本大会へのボランティア参加は初めてである。今年で7回目となる同大会の初回に仕事の関係で訪れ以来である。初回はスポンサードしていた木戸愛選手が優勝するという縁起の良い大会でもある。
開催期間:2019年7月19日~21日
開催場所:イーグルポイントゴルフクラブ
ユニフォーム:ベストと帽子(Tシャツってどうなの?)
ボランティアユニフォームと帽子が支給された。ピン子の帽子にスタッフと書かれたTシャツ。他の大会と比較しても異彩を放つ(良い意味ではない)。ここで、スタッフと書いている意味を後で痛感する。ボランティアを「協力者」ではなく、「無償で使える労働力」としか思っていない事の証のように感じることが多い大会である。感想は、別ブログの感想編で書くとする。
大会概要:
7年目を迎える大会であるるが、賞金が最も安い大会であること、高額賞金3大会の直後で有力選手は休みに入ることと併せて、ゴルフトーナメントとしては盛り上がりに欠ける大会である。
天候は不安定ながらも、大きく崩れることもなく無事に開催されたのは良かった。何故ならば、ボランティア本部のテントが小さく、ボランティアを収容できる椅子の数がないため、雨が降ってしまうとボランティアはずぶ濡れを余儀なくされる環境であったためである。
東急エージェンシーが運営を請け負っていることから推察すると、トーナメントよりもタレントを使ったイベントと商品の在庫処分販売がメインのイベントであるようだ。ゴルフのギャラリーは少ない大会であるように感じる。
ただ、賞金は少ないが優勝すれば3年間のシード権が取れるため、若手選手にはチャンスの多い大会でもある。今大会では、黄金世代で昨年より目立ってはいたが優勝に今一歩届かなかった「小祝さくら」選手が初優勝した。良かった。
ボランティア業務:
ゴルフボランティアの業務環境としては、最悪の大会である。人気があるようではあるが、良い点は一つも感じられなかった。
有償のアルバイトの数は少なく、無償の労働力であるボランティアは徹底的にこき使われるのである。それも経費節減のため、総数が少ないため働き方改革が叫ばれる中、早朝5時から長時間労働を強いられるブラック環境でもあることを記載しておく。
なお、お笑いライブやモデルイベントは、毎日トーナメント終了後の夕方に実施され、ボランティアや一般ギャラリーは退出させられ別イベントとしての開催である。そのような意味でもボランティア参加の特典はない。
ユニフォームとドレスコード:
写真で見ていただくようにピンクの帽子とSTAFFと大きく書かれたTシャツ。恥ずかしくは、外では切ることができない。
アパレルメーカー?の大会としては、疑問の多いユニフォームである。
開催場所のイーグルポイントはじめ、各ゴルフ場のドレスコードには「襟付きシャツ、シャツはズボンにインする、Gパンはダメ・・・」などとのドレスコードが記載されていると同時に、ボランティア参加のドレスコードにも同様に注意書きがされている。
Tシャツでよいの?エリはついていないよ??アパレルメーカーなのであれば、参加したボランティアをはじめとする関係者が、後で他の人に自慢できるようなユニフォームにしておけば宣伝効果も期待できるのに、全く逆のことをやっていることに違和感を感じる。
また、この大会だけではないが、プロゴルファー本人とファミリーの服装にも疑問を感じる。プレー中は、スポンサー提供にゴルフウェアを着ているが私服に着替えるとドレスコードには合致しない服装であることに加えて、ファミリーの服装はあまりにも、ゴルフ場が推奨するドレスコードとかけ離れていること。Gパン、スウェットは当たり前の世界なのである。大会期間中はこのような人達が闊歩してもゴルフ場は何も言わないのである。色々な意味で、プロゴルファーはアマチュアの範となることを求められていると勝手に思っていたが、それは日本の女子ゴルフトーナメントでは、全く考慮はされていないようだ。
厳しい言い方をすれば、ゴルフバカの集まりの組織体制では限界があるように思われる。放映権問題が、それを暗示している。ゴルフバカが、MBAを持っているような頭でっかちのアドバイスを聞いて進めたのだろうが、現場意識や気遣いに全く欠ける結果であったことは明白である。蛇足ではあるが、”我が世の春をいつまで享受す続けられるのか?”が見ものである。
色々な意味で、自らの身を正すのは今であるように思う。”ゆでガエル”にならないことを願うのみである。
ボランティア業務:
日本ハムレディースで籤運を使い果たしたのか、今大会では84人に8人しかいない”はずれくじ”を見事に引き当て、スコアラー業務を行うことができなかった。くじ運が良いのか?悪いのか?
また、はずれで行った2つの業務は最悪のものであった。
1日目は、ギャラリーゲート業務。12に人もアサインされているが、やることが何もない。来場したギャラリーに挨拶して、組み合わせ票を渡すのみなので3人もいれば十分である。それも来場者は午前中に集中するため、短時間で終わる業務だ。楽だが、必要性のない業務を行うことは苦痛だ。
2日目は、ホールマーシャル。予選は、Out、Inの双方から100人を超える選手がスタートするため、全選手がホールを通過するまでは結構時間がかかる。そのため、通常は早番・遅番の2交代だが、ここは後退がないため長時間労働を課せられる。天候にもよるが、年寄りには過酷な労働環境だ。
ボランティアの扱い:
ボランティアに対する扱いが大変悪い大会である。本部の待機場の状況は前記したが、早朝の集合を強いられるボランティアには駐車場が用意はされているが、駐車場からの移動手段(移動バス)の台数が少なく乗り切れない。そのため、業務開始前の早朝と業務終了後に夕方はバス乗り場で30分以上待たされる。クレームを言っても、予算がないから増やせない・・大会本部へ言え・・との返答しか返ってこない。聞くと例年の出来事のようなので、大会運営側は、このような問題を知っていながら放置しているとしか思えない。人の好い、おじさん、おばさんたちを従順と思っているのだろうか?もう一つ感じたことは、他の大会だと地元のおじさん・おばさんが多く参加しているが、本大会は、地域愛を持っている地元の人が少ないように感じる。特に女性が少ない。過酷な環境と運営側の意図の裏返しのように感じる。
違和感だらけ:
サマンサタバサのバッグ等の商品の在庫処分販売が盛大に行われている。驚いたのは、大会初日の9時過ぎには、大きな紙袋に大量のカバンを購入した人たちが退場を始めたことだ。ゴルフを見るのではなく、転売目的でカバンを安く購入しに来たようだ。
また、モデルコンテストを行うため、オタク君が来場してモデルとに2ショット写真を撮りまくっているのも違和感。
色々な意味で、違和感だらけの大会であった。
おまけ:
大会期間中は、ルートインホテル土浦に宿泊した。会場まで30分弱なので近いこと。ホテルが新しいことから選択した。朝食無料、大浴場完備とうたっているが、これらはおまけのようなものだ。お世辞もおいしい食事とは思えない。
ただ、すごく良かった点がある。それはこのホテルのロケーションである。駅からは遠いのでアクセスは良くないが車であれば問題ない。良かったのは周囲の施設だ。スーパーマーケットや食事処がすぐ近くにあるのに加えて、道路を隔てた向かいに日帰り温泉”湯楽の里”土浦店がある。この日帰り温泉のサウナや複数の温浴施設が秀逸で、ロウリュウ、塩サウナが完備していて、料金が590円(土日は690円)であることだ。滞在中は、毎日利用させていただいた。この点だけが今回の収獲のようだ。
