きのうの「ムーミンパパ海へいく」の感想の続きです。

 

 

昨日はムーミンパパはパワハラ夫であるという話を書きましたが、

今回はその他の家族についてです。

 

 

リトルミイ(上のイラストの中段右端の赤い服の女の子)は、

孤児という設定のようですが、

あるときムーミン一家の養女として迎え入れられます。

 

そのリトルミイと言い争いをしたムーミンが、

「養子になったからって調子に乗るなよ」

と捨て台詞を吐くシーンがあります。

(捨て台詞は父親譲りのようです)

 

リトルミイは口が悪く、

喧嘩の原因を作ります。

でも、言っていいことと悪いことがある。

上のセリフは完全にNGだと思います。

 

息子の学校の学区には、

児童養護施設があって、

施設の子がクラスに2~3人います。

学校で特に先生から言われたわけでもないのに、

同級生たちは誰一人として、

彼らの出自について話題にしないそうです。

いじわるを言う子もいません。

言ってはいけないことだと、

子どもたちは皆知っています。

 

にも関わらずムーミンは孤児であるミイに対して、

「養子」という言葉をいとも簡単に口にします。

 

ムーミンは、

性格がねじ曲がっているのではと思う場面が今回何度となくありました。

パワハラ父さんのせいで、

子どもの性格まで歪んでしまっているのでしょうか。

 

触れたものを凍らせてしまう妖怪のような高齢の女性がいます。

ムーミンの世界は、

すべての登場人物が妖怪のようなものなので、

この女性が特別におかしいわけではありません。

ただ、過去に何かあったのか、

生まれつきなのかわかりませんが、

哀しい運命を背負って生きているのです。

意図的に誰かを傷つけたいわけではないようです。

 

ムーミンはその高齢女性に向かっても、

「お前なんかのためにカンテラを灯すもんか!」みたいな捨て台詞を吐きます。

ちょっとまとわりつかれて迷惑だったのは事実です。

でも他に言い方はなかったものでしょうか。

なんかムーミンが嫌いになってきました。

 

リトルミイはリトルミイで、病んでいます。

ムーミンが素敵な広場を見つけて秘密基地にしようかと思っていたら、

蟻がいっぱいました。

それをミイに話すと、

「私がなんとかしてあげる」と言い、

灯油をかけて蟻をすべて殺してしまうのです。

 

それから、

ムーミンが広場に行くと、

手作りの十字架がたくさん刺さっていました。

リトルミイは鳥のお墓だと言います。

鳥の骨を見つけたから埋めただけだと言いますが、

ムーミンは殺したに違いないと内心思っています。

殺すシーンはないのでわかりませんが、

身近にいるムーミンがそう思うのなら、

たぶんそうです。

 

最後にムーミンママ。

長年、

ムーミンパパからのパワハラ(モラハラ?)を受け続けた結果、

心を閉ざし、心の中に逃げ場所を作っています。

灯台の中の壁に、

お花や木や森の絵を描き、

嫌なことがあれば、

その森に逃げ込みます。

その森(絵に描いた森)の中にいると、

同じ部屋にいるモラハラ夫であるムーミンパパに見つからないのです。

どういうことでしょう。

何かの病気でしょうか。

 

その他、スナフキンをはじめ、

おかしな人ばかり。

子どもの頃は楽しいと思っていた一家が、

実は家庭崩壊していて楽しくない一家だったと、

今回初めて知りました。

 

ちょっとショックを受けたため、

感想が長くなってしまい失礼しました。

ショックすぎて、

読まなければよかったなと思うほどです。