新聞で報道されたものが本になった話ですが、
あらためてびっくりさせられる。
大雑把に要約すると以下のような話。
高確率でくるといわれていた南海トラフ地震は
実はその確率が「えこひいき」(水増し)されていた。
まず計算式がほかの地震と違っていた。
また元データもいかがわしいものだった。
なんでこんなことになったのか。
予算の獲得が決まっていたから今さら
違っていましたと、確率を下げるわけに
いかなかった。
既得権を得ていた人が反対したという話。
よくあることかもしれない。
地震を警戒すること自体、悪いことじゃない。
しかし、ほかの地域が確率が低いという誤った
イメージを与えた弊害は大きかった、と筆者は
指摘する。
南海トラフはきていない一方、各地に地震が
きたわけだから。
しかし、この本でも指摘している通り、地震の
確率ってなんなのという話でもある。
学者のみなさんが都合よく利用されていること、
もしくは御用学者がミスリーディングをして甘い汁を
吸っているという話がほかにあるのでは、と
思わずにはいられなかった。