
「部活もなくて4時に帰れるのだから、
1時間くらいできるでしょう。
来週テストなんだし。」
と、やいのやいのと親子喧嘩となりました。
戦艦の名前とか戦闘機の名前とか戦車の名前とか、
そういうどうでもいいことは
毎日図鑑を眺めてお勉強しているのですが。
で、ミリタリーがお勉強に結びつく出来事があったので、
こんなことはめったにないので、
記しておきます。
ねこ太が好きで読んでいる漫画、
「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし」シリーズの3巻
「戦時中の軍隊の真実編」を読みました。
「日本人傭兵の危険でおかしい戦場暮らし 戦時中の軍隊の真実編」
傭兵としてミャンマーやアフガニスタン、ボスニアヘルツェゴビナなどで戦ってきた
高部さん(自衛隊出身者)の体験談を漫画にしたものです。
1巻、2巻は、
へーそうなんだーと知らないことを知る楽しさもあったのですが、
3巻は「戦時中の軍隊の真実編」は、
知らない方がよかった、
あまり知りたくはなかった
ということも少々登場します。
素人(私)的には、
傭兵から見た
ロシアのウクライナ侵攻や、
安倍元首相襲撃事件に対するコメントが興味深かったです。
お勉強になった部分としては、
傭兵は、東欧やアジアなど様々な国からやってきていて、
英語が母国語じゃない人も多く、
英語でのトラブルが起こるという話。
英語圏の人が、
「They could be enemy」
と伝えました。
英語が得意じゃない私は習った記憶がないのですが、
このときのcouldは、
敵かもしれない。でもそうじゃないかもしれないというあいまいな意味のようです。
この助動詞couldを理解できなかった非英語圏のたちが、
「敵だ!」と受け取って対応してしまい、
「敵じゃなかった」ことで喧嘩が起こってしまいます。
で、指揮官は、
危険度順に、
They must be enemy 敵に違いない。
They should be enemy 敵のはず。
They may be enemy 敵かもしれない。
They could be enemy 敵かもしれないし、そうでないかもしれない。
この4つのフレーズのみを使用可とし、
それ以外の助動詞の使用を禁止します。
しかし、戦場で咄嗟の判断が迫られたときに、
この4つのどれが適しているか瞬時に判断できず、
それはそれでうまく機能しません。
そして、最終的に、
enemy red 敵に違いない。
tank yellow 戦車のはず。
trap blue 罠かもしれない。
enemy green 敵かもしれないしそうでないかもしれない。
と危険度を色で表現することでうまく機能するようになりました。
めでたしめでたし。
ちょっと笑える話なのですが、
実際に命がかかった現場で、真剣に話し合ってでた結論のようです。
英語が苦手なねこ太、
They could be enemy を始めて知り、
そして助動詞の使い分けを覚えました。
ミリタリー本が初めて勉強に役に立ちました。
こちらもめでたしめでたし。
1巻から読もう!