マリーとルイは、町田市内のとあるお家(Aさん宅)の庭で餌をもらい、地域猫として暮らしていました。
しかしAさんのこの行動を快く思っていなかったBさんは、Aさんに嫌がらせをするようになり、とうとうAさんは、身の危険を感じて引っ越しをするに至りました。
Aさんの庭には、マリーとルイ以外にも数匹の猫たちがやってきていました。
何匹かは引っ越し先に連れて行くことができるのですが、全匹はとても無理とのことで、相談を受けた町田ねこの会のメンバーが保護ねこcafeの方にもお願いをしてやむなく保護をすることになりました。
「猫問題」から「近隣トラブル」に至るケースは、決して稀なことではありません。
「猫好きな人と猫嫌いな人とのもめごと」として簡単に片づけられる問題ではないと思います。
このことから大きな事件に発展していく可能性もあったかもしれません。
地域に住むのら猫を「地域猫」として生を全うさせるためには、いくつかのハードルがあります。
その中でも一番大変で苦労するのが、”近隣住民に理解してもらうこと”です。
「猫が好き。かわいそう。」という人ばかりではありませんから。
猫の被害で迷惑をこうむっている方にとっては、とてもじゃないけどのら猫に餌をやり続けるなんてとんでもないこと、と思っている場合が多いです。
では、どうやってのら猫を地域猫にしていくのか・・・・・
まずはのら猫の被害を受けている人や猫が嫌いな人によくよく話をして考えてもらうことから始めなければならないのではないでしょうか?
・のら猫を増やさないためには、不妊去勢手術を施す。
・処分して減らしていくのではなく産ませないことで減らしていく。
・手術後はその一代限りの生を全うさせる。
このことに共感までは得られなくとも、「のら猫が減っていく方向であれば・・」とうなずいてくれる人はいると思います。
Aさんにそこまでの余裕はなかったのでしょうか?
他に協力者はいなかったのでしょうか?
私たちが猫を保護する・・・その前に、
近隣トラブルで引っ越しまでしなければならなくなったAさんを救うことができなかったのが、残念でなりません。
地域猫活動をしていると、つくづく思います。
「猫問題」は、人間の問題、人間同士の問題でもあるのかもしれないと。
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