うちに、「レース鳩0777(アラシ」という漫画があります。

表紙が見るからに昭和です。

 

 

昭和40年代、もしくは50年代に、

少年チャンピオンに連載されていたのだと思います。(たぶん)。

 

20代のころ、会社の先輩たちと飲んでいたとき、

子どもの頃に好きだったテレビや漫画の話になり、

先輩たちが、この「アラシ」で大盛り上がりしたのです。

で、読みたくなって探してみましたが、絶版でした。

 

しかし、あるとき、復刊ドットコムというサイトから復刊されました。

絶版になっている本について、

ある程度の人数が「購入する」という意思表示をすると、

出版社に交渉してくれるというサイトでした。(今でもあるのかな)

 

購入して、読んでみたら、

大人が読んでもかなりおもしろいのです。

続きが知りたくて、

睡眠時間を削って読みました。

 

何年か前、

ねこ太の友だちのお兄ちゃん(当時小4)にも読ませたら、

やっぱりおもしろいおもしろいとハマってくれました。

挿絵や時代背景は明らかに昭和ですが、

時代を超えて読み継がれる物語でした。

 

小学生の男の子がある日、怪我をした鳩を拾います。

よく見ると普通の鳩と違います。

レース中にケガをして落ちてきたレース鳩だったのです。

そこから少年もレース鳩の世界にのめりこんでいきます。

レース鳩って何?

レース鳩のレースってどんな競技をするの?

レース鳩はどうやって飼うの?

すべてのHowToが詰まって、

少年の成長や、鳩レース仲間との友情や人間ドラマがあり、

後半は、少年ではなく、鳩自体が主人公となるため、

過酷なレースを鳩の気持ちになって体感できるという

盛りだくさんで感動的な動物漫画です。

しかも、地理や気象などにも詳しくなります。

(レースの進路地域のみですが)

 

最後の長距離レースは、

北海道の函館から東京の家を目指します。(鳩が)。

悪天候で仲間たちが次々と死んでいく過酷なレースです。

手に汗握る戦いです。

そもそも、函館から放された鳩が、

東京の家に帰れるってこと自体がすごくないですか?

 

息子も4年生になったときに、「アラシ」デビューしました。

14巻もある壮絶なレース鳩の物語。

淡々と読み、うんおもしろかったよと。

見るからにドはまりという感じではなかったので拍子抜けでしたが、

漫画などは、

親が強引に勧めるものでもないですし。

 

私がアラシを貸した友達、みんなハマってくれたので、

ねこ太と感動を共有できなくて、

ちょっと残念に思うまちこでした。