今から約5年前、【町田ねこの会】が発足する半年前の出来事
その一件は、保健所にきた相談から始まった
市内Tに住むAさんのご親族から
「Aが末期ガンのため入院しなければならないが
部屋へ行ってみたら12匹の猫がいる、どうしたら良いのか」
このような相談だったかと思う
Aさんはアパートの一室に一人で暮らしていた
風のウワサでは以前他の地域に住んでいた時には、野良猫の手術をしたり、保護する活動をしていたようだが、そのことでトラブルになり町田市内に引っ越して来られたらしい
ご親族は23区に離れて住んでいるため、Aさんが町田市に移っても猫を家の中で保護しているとは思っていなかったようだ
当時はシェルターも無いし、保健所も預かることはできないので、のちに【町田ねこの会】のメンバーとなる数名と協力者でAさんが退院してくるまで、餌やりや掃除を交代でやることにした
2匹は何とかご親族の知り合いの方に預けることができたが、残りの10匹…
広いとは言えない二間に10匹…
多頭崩壊ーーー
このような現場に入ったのが初めてだった
私(Y)は、まだネット上にもそれ程多くの多頭崩壊現場が浮上してくることはなかったので
こんなに悲惨な状況を想像することができなかった
その強烈な臭いとゴミ屋敷とも言える荒れ果てた室内に
本当にここに人が暮らしていたのか…
ここで食事をして寝ていたのか…
信じられなかった
毎日、猫たちのトイレ掃除とご飯をあげてくるだけで精一杯だった
人に馴れていない猫たちの健康状態をチェックすることも出来ず、ある日コタツの中に4匹ほど入っている猫たちを覗くと1匹横たわっている猫がいた
抵抗することもできないその子をケージに入れ、病院へ運んだ
押しつぶされたのか、病気だったのか
助けることはできなかった…
1ヶ月半近くが過ぎた頃、Aさんが戻って来られても猫の世話はできない…と判断し
預かってくれる人を探し、なんとか全頭を
引き出した
その後ご親族の方から、Aさんは一旦退院されたがまもなく旅立たれた…とご連絡があった
その中で、代表Uの家に保護された
ジャムちゃん♀(当時10歳くらい)
〈一番手前〉
代表のおうちで他の猫たちと仲良く遊んだり
ご飯もいっぱい食べ、残りのニャン生を
自由に過ごしていた
そのジャムちゃんが4/1にお空へ帰って行った
代表が引き取って約5年…
日々の活動に奔走し
しばし頭の中から抜けていたが
5年前のあの時、あの状況、そしてあの猫たちを
改めて思い出し
あんなに悲惨な状況を生み出さないために
私たちに何が出来るのか、を
もう一度、考えてみたいと思った
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