バタバタした毎日を送っています。

今日と明日はねこ太(中2)の定期テストです。

 

テスト前だというのに、

週末ねこ太は風邪をひき、

あまり勉強できませんでした。

今月は、

季節労働の駅伝大会3連発(宿泊含)があったので、

あんまり期待しないでおきます。

 

ただ、

社会が近代史

理科が電気で、

ここは得意な分野なので、

理社だけはいける気がします。

(やっぱり期待しているのかしら)

 

 

話は変わりまして、

ねこ太は幼少期から、

警察モノのドキュメンタリー番組が大好きです。

特番の季節になると、

我が家の録画リストはこればっかりになります。

 

フジテレビ「逮捕の瞬間!警察24時」

テレビ朝日「列島警察捜査網THE追跡」

TBS「最前線!密着警察24時」

日本テレビ「全国警察追跡24時」

テレビ東京「激録・警察密着24時」

 

各局やっているということは、

結構人気なんでしょうね。

 

たまに一緒に見ますが、

呆れるほどに、

どうしようもない大人がたくさん出てきます。

 

そして今回ねこ太が読んだのは、

刑務所の食事に特化した本。

 

「めざせ! ムショラン三ツ星 

刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります」

 

 

 

刑務所の食事は誰が作っているかというと、

受刑者たちです。

でも受刑者たちは、

基本的には料理ができない人ばかり。

 

なので、栄養士さんが受刑者たちに料理を教えます。

栄養士は、

レシピを考えるだけではないのです。

 

この本は、栄養士として

よく知らずに刑務所に就職してしまった女性のエッセーです。

 

就職の際、

説明を聞くうちに、

しまった。断ろう。とも思いますが、

シングルで二人の子どもを育てながら、

住宅ローンもあるという、

背に腹は代えられない状況だったのです。

 

栄養士さんが

料理のできない男子たちに、

我が子のように丁寧に料理を教えてあげるのですが、

いつもトラブルがつきもので、

それが結構楽しいです。

 

料理は刃物や火を使うので、

素行のよいエリート受刑者しか担当しません。

皆、マジメで、

ほうれん草は、硬い茎の方を下向きに茹でましょう。

などと言うと、

皆、「ほほう」と言いながらメモを取っているのだとか。

 

おもしろいのがダメなものがいろいろあること。

バナナは、皮でたばこを作る人がいるからダメ。

みりんはアルコール分が高く、こっそり飲む人がいるからダメ。

アルミホイルはコンセントに刺して火を出す人がいるからダメ。

串やつま楊枝は武器になるからダメ。

 

規制が多いうえに

1日3食で一人520円。

これでメニューを考えるのもたいへんです。

 

娑婆の味であるカップ麺が食べたくてしょうがない受刑者のために、

年越しそばをカップ麺にしようと数年ががりで調整したものの

許可が出ず、

そこへコロナが流行し、

炊事場での調理ができない事態に備えてカップ麺を購入し、

ついに実現する話なども楽しかった。

 

刑務所は、

罪を犯した人に罰を与える場でもありますが、

反省し更生し、

刑期を終えた人が、

うまく社会でやっていけるようにする場でもあります。

いろんなトラブルを乗り越えて、

料理を通して、

受刑者が人として少しずつ成長する姿が見えてきます。

そして気が付けば卒業していきます。

彼女のおかげで救われた人もきっと多いことと思います。

 

ねこ太は、

ドーナツが「極うまドーナツ」って名前だったことで喜んでいました。

 

刑務所関連の本や漫画の中では、

珍しくなかなか楽しい本でした。

来年の読書感想文候補です。