ちょいちょい漫画に説明文が載せられていて、本当に細かい!
一話一話に、ワインの物語があって、畑の歴史や生産者の想い、売却されオーナーが今度は実際に雇われることになり、愛情を込めたワインになったりと本当に奥が深い。
到底覚えられない知識がこの漫画には入っています。
迂闊にワインの世界には踏み込まないな、と思う今日この頃です。
ただ、デキャンタをする意味を知りました。
ワインもそのままでは臭い物があって、その臭いを飛ばすためにデキャンタが必要なのですね。
これは飲み方も沢山あるから、本当に詳しくないとワインは楽しめないのだろうな、と思いました。
この漫画のおかげで、ワインによって話が弾むことで素敵な時間を過ごせるのだな、と理解が進んでいます。
日本のワインは昔良くないとされていたのは、戦争の時に潜水艦や魚雷から発せられる音波をキャッチする水中聴音機のために酒石酸の結晶をワインから抽出していたようで、沢山のワイン樽の中から酒石酸の結晶をとられちゃいました。ワインのダイアモンドと言われるのだとか。偶にコルクを抜栓した際に内側に白くついているのが、カリウムやカルシウムなどの結晶でそれを酒石酸の結晶と呼ぶようです。見た事がないけど。
しかし、その酒石酸の結晶を樽から失ったワインは途端に不味くなってしまうのだそう。
科学的に酒石酸が合成する方法を発見されるまでは、日本ではワインの樽から酒石酸を採取していたので、その影響で日本のワインは不味いというレッテルが貼られたんだそう。
そもそも日本のワインが不味いと言われていた事すら知らなかったけど。
今では日本でも素晴らしく美味しいワインもあるのだとか。
へぇ〜っとなります。
読んでると飲みたくなるので、こちらを飲みます。
私はこのワインを料理に使うのですが何度もリピートしています。偶に普通に飲みます。(一口だけど)抜栓して1ヶ月とか経っても、、、、笑笑冷蔵庫には入れてますよ!
確かCostcoで10ドルもしなかったと思うけど、お高いワインを飲むと更にハマるのかしら。
そして、もう一つ漫画からの情報。
日本のワインの歴史は実は紀元前からだったそう。
縄文時代、日本に稲作が伝来する前は、山葡萄などの果実を発酵させた果実酒が飲まれていたそうです。
長野県富士見町の井戸尻遺跡からは酒の仕込みに使われていたと思われる土器が出土したり、大館市の池内遺跡からは果実酒の濾過跡と思われる場所も見つかったりしているそうです。
日本で1番最初にお酒を造ったのは、コノハナサクヤ姫。でも、それはお米のお酒であって、古事記や日本書紀に最初に登場する古いお酒はコノハナサクヤ姫のお酒ではなく八岐大蛇退治の物語のお酒だそうで、それが八鹽折(やしおおり)のお酒、つまり果実酒だったそう。
ほぅ〜
そして、日本では縄文時代のワインの味が今も楽しめるそう。
北海道の十勝地方の池田町が災害や冷害により財政破綻した時に、丸谷金保氏が町長に就任しました。(昭和31年当時38歳)
昔から自生する山ぶどう以外に町にはなーんにもなかった。しかし、この町長が山ぶどうに目をつけてワインを作ることにしたようです。
この山ぶどうは、ロシア•アムール河に広く自生するアムレンシスという種だったそう。
失敗連続だったが、ブダペストのワインコンクールに初出店すると、銅賞を獲得します。
国際的評価を得たものの、殆どの日本人がワインなどを飲んだ事もない時代。
この後十勝ワインが知られるようになるにはかなりの歳月がかかりましたが、日本のワインの歴史のひとつの原点だそう。
と、漫画はここで終わりなのですが、
なぜ縄文時代の味なのだろう?
北海道に日本人が渡っていったのは、江戸時代だからアイヌの人が醸造していた?
そもそもその葡萄が縄文時代から自生していた証拠はあるのだろうか。
ロシアの種なら持ち込まれたはず。縄文時代に渡ってきた人が植えた可能性はあるけどそれは確定事項なのかしら。
最近の遺伝子検査でアイヌ人は縄文人の子孫ではなくオホーツク人と近いことが分かっているから、アイヌ人がいつから北海道にいたかですよね。
北海道に人が住みはじめたのは約二万数千年年前まで遡るそうです。ただ、アイヌ人がそのときから住んでいたとは限らない。民族の移動がかなり行われていたとされています。移動する民族がお酒を作ってたのかしら。
んー。
長野や秋田で古くから果実酒が作られていたのなら、北海道でも作られていた可能性があるけど、民族的には縄文人ではなかったから、縄文のお酒っていうか。あ、でも、縄文時代のお酒ってことか。
でも、やっぱりこのお酒を縄文時代のお酒の味と結びつけるのは、行き過ぎな気がするけど、そこは浪漫なのかな。
ワイン好きならご存知の事なのかな。
興味深いです。
それでは皆さま、素敵な一日をお過ごしください